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花凛:  作者: ぽん太郎
1:
11/12

花凛2‐3:

□2‐3‐1:



こうして、瑠華たちの瀬尾本家脱出作戦は本格的に始動した。瑠華たちは放課後、毎日のように第2瀬尾家の養成所に通って、寧々の指導のもとトレーニングを行う。



寧々:瑠華様も菖蒲様も大したものです!お二人の身体能力がこれほどのものだったとは思いもよりませんでした!



黒御門本家で訓練を受けてた瑠華は、実家に戻ってきたあともコツコツとトレーニングを積んでる。菖蒲は打倒花凛のために始めたキックボクシングの成果が如実に出てる。寧々は『これなら今回のミッションは難なくクリアできるだろう』と、トレーナーをやってて確信していた。



寧々:花恵様、瑠美様、キツかったらすぐ言ってくださいね。トレーニングとは自身の身体能力とコンディションに合わせてやるものなので……。



一方の花恵と瑠美は標準的な中高生の身体能力を大きく下回ってた。2人とも【運動嫌い】に加えて、【インドア嗜好(しこう)】が大きく(たた)ってるのだ。特に花恵の体力の無さは問題だった。



そこで寧々はこの2人のために別メニューのカリキュラムを組むことにする。明らかに瑠華たちと【開きがありすぎる】と見せつけられた2人は早くも心が折れ気味だったのだが……。



寧々:お二人はあたしと一緒にプールにしましょう!



この2人にとってプールとは【幸せな記憶の場所】だったりして……寧々のこの発案は功を奏することになる。



◇2‐3‐2:



さーて……ここからはあたし、瀬尾瑠華がお送りするにゃご!つか、作者様はいったい何をトチ狂ったにゃごかね?今更、正常に戻してみたところで、この作品は正常化しないにゃごよ!作者様の勝手な思いつきとグダグダなストーリー展開に埋もれに埋もれて【とっくの昔に再起不能作品になっちゃってる】にゃごよ!だったら、この際、読者様たちをとことん無視しまくって最期まで突っ走ればいいにゃご!『創作は先ず、自分がやってて楽しくなくっちゃダメにゃご』から。



******************



つかつか、寧々ちゃんの花恵ちゃんと瑠美に対する【特別扱い】はちょっとズルいにゃごって思った。だってぇ……あたしも菖蒲ちゃんも【それなりに努力してきた】から、今日のスペックがあるにゃごよ。なのに2人は運動嫌いをいいことに片やゲーム三昧、片やプラモデル製作三昧な時間を過ごして満足してきたのにゃごから……こんな時に寧々ちゃんに優しくされるのはマジでズルいにゃごって、腹の底からジェラシーしちゃう自分が只今いるにゃご。



菖蒲:何もそんなことで腹立てなくても……。あの2人の身体能力じゃ、今回の脱出には間違いなく【あたしたちの足枷(あしかせ)】になるわよ?だったら、少しでも体力がつくなり、体を動かすことに慣れるなり、短時間で成果が出るカリキュラムを採用してくれた方があたしら的には助かるんじゃなくて?



菖蒲ちゃんたら、どうして【あたしと足並みを揃えてくれない】にゃごかね?こんな時に大人ぶって合理的思考を披露したって誰も『スゴーい!』とか、褒めてくれないにゃごよ?



◇2‐3‐3:



菖蒲:ねえ、瑠華。あたし、毎日はここに通わなくてもいいかしら?習い事とかもあるし……。それに、このことをママに(かん)ぐられたくないのよ。



まあ、菖蒲ちゃんなら、トレーニングしなくても問題ないと思うにゃご。寧々ちゃんの【お墨付き】も貰ってるし。



つか、あたし的には、その方がちょうど都合が良かったにゃご。だって……菖蒲ちゃんと一緒だったら、ここの訓練生たちと混ざってトレーニングしなくちゃならないし。そんなの、全然面白くないし。菖蒲ちゃんが『一身上の都合で自主トレに励みます』って言って【ぼっち】の状況になったら、さすがに寧々ちゃんも『だったら、瑠華お嬢様も一緒にプールでトレーニングしますか?』って言ってくれると思うにゃご。



