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てんせい☆  作者: MAKI
178/230

【178話】ユキへの攻撃

新学期初日は終業式と生徒の顔合わせだけだったので午前中で下校となり各自家に帰ることとなる。


だが生徒会のみ学園に残り、2学期に執り行われる行事について話し合われた。


生徒会長のマキに副会長のミカそして書記のユキの3人である。


「メアリーちゃんもくればよかったのに。」


「ミカせんぱぃ、メアリーはテミスちゃん達と一緒に先にかえりますってぇいってましたからぁ。」


「そうなんだ、じゃあ仕方ないわね。」


「で、どうしよっか。」


「え?どうするって?」


「いや、今年の体育祭なんだけど、例年通りでいいよね?」


「えー、そんなのぉつまんなぁいですぅ。」


「じゃあなにかいい案だしてよユキ。」


「そぉですねぇ。コスプレ競争とかぁどぅですかぁ」


「いいんじゃないマキちゃん、そういった面白い競技が会った方が盛り上がるわよ。」


「女子高だし、男子がするような競技とかあっても面白そうだね。」


めずらしく生徒会の仕事をこなす3人だった。

そして各クラスの意見も取り入れその中から選んでみようと決まりその日の会議は終了し3人はそれぞれ帰宅することになったが、ユキだけ居残りとなる


ユキが言い出したため資料の作成をまかされたのだ。


「しまったぁ。こんなことなら言わなきゃよかったですぅ。」


「じゃあ頼んだぞユキ、わたしは先に帰るからな。」


「ユキちゃんがんばってね。」


「はぁい。」


ユキは生徒会室に一人残され各クラスに配る資料をせっせと作成し、1時間後ようやく完成した。


「はぁ、やっと終わったし。かえろっと。」


ユキは生徒会室を後にし、誰もいない校舎を歩いて下駄箱に辿り着く。


(はあ、まただわ。)


靴を履こうと下駄箱を開くが、靴が片方なくなっていた。


「はぁ。。。仕方ないこのまま帰るか。。」


1学期も数回あった嫌がらせだったが、新学期に入って早々始まった嫌がらせにため息しかでない。


犯人はAクラスのクラスメイトであることは間違いなかった。なぜなら授業と授業の合間の5分休憩時間などのわずかな時間トイレに行き戻ってくると教科書がなくなっていたり、体育の授業でも制服がなくなっていてごみ箱に捨てられていたりと陰湿な嫌がらせが続いていたからだ。


ユキは上履きのまま学生寮へと帰っていった。


学生寮に辿り着くと玄関先にいたメアリーが帰ってきたユキに気がついた。


「ユキさんおかえりなさい、生徒会のお仕事遅くまでやってたんですね。」


「ただいまぁ。そぅなのよぉ、おちびせんぱぃが資料できるまでかえっちゃぁだめっていぅんだよぉ。」


「おちび先輩って…聞かれたら怒られちゃいますよ。ん?あれ?どうして上履きなんですか?」


一瞬ユキの体がビクっとするが、ユキは何事もなかったかのように笑顔で答える。


「あぁぁぁほんとだぁ。あまりにもの忙しさに忘れてきちゃったのかもぉ。」


「靴を忘れるなんて、ユキさんらしくないですね。」


「そぅ?よくわすれるんだよぉ。ああそうだメアリー、靴貸してもらってもぃぃ?」


「ええ、いいですよ。どれでも好きなの履いてください。」


「ありがとぅ、着替えてから靴買いにいってくるからぁ。」


「買い物ですか、わたしも買いたい物がありますからお付き合いしますよ。」


「じゃぁ10分後にここに集合ねぇ。」


ユキもたくさん靴を持っているのだが、急激に身長が伸びてしまいサイズが合わなくなってしまった為、新学期が始まる前に買った靴1足しか持っていなかった。しかもその靴はどこかに隠されてしまったため、メアリーに借りてこの機会に何足か買っておこうとおもったのだ。


10分後メアリーと共に学生寮からでた2人は街の靴屋さんを訪れる。


ユキは私服も大人っぽい為、高校2年生には到底おもえず真欧大学に通う女子大生にしか見えなかった。


「あらいらっしゃい、お姉さんいつも来てくれるね。よほど靴がお好きなのですね。まあおしゃれしたい年頃でもあるからしょうがないか、ははは。」


「ええ、そうなの。それにここの靴は安くてもかわいい靴が多いからとてもお気に入りなの。」


(え?いつも来てるってユキさんそんなに靴持ってたかな。)ユキの話し方が変わっている事はいつものことだったので気になっていないが、店員さんの話す内容に疑問を感じたメアリー。


ユキは靴を選んでくると言って、店内をウロつく。


その隙を見てメアリーは店員さんに話しかけた。


「あの、先程いつも来てくれるっておっしゃってましたが、あの子そんなに頻繁に靴を買いにきてたんですか?」


「ええ、毎月2,3回はいらっしゃってますね。その度に2、3足買ってくれますからうちとしては上客ですよ。」


笑顔でそう答える店員さん。


「そ、そうなんですか。」


「でもうらやましいですわ、女子大生っておしゃれに気を使う年頃ですもんね。」


「はい?女子大生って。誰がですか?」


「え?あの子やあなたの事ですけど、もしかしてOLさんだったかしらごめんなさい。」


「い、いえ、私達はまだ高校2年生なんですけど。」


メアリーがそう言うと店員さんは驚いた表情だった。


「そ、そうなの。てっきり女子大生かOLさんかとおもっちゃたわ、今の若い子って大人っぽいのね。」


(ユキさんは確かに大人っぽいけど私はそうでもないんだけどなあ。それにしてもユキさんいつも複数の靴を買ってるってなんか変だな。)


「今日はこの靴とこの靴にするわね。メアリーどう?この靴いいと思わない?」


「え?あ、ああとても似合いそうですよ。」


「なによそれ、まあいいけど。」


メアリーの気の抜けた返事にほっぺを膨らませたユキだったが笑顔で靴を手に持ちレジへ向かった。


その後2人はあちこちの店を回り、食事も外で済ませ学生寮へと帰って行った。



その夜、メアリーは部屋で一人考え事をしていた。


(どう考えてもおかしいな。靴が好きなら上履きで帰ってくるはずがないし。もしかしたら学校でなにかがあったのかもしれない。)


次の日からもっとユキの事に注意を配ろうと思ったのである。

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