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漂流軍艦  作者: 青葉 加古
12/19

邂逅

新規投稿します!宜しくお願いします。

 朝日を浴びてモロシカ島の沖合に錨をおろしているのは、病院船『ゲオルギーネ』だ。


 古代グロースの技術でキメラ合成を成功させた、ファビアン軍医少佐を最高責任者とする病院船『ゲオルギーネ』は、モロシカ島の占領と同時に、ベルフォルトが回航を命じて今朝無事に、到着したばかりであった。


 その周りには、島内からかき集められた様々な船が群れをなして停泊し、『ゲオルギーネ』へと接舷した漁船からは、教皇庁武装警護隊の兵士に追い立てられながら、人々が重い足取りで舷梯を昇っている。これはファビアンが熱望した、捕虜と島民の収容が早速始まった事を意味していた。


 その光景を満足そうに機上から眺めているのは、ファビアンである。


 双発飛行艇オルニーエ19の胴体に四基のローターを取り付けた、オルニーエH7シュトルヒ回転翼機は、ファビアンとレスティスを乗せて『ゲオルギーネ』の飛行甲板を発し、ベルフォルトから指定されているモロシカ島古城へと向かっていた。


「私を何処へ連れてくつもり? やっと人違いだと気付いて、帰す気になったのかしら?」


 ファビアンの正面に座るレスティスが毅然とした声色で訊いてきた。黒い布で目隠しをされ、後ろ手に手錠をされているレスティスだ。その両側には、屈強な武装警護隊の兵士が脇を固めている。


「おめでたい方ですね、あなたは。この状況で帰れるとでも? ただ、我々に大人しく協力してくれるのであれば解放すると、昨日も言ってありますよ」


「協力なんて出来ないわ」


「その言葉は、もう聞き飽きました」


 どこまでも強情な女なのだろうと思いつつも、笑顔を崩さないファビアンだ。


「利口になることですね。早くお家に帰りたければ、我々の求めに応じるのみです」


「もういい。あんたと話しすると堂々巡りだから疲れる。偉い人を呼んでちょうだい」


「ご安心を。その偉い方には、もうすぐ会えますから」


「えっ!?」


 レスティスが驚きの声をあげると同時に、H7シュトルヒを操縦している機長が叫んだ。


「軍医少佐、これより着陸します!」


 H7シュトルヒは早くも古城の内城にある、広場の上空に達していた。ゆっくりと下降し着陸体勢に入る。


「あれが、噂のH7シュトルヒか。滑走路が要らないとは便利な物だな、ヘリコプターという奴は」

 シュトルヒの回転する4枚のローターから吹きあがる風で軍帽が飛びそうになるのを押さえながら、ベルフォルトは物珍しそうに眺めていた。


「そうですね。だけど、凄い風!」


 傍らのフェイが顔をしかめて叫び、リスティッヒは黙って丸メガネをずりあげていた。その前で、シュトルヒは着陸だ。ハッチが開き、短いタラップを先に降りてきたのは、ファビアンであった。


「ご苦労だったな、ファビアン!」


「無事に到着しました。それに『古代人の女』もお連れしましたよ」


 ベルフォルトからの労いの言葉に笑顔で応じて、ファビアンが手をかざす先では、兵士に連れられたレスティスがタラップを降りてきた。これを確認するや、ベルフォルトが満足そうに頷いてみせる。


「よし、では行こうか。石碑へと案内しよう」


「お前たちもついて来るんだ!」


 ベルフォルトがファビアンを促し古代グロースの石碑へと続く一本道を歩き出す側から、リスティッヒがレスティスを連れた兵士に大声を投げ掛ける。


「うん、その顔はどうしたんだ?」


 ファビアンの歩く横顔を不思議そうに眺めながら訊くベルフォルトだ。


「えぇ、あのおてんば娘に勲章をつけてもらいました。たいした女傑です」


「あの美人が? そうか、人は見かけによらないものだな。ところで今朝一番に届けてくれた報告書には、ざっと目を通したんだが、あの通りにしか喋らんのかね?」


「はい。どう思われますか、中佐は?」


 苦笑いを浮かべ、ファビアンがベルフォルトに顔を向けた。


 ベルフォルトに届けられたファビアンの報告書は、レスティスに関するものだった。尋問でレスティスは、自身が古代人の女ではなく、神聖八島帝国人であり特務実験艦『綾瀬』の技師であることなどを包み隠さず証言している。そうする事によって、人違いであることを理解してもらえると思ったからだ。それに綴られていた文面を思い出して、ベルフォルトの表情が厳しいものに変わった。