寧々:ああ、そうですか……。確かに、日頃と違う行動を取ってると、お母様に怪しまれてしまいますよね?分かりました。菖蒲様には当日まで自主トレに励んでいただきますよう、お願い致します。



案の定、あたしの【読み】は的中したにゃご。



寧々:瑠華お嬢様には少々、退屈かも知れませんが……瑠美様の面倒を見ていただけないでしょうか?マンツーマンで指導すれば、効果も出やすいと思いますし。



瑠華:お安い御用にゃご!【ご主人様たる】あたしが瑠美を責任もってビッシビシ鍛えてやるにゃご!



◇2‐3‐4:



つかつか、これは果たしてトレーニングって言うにゃごだろうか?室内プールで3人して何やってるかと思えば……あたし的には幼稚園のプールの授業にしか見えないにゃごけど?25メートルプールを歩いて行ったり来たりしてみたり、(へり)(つか)まってバタ足の練習をしてみたり、ビート板を持ってちょこちょことバタ足で泳いでみたり……。確かにそれを黒ビキニ姿の寧々ちゃんの指導のもと、熱心にやってる2人にゃごけど……。



花恵:なあ、瑠華。【運動の出来る】お前には、あたしらのトレーニングは退屈だろ?別にあたしらに気を(つか)って付き合ってくれなくってもいいんだぞ?



確かに、あたしには退屈極(きわ)まりないにゃごけど……。



瑠美:そうですよ、お嬢様。あたしらに(かま)わないで、お嬢様はお嬢様のトレーニングに励んでください。



でも、瑠美は明らかに【あたしの胸のうち】を見透かしてそう言ってるにゃご。コイツのあたしに向けてる目といい、(しゃべ)ってる時の声のトーンといい、さりげない悪意を感じれるにゃご。



瑠華:何を言ってるにゃごか、瑠美?あたしは瑠美が心配にゃごから、コッチに来てるにゃごよ?



瑠美:あたしは大丈夫ですよ、お嬢様。寧々様は【蒼い海のように澄んだ広い心で】優しく丁寧に指導してくれるので。



つか、そんなこと言って【あたしを追っ払う】つもりにゃごか、瑠美?あたしのいないところで2人して【花凛ちゃんによく似た金髪美少女】と仲良くなってキャッキャッしちゃおうとか……そうは問屋が卸さないにゃごよ!



◇2‐3‐5:



瑠華:いやいや。瑠美こそ、変な気、使わなくって大丈夫にゃごよ。あたしは【頭は弱い】かも知れないにゃごけど……運動神経だけは抜群にゃごからねー。



瑠美のヤツ、あからさまにあたしに舌打ちをしたにゃご。そんな瑠美の態度にソッコーでイラッときたけど……ここは寧々ちゃんの手前、どうにか(こら)えて、ひきつった顔に笑みを浮かべてスルーしたにゃご。仲良くなるまでは『最初が肝心』にゃごからね。



それにしても……寧々ちゃんはホントに面倒見がいいにゃご。運動嫌いで【まったくのカナヅチ】の花恵ちゃん相手でも、嫌な顔ひとつ見せないで……。まるで泳ぎの苦手な妹を少しでも上達させようと優しく手解(てほど)きしてくれる実のお姉ちゃんみたいにゃご。



そんな寧々ちゃんの【お姉ちゃんキャラぶり】もあたし的には好印象なのにゃごだけども……花凛ちゃんをちょっと色っぽいお姉ちゃんにしたヴィジュアルについつい目が釘付けになっちゃうにゃご。



