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第四十二章 智香と土方と沖田の嫉妬

やったぁ!

連続投稿!



今回は土方に対する

沖田の嫉妬の話となります。

よろしくお願いします。

江戸から戻って来てあっという間に

夏が過ぎ秋の終わり頃。

新選組の屯所を引っ越す事となる。

ただ、今までの歴史と違うところは

彼等新選組専用の長屋を設けた事。

その裏に道場と広間、中庭がある。



事の成り行きは

あたしが見つけた原っぱだった。


そこに新選組の屯所があったら

いいなぁ、とボヤいたあたしの一言が

きっかけだ。


近藤さんも土方さんも山南さんも

その言葉を真剣に受け止めてくれていた。

この時代の大工さんの協力もあり

隊の皆も一丸となって基礎から創り上げたのだ。


あたしは力仕事には不向きな為

お茶や食事の支度を一人こなしていた。





『引っ越し完了ですね!』

『ああ。思ってた以上大変だったな』

『そうですねぇ、けど作業している間

何も事件が無かった事に驚いています』


『そうか?』

『そうですよ!本来敵からすれば

こんなチャンス無いですよ?』


『あーそうだな、何か企みがあるか…か?』


『…土方さん、疑いたくないんですけど、

こうは考えられませんか?』

『大工に紛れこみ欠陥住宅に仕立てたと?』

『流石土方さん!』


『いや、それはないだろう』

『何故です?』


『大工に頼みに行ったとき全員顔見知りだったんでな、それと念の為見張りを付けておいた』




あたしは彼の言葉にスパイみたいな

輩がいるのではという思考は

すぐ消えた。



『なぁに大丈夫さ何かあれば

すぐお前のところへ駆けつけてやるさ』





どうだろか?こんな台詞言われて嬉し恥ずかしはあたしだけだろうか?!


この時代の方々は

そんな恥ずかしく嬉しい言葉言ってくれるの?!


まず、現代では絶対あり得ない

あったらドン引きかましてる!




『どうした?智香?』

『別に…なんでもないです…』

『いい加減慣れろこっちが恥ずかしくなる』



バレてたぁーあはは…。





そして、新しい屯所での夜。



あたしは一人、蠟燭ろうそくに日を灯し

床につくしたくをしていた。





『智香ちゃん?入ってもいい?』

『沖田さん?どうぞ』




襖を開けると

無気力でちょっと機嫌の悪そうな彼が

姿を現した。



『どうしたんですか?』

『ん?うん…最近さ、大工仕事と引っ越しで

あまり会えなかったらちょっとね…』


『それだけですか?』

『っ!…ふぅ…ありますよありますよーだ』


『何処の大きな子供さんなんですか!

全く!』

『子供心は大切でしょ?』





笑顔で言うなっ!




『最近の君さ土方さんといる時多いから

ちょっと妬いてた』

『沖田さん…』


『何かとあれば呼ばれてたじゃない?

まぁ、僕らより小柄で?すばしっこくて?

使えるの君しか居ないから仕方ないけどさ』





ん?

遠回しにあたしをチビで鼠みたいなって

言われてるような気がする。のは気のせい?




『妬くんですね、沖田さんでも』

『君のせいだよ』


『あたし、もしかして怒られてるんですか?』

『うんん。

明日この近くを散歩でもしてみようか?』


『テツの探索にもなるかもですね』

『うん。…それじゃ、明日』





彼はそう言い残すと

開けっ放しにしていた襖から部屋を出た。




しかし、平和な時間というものは

そう長く無かった。





ガダンッ!



『土方ぁ!土方は何処だぁ!』

かしら俺等はすぐそこの部屋からあたります!』






『ん…んん…』




ばぁんっ!

びくぅ!



『ここじゃねぇみてぇだな。ん?』




『だ、誰…?』


『ほぉう。女人禁制な新選組屯所に女か?』


『なっ!』


『それとも、ガキか?

へ、へへへ…』


(どうしよう…どうしてあたしの部屋に…?)



男なあたしの目の前にまで

やって来た。




カチャ…



『お前等が探しているのは俺だろう?

そいつは関係ないだろう?』





土方さんの刀は入り込んできた彼の背を

ついていた。





『こんな夜更けにお前等見てぇな奴

迷惑なんだよ。夜ってぇのはな一日疲れた

身体を休める時間ってもんだ。それで、この土方に何用だ?謂え』




『わ、判った!だから刀を、下ろしてくれ…なっ?』



『ふざけるな。悪いが今近藤さんの部屋へ入り込んだお前の言うかしらはお縄になってんだよ。雑魚共が…誰に頼まえた?

謂わないのなら斬るぞ!』




『土方…さん…』




『…やっぱり、こいつ女だぁぁ…』




大声を出して叫びたかった。

けど、他の隊士等にあたしの女声を

聞かれてしまう…。




かしらに聞こう。お前の行い

この場で処刑しよう』




そう謂うと土方さんは刀を反転させ

男の首の骨を折った。

直後男はあたしの体からずり落ちていった。





『土方…さん…土方さん…!』

『もう大丈夫だ。大丈夫』





彼はそっと抱き寄せ

慰めてくれた。



沖田さんはというと

残りの浪士達とやり合っていた。



『総司!こいつ等よえーから俺一人で

充分だぜ!』


『平助ドジだから後ろ斬られちゃうかもよっ!』


『ひでぇなぁ…あいつの所行かなくていいのかよっ!』



『ふんっ!そう謂われると行かないとだねっ!残り十人位だけど頑張れるの?』





『こ、こいつら俺等を馬鹿にしやがって!』





相手の攻撃をさらりと

交わす沖田。後ろには背を合わせるかのように

藤堂平助が居る。




『…わ、わりぃ…さっきの撤回してもらって

いいか?なぁ総司?』


『仕方ない。早く片付けるよ!』

『おう!』




『くそ!やっちまえぇ!』

『『おおっ!』』



『そうだ、ひとつだけ

いい事教えてやるよ?沖田、藤堂』


『なんだよ』

『平助、挑発に乗らない』


『ふふ、藤堂ってやつぁ女顔だよなぁ?

もし、お前が本当に女だったらとっくに

喰われてるぜ?俺達この浪士はおなごには

縁がなくてなぁ?』


『残念だったね?此処はみーんな男住まいなんでね?』





挑発して来る男は

沖田の耳の側まで来る。




『噂なんだよ、新選組におなごが居るってな

かしらは土方狙いだが残りの俺達はなぁ、おなご狙いなんだよ』



『だったら何だ?』


『は?』


『噂がもし本当ならなんだと謂う?

あんた達そんなに僕を怒らせたい?

それとも望み通り切り刻んでも良いんだよ?』


『総司、頼むから後ろで物騒な事謂うのやめてくれ…』



(ヤバイ…こいつ半ギレしてるだけど…

山南さん!頼む!頼むから来てくれぇ…)




『おやおや、沖田君切り刻むなんて…』


『さ、山南さん!待ってたよ!』

『良いじゃないですか?こんな奴等…』


『切り刻むより火炙りにでもしないと』



(駄目だぁ…!火に油を注いでるぅ…)



『『何方どちらがお好みか?』』




『二人共こえぇから!

ちゃんと戦ってくれよ!』






毎度のことなのですが

こんな出来ですみません。。。


楽しんで頂けたら幸いです!

有難う御座いました!

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