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てんせい☆  作者: MAKI
168/230

【168話】暗殺計画

*****カオス城*****



カオスが不在の時に城を預かるカオス直属の配下達は、先程入城したマキの話をしていた。


「しかし、あのような幼い女の方がマキ様だったとはな。」


「しかも闇竜を討伐されたと。」


「ああ、そのような噂も流れていたな。」


「闇竜を!それはいくらなんでも話がでかすぎる。闇竜は魔王閣下が数千年前に討伐してから魔界には出現しておらんではないか。」


「ふむ、そういえばそうであるな。しかもカオス様やディオ様があの女の子に取る態度は主に対するものでもないような気もするしな。」


「だな、噂のような能力も感じられなかったしなんらかの事情で魔界四天王として扱っておるのかもしれん。」


「魔王閣下が異世界から連れてきた者全てが魔界四天王として新たに地位を与えられておるからなきっと総司令官様は魔王閣下に遠慮しておるんだろ。」


「だが他の魔界四天王の方々の能力は相当凄いらしいぞ、魔王代理であられるミカ様は数十億の反乱軍を全て浄化したらしい。」


「ああ、そうらしいな。ユウキ様にしても恐ろしい程の冷気でどんなものでも一瞬で凍らせる能力をお持ちらしいし氷に至ってはダイヤモンド並みの硬度を持つそうだ。」


「それなら闇王メアリー様も、あの水竜を操ることができるらしく、さらにどんなものでも黒い砂に変えてしまう不思議な能力をお持ちだと聞いたぞ。」


「では、マキ様の噂もまんざら嘘ではないのではないか?」


「よく考えてみろ、闇竜や雷竜討伐以外でなにかマキ様の噂を耳にしたことがあるか?ないだろ。大体雷竜でも一人で倒せるわけがないのだ。それに目撃した魔族がいるわけでもないし。」


「ふむ、たしかにそうだな。だとすればやはり他の魔界四天王の方々と同じ扱いをしているだけに過ぎないってことか。」


魔王城に仕える将軍や、大将軍、それに副司令官達はマキの凄さや、魔界四天王の能力をその目で見ている為、それぞれの実力を認めているが各領土にいる魔族達はカオス直属の配下のように魔王閣下の知り合いだから魔界での待遇もいいにすぎないと思っている魔族が数多くいる。


だが、マキを除いた魔界四天王の真の姿を見た者はその容姿や能力を一目見て察知し魔界四天王として認めざるを得なかったのだが、キは見た目も普通でしかもマキの使用する能力は突発的なものであるため、どうみても普通の女の子にしか見えないことも反感を買う原因の一つだった。


元々この魔界は実力至上主義な為、実力もなく自分達の上に立つ者を認める事はできないのが本音でもあり納得いかない事でもあった。


カオス直属の配下はカオスに心底忠誠を誓っていてカオスの為ならいつでも命を捨てる覚悟はできている。


「やはりカオス様も魔王閣下の知り合いだから仕方なく、あの女の子に仕えているんだろうな。」


「だろうな、どう見てもあの方がカオス様以上の実力があるとは到底おもえない。」


「それどころかそこらにいる魔物のほうが強いのではないか?」


「だよな、だったらここはカオス様の配下である我々がどうにかするべきであろう。」


自分達の真の主であるカオスがたいして強くもない女の子に下手に出ている姿がカオス直属の配下には耐えきれなかった。


だがそれは仕方のない事でもあった。マキが魔界に来た最初の頃カオスを除く総司令官達にもマキは弱いと思われていたからである。


「どっちにしてもしばらくこの城に滞在するとカオス様がおっしゃっておられたからどうするかゆっくり考えよう。」


「うむカオス様やディオ様に悟られぬように、うまいことやらないといけないな。」


「だが、我らが直接手を下すのはまずいな魔物に襲わせるとかなんらかの事故に見せかけた方がよさそうだな。」


カオスから数日間はこの城に滞在する事を聞いていた為、そのうちチャンスがくればマキを始末しようと決意した5人であった。



*****カオスの部屋*****



カオスの部下により暗殺計画が企てられている頃、マキはカオスとディオに領土の説明を聞かされていた。


マキは自分の領土でありながら、領土内に入るのはこの日が初めてなので領土内の事は一切知らなかった。


「うーん、カオスさん。どこの領土も同じなんでしょ?だから説明いいからどっか遊びにいこーよ。」


「だめです!領主でもあるお方がなんてことを言うのですか!そんなんだから背が伸びないんですよ!」


「いや、意味わかんないんだけど。。。」


いつになく真剣に話すカオスだったので、とりあえず黙って説明を聞く事にした。


(なんで領土の説明なんかするんだろ。しかも顔が真面目だしそんな顔されたら聞くしかないじゃん。)