瑠華:ーつかぁ、マジで【完全無欠美少女】にゃごよねぇ~。顔良し、胸良し、尻良し、金髪セミロング良し、白い肌良し。これだったら、あたしが彼氏やってあげても全然オッケーにゃごよ!ー



◇2‐3‐6:



基本、あたしは【花凛ちゃん一途】にゃご

。この地球上に花凛ちゃん以上に好きになれる女子はいないと思ってるにゃごだし……【花凛ちゃんの種】を貰えるのなら、大したことない脆弱(ぜいじゃく)な性の欲望で群がる(やから)どもをバシバシ払い()けて、一番先に花凛ちゃんの子を妊娠したいと願ってるにゃご。そんなあたしに微塵(みじん)の浮気心なんてないにゃごけども……花凛ちゃん似の寧々ちゃんだけは【あたしのハートを魅了(みりょう)しちゃう女子】にゃごから仕方ないにゃご。花凛ちゃん同様、その種から体から盛りづいたハートまで……全部、引き受けてやるにゃご!



寧々:あのぉ……瑠華様。あたしのコーチングに何か不足な点でも?



つか、寧々ちゃんには【あたしの熱い視線】にもっと早くに気付いて欲しかったにゃごけど……でも、気付いてくれて嬉しかったにゃご。



瑠華:い、いや……そういうわけじゃないにゃご。な、何て言うか……そ、そのぉ……、黒のシンプルなビキニが似合っててカッコいいっていうか……大人の女っぽくて(うらや)ましいっていうにゃごか……。



寧々:瑠華様にそんな風に言ってもらえるとは思わなかったです。ありがとうございます。あたし……服のセンスとか全然ないんで……。



それは違うにゃごよ、寧々ちゃん!そんなシンプルな黒ビキニでも【女っぽさが際立(きわだ)つ】あんたはやっぱり完全無欠の美少女にゃごよ!



◇2‐3‐7:



寧々:瑠華様こそ、その白のビキニ、可愛いし、お似合いですよ。



瑠華:いやいや、そんなことないにゃごよぉ~!寧々ちゃんにそんなこと言われると照れちゃうにゃごよぉ~!



寧々ちゃんの微笑む顔が天使のように映るにゃご。マジ可愛いにゃご。お気に入りの抱き枕みたく、思いっきり愛くるしく抱きしめてあげたいにゃご。



瑠美:寧々様、ウチのお嬢様をあんまり(おだ)てないでください。【社交辞令】とも分からず、すぐ調子に乗っちゃうんで……。



あたしがせっかくいい気分だってのに……瑠美のヤツ、何、余計なこと言ってるにゃごか?



瑠美:それと……その【美ボディー】が()える黒のビキニとか、次回はご遠慮してください。ウチのお嬢様にその【美ボディーと黒ビキニのコラボ】は刺激が強すぎるので。



寧々:……えっ?あ、あたし、そんなに過激な格好してますか?いたってシンプルなビキニを着てるだけなんですけど……?



つか、コイツ(瑠美)は何がやりたいにゃごか!?あたしが寧々ちゃんと仲良くしようとしてることにヤキモチ()いて邪魔してるにゃごか?



◇2‐3‐8:



瑠美:水着のデザインの話ではありません。寧々様の高校生離れした、(ゆう)にEカップはあるだろう【美巨乳と呼ぶに相応(ふさわ)しいお椀型(わんがた)(ちち)】、色っぽい鎖骨のライン、見事にクビレたウェストと引き締まったお腹回りとその一帯のライン、プリッとつり上がった【張りのある桃尻(ももしり)】、それとスレンダーな長い脚、思わず(けが)したくなるようなキレイな白い肌、花凛様によく似てると思われる端正(たんせい)な顔立ち……こんな【A級美少女エロボディー】が刺激物でないわけがありません!



寧々:え、エロボディーって……。あたしの【体つき】が……ですか?



