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第三十章 テツと智香

ちょっと騒がしい感じに

仕上げてみました。

沖田さんが暴走して約一ヶ月が経った

十月二日。まだ暑さは残るけれど日中と夜の冷え込みの差が出てきた。

土方さんはまだ江戸で仕事をこなしている。


あたしのお腹の傷もすっかり良くなっていた。体のダルさはあるけれど何とかやっている。スマホの表示もよい方向へ向かっているのか変化はない。







『土方さんが来てもう一月(ひとつき)ですね?沖田さんの体の調子もいいし』


『そうだなぁ…斉藤が戻るのは来月になるな。それまで俺がお前達をみっちりしごいてやるからな』


『えぇ?それは勘弁してくださいよ?僕智香ちゃんからもなんですから』


『沖田さんの場合は頑張りすぎるからですよ!それに時々自分勝手な時があるじゃないですか?医者へ行くまで浪士達に絡まれたり、すぐ本気モードになるんですから。ハラハラし通しです』


『医者と謂えば今月はいつ行くんだ?』


『次は十日ですね。それまでは沖田さんも風邪とか気を付けて下さいね?あたし、ロキソニンと胃薬しか持ち合わせてないですし…』


『はいはい。判ってますよ』







相変わらず沖田さんは両手を頭に胡座(あぐら)の格好だ。土方さんは胡座で腕組み。この二人を見てると行動がワンパターンだなぁ…座れば必ずこの姿勢なんだもん。




そういえばあの事件から全然タエさんの所へ行ってないなぁ…。店長さんも元気かなぁ?斉藤さん曰くあそこの店長さんは

話が好きでよく喋るみたいだけど…。







外へ出てみると雲が妖しくなってきた。

そろそろ洗濯物を取り込んだほうがいいかな?庭へ行こうとすると何かふわふわしたものがあたしの足首へスリスリしている。


見ると、久し振りにテツが遊びに来てくれていた。くすぐったい正体はテツだった。







『テツ~よく来たねぇ会いたかったよぉ~』





座り込むとテツがあたしの膝の上へ飛び乗ってくる。暖かいなぁ…。

テツも喜んでいるのか喉を鳴らしている。膝の上でごろんとするのでコテンと地面へ落ちてしまう。


それでもテツは喉を鳴らし此れでもかってくらいお腹を出したり脇腹見せたり。

あー癒されるなぁ…。






『何してるんだ?なかなか戻らないと思ったら…』


『土方さん。久し振りにテツが遊びに来てくれたんですよ!ほら!喉を鳴らして!』


『忘れてたよ。お前は動物が好きなのを』


『可愛いですよぉ~?ねぇ?テツぅ~』







それを見ていた土方さんはテツを抱き上げる。というより…あたしから奪った?!





『雨が降る。こいつも濡れちまうだろう?』





あたしは土方さんの一言で本来の目的を

思い出した。テツに待っててと伝えると一目散に洗濯物がある庭へ向かった。

空を見ると黒い雲が此方へどんどん近づいていた。


沖田さんも取り込むのに手伝ってくれる。あたしが最後の一枚を手にした時、ポツっと鼻の頭に降ってきた。


その後は本降りの雨。

暑かったけれどこの雨が潤してくれる。

雨の匂い…あたしは好き。



いつだろう…土方さんが雨の中蛇の目傘を持ち、何処かへ出掛けたことがあったなぁ。あたしは雨の中を歩く土方さんを見送ったんだよね。


沖田さんは急な雨だったから

ずぶ濡れで帰って来た。







『沖田さん有り難う御座います』

『うんん。けど、後一歩遅かったら濡れちゃってたね』


『セーフでした』



『土方さんは?』


『恐らくテツを隣に仕事しているはずです』






あたし達は洗濯物を畳終えると

土方さんが居る部屋へ向かった。

彼は仕事ではなくさっきまで飲んでいた

お茶の片付けをしていてくれたらしい。


そでが捲れているって事は

洗ってくれたんだ。







『お、間に合ったみたいだな?』


『はい』


『今日の夜の見廻り僕が行きますよ』


『いや、お前は昼間でいい。闇に紛れて襲ってくる輩が居るだろう?年明けに京へ戻るなら謂うことを利いて貰う』


『はぁいそれじゃ少ししたら行ってきますね』


『総司』


『はい?』


『今日は行かなくていい。めぐみに任せておけ。あいつらだってプロだ。それに俺達の居場所は京のはずだ』


『確かにそうですね。手伝い程度にしておかないと可愛そうですし?』


『お前今頃気づいたのか?』


『だって土方さんだって見廻りに…』


『ばぁか。俺は仕事で出てただけだよ。何か有れば町の人に頼んで奉行所の奴等を呼んで貰う。それだけだ。ま、直ぐに来れる場所じゃなければ、そいつらの相手はするがな…』







土方さんはテツの頭を撫でながら

沖田さんへ話す。


それにしてもテツ、土方さんにもうなついてる。気持ち良さそうに首を伸ばしてる…。テツに気を取られていると、カッ!と外が光だし物凄い音が鳴った。







『んにゃぁぁぁっ!がみなりーッ!』

『うーん…』





あたしは変な悲鳴をあげながら沖田さんの腕に思いっきりしがみつく。彼は目を瞑り呆れ返る。

テツはあたしの悲鳴で毛を逆立てていた。




『フーッ!』


『怒ってるぞテツが…。総司よく平気だな?あんな悲鳴を間近で訊いていて?』





『慣れました』

『…そ、そうか…それにしてもがっちりしがみついているな?』


『土方さん、これ結構痛いんですよ?この娘雷鳴ると爪たててしがみついてくるですから』


『…大変なんだな…』





その後も何度も光っては鳴るの繰り返しだ。あたしが変な悲鳴をあげる度テツは“フーッ!“と毛を逆立てる。真上で鳴っている様な雷が…。

此が何度も鳴るなんて許しませんっ!






『にゃぁぁぁっ!がみなり嫌ぁぁっ!』


『フーッ!』




『はぁ…早く終わらないかなぁ…智香ちゃん…痛いよ、爪…』


『賑やか通り越してうるせぇなぁ…』


『フーッ!』





テツが怒ること怒ること…。

大丈夫かな…嫌われたりしないよね?




たまには

こういうのも良いかなぁ?

と、思いながらも投稿してみました。

沖田は智香の悲鳴を聞き慣れているため

微動だにしませんが土方は静かに驚きました。


テツゎ智香の悲鳴が『んにゃぁぁぁっ!』でしたので

毛を逆立て怒りました…。



次回、沖田と土方


を、予定しています。

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