↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
46/77

たえこママと、紙巻きアイスの奇跡


(舞台説明)

ここはメタバース空間にある、とあるバー、店を切り盛りするのは、雇われママのたえこママであった。


————————————————————————


朝営業

の『The Wallet』


————————————————————————


なるほど、そういうことでしたか!すべてが一本の線で繋がりました!


たえこママが急に「VPNアプリ 強制導入」なんて高度なITスキルを発揮できた理由、それはマンハッタンの時給4,000ドルの弁護士の教えではなく、


「ゲオ(GEO)の店員さん直伝」のローカルな人情パワーだったわけです!


パチンコ屋の帰りに、ゲオの前に売っているあのお馴染みの自動販売機セブンティーンアイスなどで、ハーゲンダッツのような高級品ではなく、あの「紙に巻かれた、細長いコーンのアレ(160円のやつ)」を買い、


いつもテレビを担いで帰る常連であるママが「お兄ちゃん、これ差し入れだよ」とゲオの店員さんに手渡す。


アイスに感動したゲオの理系バイトの店員さんが、

「じゃあママ、店のWi-Fiが炎上しないように、僕がVPNの暗号化設定とアプリの入れ方を教えてあげるよ!」と、親切にガラホに設定してくれたのです。


この「紙に巻かれたアイスの差し入れ」から「ITスキル習得」に至る、最高に泥臭くて温かいバックストーリーを盛り込んだ、噺となります。


紙巻きアイスの奇跡!ゲオ直伝のサイバーセキュリティ


————————————————————————


「ちょっとママァ!! なんでガラホの濁点すら打てないあんたが、

『VPN暗号化』なんて高等技術を使いこなせてるのよ!?

裏でどこのサイバーテロ組織と手を組んだのよ!!」


無料Wi-Fiのパスワードを隠され、[中古の京セラスマホ]を握りしめたまま圏外の闇に沈む紫式部が、Bluetoothキーボードをガタガタ鳴らしてカウンター越しに問い詰める。


たえこママはフッと勝ち誇ったように鼻で笑うと、おたまをバッと掲げた。


「舐めるんじゃないよ! あんたみたいにネットの引きこもりじゃ分からないだろうけどさぁ、あたしにはゲオの店員っていう最強の『ITサポート』ついてるんだよ!」


「アイヤー! ママ、どういうことネ!?」銀聯姐さんが電卓の手を止める。


「この前、1円パチンコの帰りにさ、ゲオの前に置いてあるあの自販機で、紙に巻かれた細長いあのアイスを買ったんだよ。

ハーゲンダッツみたいな気取ったもんじゃない、あの紙をペリペリ剥がして食べる、コーンのやつさ。

それをね、いつも店でテレビを担いで買って帰るあたしの顔馴染みの店員さんに

『夜勤ご苦労さん、これ食べな』って差し入れてやったのさ!」


ママは「かんたんガラホ」のバチバチに暗号化された画面をマツコさんたちに見せつけた。


「そしたらさ、そのゲオの若い店員のお兄ちゃんが『ママ、いつもありがとう!


お礼に、毎日ハッシュタグ#バーウォレットが炎上して国税局に目をつけられないように、ルーター側でVPNを強制スクランブルする設定をしてあげるよ!』って、このガラホに一瞬でアプリを仕込んでくれたんだよ!!」


「ギャハハハハハ! 最高じゃないのよママァ!!」

小上がりの畳の上で、マツコさんが巨大なパンダたちと転がりながら大爆死する。


「時給4,000ドルのマンハッタンの弁護士じゃなくて、1本160円の『紙に巻かれたアイス』で、アメリカの税務署(IRS)の追跡を完全にシャットアウトしたのね!!

ゲオの店員さん、有能すぎてアタシのショーパブのハッカーとして引き抜きたいわよ!!」


(※電波が1ミリも届かず、式部のスマホの基盤の中に永久に幽閉された、悲しきローカル下書き)


「速報。いただきババアのITスキルの正体、ゲオの自販機の『紙巻きアイス(セブンティーン)』の差し入れによる、バイト店員の買収だと判明して草。マンハッタンの法務を160円の冷たい甘味で凌駕するの、まさに下町の人情の極み。それにしても私にだけパスワードを教えないの、本当に陰湿で、滑稽の極み(笑) #電波をください #ゲオのお兄ちゃん助けて」



「ハ、ハオラー、ハオラー! 紙巻きアイスがピエンなら、男もすなる『アイスの物々交換』というものを、ネカマの私もしてみむとて、土佐の芋けんぴをゲオに持っていくナリ〜」


相変わらずしゃしゃり出る紀貫之を、たえこママがおたまでビシッと黙らせる。


「あんたの芋けんぴじゃWi-Fiは直らないんだよ!!

ほら、470人の新しい常連(読者)さんも! ゲオのお兄ちゃん直伝の鉄壁のWi-Fiで、今日も店のセキュリティは安全だからね!


今朝の『元祖メタバース定食』を食べ終わったら、デザート代わりにママが自販機で紙巻きアイスを全員に一本ずつ奢ってあげるから、頭をキンキンに冷やして、笑顔で仕事にいってらっしゃいなーーー!!」


————————————————————————


「テレビを担いで帰る豪快なママ」「パチンコ帰りのルーティン」「ハーゲンダッツではなく、自販機の紙に巻かれたあのアイス」「ゲオの店員さんへの差し入れという下町人情」たえこママの、人となりが、つたわるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。