瑠美:ええ。寧々様のその、肌の露出度の高い、体のプロポーションを強調した黒ビキニ姿はウチのお嬢様のみならず、同じ年頃の男子にだって十分に【夜のオカズ】になり得ます!つか、全身から(かも)し出てる雰囲気だって、ガキなウチのお嬢様と違って【十分に女のフェロモンを感じれます】よ!そんな【オカズな体】をエロボディーと呼ばずして、何をエロボディーって呼ぶんですかっ!?



瑠美に変にエロボディー推しされて困惑する寧々ちゃん。



寧々:いやいや、いやいや!それは瑠美さんの【勝手な妄想】ですよっ!!つかつか、あたしの体なんて全然、エロくないですって!!これぐらいの【発育のいい子】なんて、今時、結構いますよ!?



◇2‐3‐9:



確かに……寧々様ちゃんの言うとおり、今のご時世、【発育良好女子】が結構いると思うにゃご。JKにしてグラドル級ボディーのEカップ、Fカップ女子だって中にはいるにゃご。けれども……ここは()えて瑠美に軍配をあげたいにゃご。瑠美がエロボディーだと寧々ちゃんに言い放ったなりのものがあるって、あたしも思ったにゃごから。



瑠美:確かにそうですが……。でも、寧々様はそこいらの発育良好女子とは色気がまったく違います!卑猥(ひわい)とは違いますが……正直、(くる)おしいほどに色っぽいです!



寧々:そんなことないですって!全然ガキだし、色っぽくないですよっ!



寧々ちゃん、なかなか食い下がらない瑠美に心底困ってた。それに……変な()められ方をされて正直、恥ずかしかったんだとも思う。エロボディーって言われようは(とら)え方を変えれば『自分がエロい』って言われてるような感じにも聞こえて嫌だと思うにゃごだし。



瑠美:……で、寧々様はすでに何人、喰っちゃったんですか?



寧々:……えっ!?



あたしだって、そこんトコは気になるところにゃごけども……ここで聞いちゃ、さすがにマズイにゃご。会ったばっかりのあたしたちにそんなプライベートネタをカミングアントするわけないにゃごだし……。



瑠美の大陸弾道ミサイル級の質問に寧々ちゃん、顔が真っ赤だった。さすがにこれ以上は無理だと踏んだあたしは、芸能レポーターみたいな瑠美の口を封じるべく、瑠美の頭を両手で押さえてプールの中に沈めてやったにゃご。



瑠華:寧々ちゃん、マジごめんにゃご。ウチの瑠美ったら、寧々ちゃんが美人さんにゃごから過剰に反応しちゃって……。



ここは瑠美のご主人様としても頭を下げなきゃならなかったにゃご。そうじゃないと……寧々ちゃんとこれから先、二度と(つな)がれなくなっちゃうにゃごから。



◇2‐3‐10:



寧々:あ、あの、瑠華様……それじゃあ、瑠美様が溺れ死んじゃいます!



寧々ちゃんったら、何て優しい子なんにゃごでしょ!自分のことを【夜のオカズ】だの【エロボディー】だの言って不愉快かつ恥ずかしい思いをさせた瑠美をあたしの手から助けようとするにゃご。



瑠華:大丈夫にゃごよ!これは寧々ちゃんに失礼なことを言った瑠美への【ちょっとしたお仕置き】にゃご!専属メイドを(しつけ)するのも【ご主人様のお仕事】にゃごからねっ!



