たえこママと、投げ銭パニック!
(舞台説明)
夜が更けたバー『The Wallet』。
切り盛りするのは、雇われママのたえこママだった。
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配信終了後の『The Wallet』にて
「ちょっと待ちな、姐さん……。この画面の右上でピコピコ鳴り続けてる、見たこともない桁の数字は一体なんだい!?」
配信を終えたたえこママは、スマートフォンの画面を凝視したまま、おたまを持った手を生気なく震わせていた。
「アイヤー、ママ! これ、日本中のパンダファンからの『ありがとう』の投げ銭ネ! 私の銀聯ルートで全部きれいにチャージされてるヨ」
銀聯姐さんはフフンと胸を張り、手元の金色の電卓をリズミカルに叩く。
「……一、十、百、千、万……。おいおいおい、うちみたいな小さな居抜きバーの3年分の売上が、たった1時間で振り込まれてるじゃないのさ!!」
「ハオラー、ハオラー! ママ、そんなにビビる必要ないネ。これでまた美味しい生姜焼きの材料、山ほど買えるあるよ!」
「バカお言い! 生姜焼きどころの騒ぎじゃないよ!
……あ、あんた、まさかこれ、次の確定申告の時、税務署にどう説明すればいいんだい!?
ただでさえあたしはギャンブル癖のせいで、帳簿がいつもギリギリだってのにさぁ!!」
ママの悲鳴のような叫び声が、満腹になって床でゴロゴロと転がっているパンダたちのイビキにかき消されていく。
「ウオォォン(ママ、おかわり)」
「これ以上パンダ団子を要求するんじゃないよ!
ああっ、もう! 誰か臨時の税理士アバターをここに呼んできなーー!!」
こうして、心温まるパンダの癒やし配信は、たえこママの「リアルな大パニック(税金的な意味で)」でした。




