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恋染め暖簾  作者: 無頼
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第二話 「再会」

あれから数日後、八千代は散歩していた。

「お団子…食べたいなぁ…」

なんの計画もなく歩き出した。

「…ん……?」

目の先には見覚えのある着物と美しい顔立ち。

「あれは!」

猛ダッシュで駆け寄った。

「あの!」

「…?」

「あの時の人ですよね?!」

「あぁ…あの時の…」

「名前!名前!」

「いや…」

「な〜ま〜え〜!」

「…」

青年は顔を隠した。

「…?」

ただ、赤くなった耳が見え隠れした。

「なんで隠すんですか?!」

「いや…」

またグイグイ行く。

「ね〜え〜!」

「…」

青年は顔を赤くしていた。

「うわ!やっぱ綺麗!」

「おい!」

八千代は手を取った。

「お団子食べましょう!」

「なんで…」

「いいから!」

「無理だ…」

「むぅ!」

強引に連れて行こうとする。

「いや…行かない…」

「行く!」

そのまま無理矢理連れて行った。

「三色団子二つ!」

「は〜い!」

縁台に腰を掛け、八千代は団子を頬張る。

「何故二つ…」

「貴方のです!」

「…」

青年も頬張る。

「名前、なんて言うんです?」

「…」

「あ!私は八千代です!」

「…さ……」

「さ?」

「桜乃助…」

「顔に合っててかっこいいですね!」

「おい!」

顔を赤くした。

「桜乃助様!」

「様?!」

「ダメですか?」

「いや…その…」

桜乃助は頭を抱えた。

「美味しかったですね!」

「…そうだな…」

桜乃助が去ろうとする。

「待って待って!」

「…?」

「まだ遊びましょう!」

「えぇ…」

その頃、長屋の地下。

「頭領、遅いなぁ…」

「また女に絡まれてるんだろうよ…あの顔だしな…」

第二話 「再会」 完

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