寧々:いやいや!でも、それは……やりすぎです。



結局、瑠美は寧々ちゃんの女神様のような御慈悲によってアッサリとお仕置きを免れたにゃご。



寧々:確かにエロには興味はありますし、エロマンガや日本のAVは好きでよく観てますし、【異性とは何度かしました】けど……。でも、あたし、ヤってる時にそんなに興奮できないんですよ。模倣(もほう)しながら淡々とヤってるっていうか……ヤってる自分を俯瞰(ふかん)して冷静に観察してるもう一人の自分がいるっていうか……。なので、素直にエッチを楽しめるキャラと性欲の持ち主がとっても(うらや)ましくて……。



この、寧々ちゃんの突然のカミングアウトにあたしら、思わず面を喰らっちゃったにゃごけど……。



◇2‐3‐11:



花恵:急に『何、不謹慎なことを言い出すんだ!?』って言いたいところだけど……。でも、(わず)かでも小耳に(はさ)んじゃった以上、最後まで話を聞いておかないと、これからのトレーニングに支障を(きた)しちゃうかも知れない。ここはひとつ、休憩がてら、寧々の体験話を色々と聞くことにしようか?



花恵ちゃんも【お年ごろの乙女】だから……こういうネタの話はやっぱり気になるにゃごよね?



瑠美:ええ、あたしも花恵様の意見に賛成です。中途半端にこんなところで話を終わりにしてもらっては、後々、気になって仕方ありません。トレーニングにも集中できなくなってしまいます。



まあ、瑠美の言うとおりにゃごね。【男女の体の交わりの経験がない】あたしらにとっては、目の前の瑠美ちゃんの生々しい体験談を聴けるのは貴重にゃごだし……是非(ぜひ)とも聴きたいところにゃごだし。



それにしても……瑠美ちゃん、思いきって勝負に出てきたにゃごよね?あたしらがエロに免疫(めんえき)がないころか、エロに対して潔癖だったら……このカミングアウトは完全に自滅行為になってたにゃご。確かに【瀬尾の血をひく女は代々エロい】ってのは鉄板にゃごだけども……それでも、エロネタのカミングアウトはなかなかハードルが高いにゃご。あたしだって幼なじみの花恵ちゃんにはカミングアウトできずにずっと隠し通してきたことにゃごから。



◇2‐3‐12:



そんなわけで……休憩かねがね、あたしらは寧々ちゃんのエロ講談に(ふけ)ったにゃご。つか、女同士のエロ話って、なかなかエロいにゃごよ。生々しいわ、下品だわ、卑猥(ひわい)だわ。この作品は一応、【全年齢対象】にゃごから話の一部始終をカットさせてもらうにゃごけども……()にも(かく)にも興奮冷め止まぬ楽しい時間だったにゃご。



あたしはバカ瑠美が調子に乗って日ごろの生態をみんな暴露(ばくろ)しちゃったもんだから、正直、身も(ふた)もなくて恥ずかしかったにゃごけども……。でも、そのおかげで花恵ちゃんの【知られざる生態】を知ることができて、ある意味、怪我(けが)功名(こうみょう)だったっていうか……。でも、それと同時に【新たな不安】がひとつ増えたにゃご。



瑠華:ー『やっぱり……』って感じにゃごけども……花恵ちゃんも【花凛ちゃん狙い】にゃごか……。ただでさえ、向こうには恵依ちゃんっていう強敵がいるっていうにゃごに……今まで以上に厄介なことになるにゃごねー



あたしも、おそらく花恵ちゃんも、決してGL嗜好(しこう)って訳じゃないにゃご。ただ……『花凛ちゃんだけ他の女の子たちと違ってまったくの別物』ってだけにゃご。それは話の最後に寧々ちゃんも似たようなことを言ってたにゃご。



寧々:実物の花凛様には、こないだ、初めてお会いしましたが……思ってた以上に魅力的な御方でした。【魔性の姫様】の再来だと言われるのも無理もない御方だと……この身で体感いたしました。これならば、()かれてやまない女の子たちが花凛様の(そば)にいるのも納得がいきます。



◇2‐3‐13:



寧々ちゃんは【白百合愛善会】なる名前の花凛ちゃんの私設ファンサイトの存在についても教えてくれたにゃご。自身のスマホからサイトにアクセスして、あたしらにそのページを見せてくれたにゃご。そこには花凛ちゃんの専属メイドの瑠依子ちゃんがやってるSNSでアップされてる花凛ちゃんの決まったゴスロリ写真とはまた違った【すんごい日常っぽい花凛ちゃんのフォトショット】が味なコメントと一緒にアップされてたにゃご。



