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チート売りの少女/女神は最近の転生者が「普通すぎるチート」に飽きていると嘆き、斬新なアイデアを求めて私のところにやってくる!  作者: 弌黑流人


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【Cheat Ability No.50】祝祭彩型・多幸感増幅調理法(フェスティバル・マヨ・マジック)

「日和ちゃん、ついにこの日が来たわ! 第50回記念・天界エモエモ大祭典の開幕よ! この祝祭を彩る、最高に輝くチートを出しなさい!」


ルミナリエ様が、いつにも増して派手なドレスを翻して宣言しました。広場は色とりどりの魔法の灯火で飾られ、多くの神々や勇者たちが集まっています。


「任せてください、ルミナリエ様! フェアカさんに怒られたので、今回は『依存』させるんじゃなくて『お祭り』として楽しんでもらうことにしました!」


日和がワゴンを改造して作ったのは、香ばしい匂いを漂わせる特設屋台。鉄板の上で踊るのは、現代日本の知恵とマヨネーズが織りなす芸術品……お好み焼きとたこ焼きです。


「フェアカさん、見てください! マヨネーズ単体じゃなくて、こうして料理のアクセントとして使うなら、それはもう立派な『食文化の交流』ですよね?」


フェアカさんは、相変わらず気だるげにワゴンの隅で帳簿をつけていましたが、漂ってくるソースの焼ける匂いに、少しだけ鼻を動かしました。


「……ま、お祭りの屋台なんて、その場限りの熱狂を売る商売だものね。日常を壊さない範囲なら、見逃してあげるわ」


「よぉーし! 題して『祝祭彩型・多幸感増幅調理法』! このマヨネーズの線描き一つ一つに、お祭りのワクワクを倍増させる魔法を込めてあります!」


日和が鮮やかな手つきで、お好み焼きの上に細くマヨネーズを走らせました。その瞬間、マヨネーズが銀色に輝き、食べた人々の周囲に小さな幸福の火花が飛び散ります。


「な、何これ……! ソースの濃厚さとマヨネーズのコクが、口の中でエモいサンバを踊ってるわ! これぞ祝祭の味よ!」


ルミナリエ様が頬を染めて感動し、周囲の勇者たちも「これが伝説のマヨ……!」「今までの人生で一番幸せな一口だ!」と、かつてない健全な盛り上がりを見せています。


「……ふん。悪くないわね。でも日和、忘れないで」

フェアカさんが、日和の差し出したお好み焼きを一口食べ、皮肉げに口角を上げました。


「お祭りが終われば、この味もただの思い出に変わるわ。その『切なさ』まで含めて、このチートの副作用スパイスだということをね」


「わかってますよ。だからこそ、今この瞬間が最高にエモいんですよね、ルミナリエ様!」


「そうよ日和ちゃん! 50回目の乾杯は、このマヨたっぷりのお好み焼きで決まりね!」


天界の夜空に大輪の打ち上げ花火が上がり、ワゴンの周りには人々の笑顔が溢れました。それはフェアカさんの毒舌さえも、少しだけ和らげるような、温かな夜でした。


「チート、チートはぁ、いらんかねぇ……。一夜限りの幸福、熱狂の残滓、そして明日への活力。……今日だけは、全部まとめて大特価よ」


ご拝読ありがとうございます。

いかがだったでしょうか?

みんなが笑顔になる大団円の記念回となりました。

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