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聖夜のプロポーズ
白い雪がしんしんと降りしきる校門前の並木道、ライトアップされた木々が並ぶ中、俺と涼香は向かい合って立っていた。
春までに──そう言われたことをここで果たしたかった。クリスマスという聖夜の日は雰囲気として最高だと踏んだのだ。
「この小指を結ぶのも、これで最後だな」
俺はそう言って小指を立てる。
「良い場所、選んだね」
そう言って静かに微笑むと彼女も同じように小指を立てる。
「もう一生離れない、気が早いと言われればそうかもしれないけど、今回の
小指結びはそういう意味を込めてる」
「うん、じゃあ私の答えも子供の頃と同じ、だよ」
そう言って彼女は立てた小指を結んだ──。俺たちはこれからしばらく離れ離れになる。それでもこの同棲生活の中で俺たちの心の距離は離れていても繋がっているそんな強固なものになったと思う。
俺たちにとってこの小指を結ぶ行為の意味はつまるところ一生を共にしようというプロポーズそのものなのだから──。