つかつか、あたしのいないところで楽しそうにやってる花凛ちゃんの姿を見て若干(じゃっかん)、イラッときたにゃごけど……。でもでも、前とは違って【絶えず周囲を警戒してピリピリ&ギスギスしてた】花凛ちゃんじゃなくなって……それはそれで安心してホッとしたにゃご。やっぱり花凛ちゃんはあたしら幼なじみがよく知ってる【やんちゃでおてんばで負けず嫌いな】花凛ちゃんじゃなくっちゃダメにゃご。



に、しても……この私設サイトの写真と一緒に掲載されてる味なコメントがとにかくウケるにゃご。



『相変わらずのスポーツブラにボクサーパンツ姿。これが花凛の日常の下着姿。でも、あまりにも色気が無さすぎてヤバすぎる笑。花凛の貧乳にさらに拍車がかかるわ笑。』



『確かに制服姿は無難な花凛。これだけ見れば群がる男子も少なからず出現する。でも、花凛はこの見た目以上に幼稚だしガキだし威張(いば)ってるしワガママ笑。そんなツン女子の王道を往く花凛が個人的にはツボ。このギャップ無くして遠宮花凛とは言えないのだ。』



『色気無しなツン女子花凛だけど……このローゼンの真紅コスだけは男じゃないあたしも思わずキュンッ。花凛の真紅コスと金髪ツインテ(ール)はマジ最強!このままあたしの嫁になってくれ笑!』



◇2‐3‐14:



これを一緒に見てた花恵ちゃんも思わず表情が(ほぐ)れてニヤけてたにゃご。つかつか、花恵ちゃんはあたしと違って【ずっと花凛ちゃんに会ってない】にゃごから……色々と胸に込み上げてくるものがあったと思うにゃご。



寧々:このサイトを管理運用してる南ちゃんと麻衣ちゃんは今、中学2年なんですが……彼女たちが幼少の頃より花凛様が実の妹のように可愛がっているみたいです。向こう(田口家)でお世話になってた時はよく、彼女たちから花凛様の話を色々と聞かされてました。ココでもご本人を目の前にしても好き放題言ってますが……彼女たちも花凛様のことをホントに好きだし、とっても大事に思ってます。



花恵:そうか……花凛は昔と何も変わらないな。



花恵ちゃんの言うとおりにゃご。花凛ちゃんの中身は昔も今も何も変わってないにゃご。



瑠美:でも……。ウチのお嬢様と違って【こんなにも凛々(りり)しくて綺麗(きれい)な】花凛様には専属メイドとして(とつ)いでるウチのお姉様(瑠依子)をはじめ、(瀬尾)十家のお嬢様が二人、お側つきとして一緒に生活してるんですよね?オマケに近所に住んでる幼なじみ的なJCまで……。もしかして、花凛様は【無類の同性好き】だったりするんですか?



◇2‐3‐15:



瑠美の嗅覚(きゅうかく)は『花凛ちゃんの同性への好かれようは異常だ』と言いたいみたいにゃごけど……。



寧々:『花凛様のホントのところはどうなのか?』は、一回しか会ったことのないあたしには分かりません。でも……南ちゃんや麻衣ちゃんは『花凛には小学時代から片想いしてる男の子がいるんだよ』って言ってました。でも、その男の子は『花凛はお嬢様だから付き合えない』ってバッサリ斬られてフラれてしまったらしく……。でもでも、花凛様は未だにその男子のことを(あきら)めきれないとか何とか……。



瑠華:……ま、マジにゃごかっ!!?



そんな話、まったくもって知らなかったにゃご!あたしが黒御門家に修行に行ってから花凛ちゃんのところに足を運んでないにゃごけど……。でもでも、あの当時、そんな話、びた一文なかったにゃご!



