紗月の司法取引 第三章 蛇の標的
**深夜 矯正施設 寝室**
「ひぃっ……!」
布団をそっとめくられる音と同時に紗月の呼吸が止まる。
闇の中伸びてくる手が胸元を探る。
「声出すなって……言わなくてもわかるよね?」
冷たい吐息が耳元で囁く。さゆりの声だった。
さゆりのことはうわさで知っていた。レズだって。
まさか自分が標的になるなんて……。
「私、色白で華奢な子が好きなんだよね」と小声で呟く。
「あんた、好みだよ。おまけに金持ちとくれば最高だよ。」
「どう?私の女にならないか?」
黙っている紗月。
手は胸から下半身に降りてきて下腹部をまさぐってきた。
「い、いやっ」紗月は思わず身をよじる。
嫌がっていても体は正直に反応してしまい、次第に熱気を帯びてくる。
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**襲撃の真実**
「お嬢様ならこういうことも経験済みでしょ?」
「違……!」
必死に抗うも鎖骨を思いっきり噛まれ悲鳴が喉に詰まる。
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**過去との決別**
(あの人と違って私は抵抗できる……)
ヨシオが撃たれた夜と同じ惨めさを感じながらも決意を固める。
明け方近く解放された紗月の掌には紙片。
《次の標的は看守長。協力しろ》
涙の跡でインクが滲んでいた。
(利用されるか、変えられるか……)
食堂でさゆりに呼ばれた。
「断れば今日から本当の地獄だぞ」
紗月の指が震えた。
(財閥のお嬢様だった頃の自分が笑ってる)
毅然と顔を上げた。
「条件付きで」
その言葉に牢獄の空気が変わる。