カオスの説明によれば、この領土内では次期将軍を目指す魔族、大将軍、副司令官、それに総司令官クラスの魔力を持つ魔族達で構成されているような都市がいくつもあるらしく治安も悪く間違ってその都市に入ってしまった場合襲われる可能性があると告げる。


カオス自身が戦闘に特化している為、領土内でもその闘争心を常に持たせようとした結果、そのような危険な都市がいくつもできあがったらしい。


「まあ、マキさんならなんの問題もないでしょうが、都市に遊びに行っていきなり襲われても困るでしょうし。」


「まあ跪かれるのも嫌だけど、襲われるのはもっと嫌だよ。」


「ですから説明をしているのでもう少し我慢して聞いてください。」


「はーい。」


なぜカオスがそのような説明をしたのかはマキのお披露目が失敗に終わってしまったからである。


(あのお披露目さえうまくいっていれば、魔界四天王に刃向うような愚かな魔族はいなかっただろうしこんな説明をする必要もなかったんだが。)悔やんでも仕方ないのだが失敗したと思い込むカオス。


だが、お披露目で魔界四天王マキ様と認識されたところで、マキの実力を認める魔族は誰一人いなかったと思われる。やはり見た目とその場の能力で判断されてしまう為、どっちにしてもマキは自分の領土内で襲われることになるのだ。


実際、すでにカオス直属の部下からも命を狙われているのだから。


「カオスさんて戦闘タイプだったんだ。てっきり平和なおじさんかと思ってたのに。」


「マキさん、カオスは魔界ではその名を知らぬ魔族はおりませんよ。魔王ミサ様に続くくらいの魔族をこの魔界から消し去っていますからね。」


「ええええ。そうなんだ。カオスさんてこわいんだあ。」


「ディオ、おおげさな事をいうでない。マキさんなので、くれぐれも警戒はしておいてください。」


「はーい、わかりました。」


マキの実力があれば、魔界の魔族がどれだけ揃おうと敵うわけでもないのに、何故カオスが念をおして注意を呼び掛けるかには訳があった。


マキの容姿である。


とにかくかわいいのだ。


見た目だけなら誰でも勝てそうなくらいか弱く見え、その姿ゆえにカオスでさえマキの恐ろしさを忘れてしまっていたのだ。


なので必要のない領土内の説明をするはめになってしまった。


同じく部屋にいたディオもカオスと同意見でマキの事が心配でしょうがなかったのだ。


他の転生者が元の姿に戻れば見た目も中身もそれ相応の人物になるのに対し、マキだけはなにも変わらない。そのとことがマキを守らなければと思わせる要因にもなっていた。


カオスは直属の部下である5名を部屋に呼び出しマキ様を護衛するように告げる。このことがさらに部下にあらぬ誤解を招く事となる。


(やはり護衛させるということは魔界四天王とは名ばかりの存在だったということか。)


(これは都合がいいな、うまいこと始末できる環境をカオス様自身がおつくりになられた。)


5人のカオスの部下達は、思わぬチャンスが巡ってきた事に、表情に不敵な笑みを浮かべていた。


マキには今後5名の護衛付きであれば領土内のどの都市へ向かってもいいとカオスから言われた。


「護衛なんていらないのになんで急に過保護になっちゃったんだろうカオスさん。」


マキの発言を聞いていた5人は無言だったが心中は穏やかではなかった。


(カオス様のお気づかいをそのように言うとは。)


(このガキなんて事を言うんだ。今すぐ消し去ってやろうか!)


などとますます反感をもたれる事になる。

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