あたしにとって、この驚愕はビックバンクラスだったにゃご。花凛ちゃんがあたしの家を出て遠宮本家に引っ越すって話を聞いた時以上の衝撃と破壊力にゃご。



あたしの驚きように寧々ちゃんが思わず一歩退いちゃったにゃご。



寧々:ホントのところは……花凛様に聞いてみないと何とも分かりようがありませんが……。



◇2‐3‐16:



こんな時でも寧々ちゃんは優しいにゃご。あたしが花凛ちゃんの幼なじみだと知ってて気を遣ってそう言ってくれるにゃご。見た目も中身もよく出来た金髪美少女さんにゃご。



瑠華:ーこんなところでウダウダやってる場合じゃないにゃご!一刻も早くウチを脱出して花凛ちゃんのところに行かなくちゃ……にゃご!ー



つか、あたしは幼なじみだし同じ屋根の下で一緒に過ごしてきたから……遠宮花凛って子が真っ直ぐにブレない子だってことは先刻承知してるにゃご。だから……花凛ちゃんの片想い話は、その片鱗(へんりん)(わず)かでも(うかが)えた時点で【明らかに黒】ってことにゃご。



瑠華:ーいったい……ドコぞの身のほどをわきまえない種馬が【あたしの花凛ちゃん】を(そそのか)してるにゃごか!?瀬尾本家の力を駆使して秒殺の勢いで蹴散(けち)らしてやるにゃごよ!



花恵:つか、あの花凛が普通の女子みたく異性に片想いとか……あたし的にはピンッと来ないな?それは……1日でも早く向こうへ出向いて真偽のほどを確かめる必要があるな、瑠華?



そう言って花恵ちゃんもあたしに同調してくれてる感じがするにゃご。



瑠華:そうにゃご!ドコぞの種馬に先を越されるわけには行かないにゃごよ、花恵ちゃん!



◇2‐3‐17:



でも……それがあたしたちの勝手な想いの押しつけで花凛ちゃん的には迷惑な話なのは……ちょっと悲しいけども自分でも分かってるにゃご。でもでも、そこんところを()えてひん曲げてでも今は花凛ちゃんと昔みたく一緒に過ごしたいにゃご!一緒に遊んだり、イタズラしたり、ワイワイ楽しくやりたいにゃご!ワガママで駄々(だだ)っ子でゴメンにゃご、花凛ちゃん。



【花凛ちゃんロス】はあたしたちにとっては大きかったにゃご。花凛ちゃんがいなくなるっていう現実をとにかく(うら)んだにゃごだし……もしかしたら、それをちゃんた受け入れられないまま今日まで来ちゃったのかも知れないにゃご。それをやっと払拭(ふっしょく)できる瞬間が目の前にまでやってきてる……でも、花凛ちゃんはあたしたちがいないままの現実を(たくま)しく生きようとしてる……だから、失敗は絶対に許されないって思った。色んな意味で1分でも早く花凛ちゃんのところへ行かなきゃって思った。そんな鬼気迫(ききせま)る感じはあたしだけじゃなくって花恵ちゃんも同じだったにゃご。



花恵:プールでのトレーニングの他にも脱出時に想定される事態をシュミレーションした動きも一通りチェックしておこう。そうすれば、何が起こってもバタバタせずに済むだろ?



こうして、ウチから脱出する前日まで毎日、花恵ちゃんちの訓練所でトレーニングを積むことになったにゃご。花恵ちゃんと瑠美は学校で居眠りするほど疲れてたにゃごけど……それでも根を上げずにトレーニングに打ち込んでたにゃご。



瑠美:あたしが足を引っ張って失敗した……なんてことになったら、ウチのお嬢様に(うら)(つの)りをずっとネチネチ言われますから。そうならないためにも頑張りますよ!





こうして……あたしたちはウチから脱出する、その当日を迎えたにゃご。


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