「空想癖なのかとも思ったが、他愛のない与太話だらけだ。君は彼女を見て、どう思った?」


「もちろんすぐに確信しました。写真と瓜二つではないですか。あれは、『古代人の女』です。あの手のやり口は、捕らわれた者共の常套手段に過ぎません」


「だろうな、やっぱり」


 不敵な笑みを浮かべて、ベルフォルトが立ち止まる。その眼前には台座に突き刺さるようにして立つ、黒光りした古代グロースの石碑があった。


「おお、これが……」


 追い求めてきた物を目の当たりにして、感動の余り言葉を失いうち震えるファビアンだ。


「そうだ石碑だよ。誰も価値を知らんから、倉庫の裏でこのような扱いだ。それも今日で終りだ。ここは我々の新しい聖地となる」


 そう囁いてベルフォルトが後ろを振り向いた。


「お嬢さんの目隠しを取ってやりたまえ!」


 ベルフォルトに命じられた通り、兵士が目隠しを取り去ってやると、レスティスは朝の陽光も手伝って眩しそうに顔をしかめた。その視線の先に若い将校、ベルフォルトがいた。


「眠り姫の時に一度は会ってるのだが……。初めまして、私は大エーデルセン帝国教皇庁武装警護隊のベルフォルト・バッヘム。貴女をここへ招待した者です」


「あなたが、ベルフォルト……」


 正直、ベルフォルトはいい男である。物腰も軟らかく優雅な品格さえも漂わすベルフォルトの印象だったが、レスティスはその刺すような視線に警戒心を覚えた。


「ん? 私の名をご存知のようで」


「そりゃそうだわ。あの熊男が、人拐いの親玉が誰なのか語ってくれたんですもの。ところで軍人がこんな事をして、どうなるかわかっているの?」


「手荒な真似をしたことは、ご容赦願いたい。これも世界平和の為。やむを得ぬ処置なのです」


 何も悪びれる様子もなく、淡々と言ってのけるベルフォルトにレスティスはすっかり呆れ返ってしまった。


「軍人特有の暴論だわ」


「なんと言われても結構。こんな他愛のない会話をしている間にも、戦場では多くの若者達が血を流しているのでね。さっさと協力して貰いたい」


 どうやらベルフォルトの本性が見えてきた。目的の為なら何を仕出かすのか分からない雰囲気である。口調が苛つき、目が殺気だっているからだ。レスティスは困惑した。この男は、自分を『古代人の女』であることを前提に協力しろと言っている。あのファビアンもそうだ。人拐いのボスが世界平和と抜かしていること事態が片腹痛いものだし、そもそも無理な要求だった。だからレスティスは凛とした声で言い放ってやった。


「協力は無理よ!」


「それは、何故かな? ただ君は、受け継いできたであろう、古代言葉をこの石の前で言えばいいだけの事なのに?」


 レスティスは、ハッとなった。


 重く低い声で語りかけながら、ベルフォルトがレスティスに近づいて来たからだ。そしてその前で立ち止まるや、レスティスの顔を覗き込んだ。


「この期に及んで、知らないとは言わせないぞ。メディウム家に伝わる古代グロース語を言うんだ、コリーヌ・メディウム」


 ベルフォルトの鋭い眼光に、思わずそっぽを向いたレスティスだ。しかし、その小さな顎を取られて無理矢理にベルフォルトの方へ顔を向けられるレスティスだった。









 虚ろな瞳で見えてる景色は、外ではなく小さな部屋の天井だった。目を覚ましたばかりなので頭がボーッとしている惣太郎は、直ぐにはこの状況を理解できずにいたものだ。


(ベッドの上? なんで……?)


 枕から淡く良い香りがする。そんな事を漫然と思いながら、少しの間をあけて不意に覚醒した惣太郎は、ガバッとベッドから跳ね起きていた。三七水偵を撃墜され、パラシュートで脱出した事を思い出したのだ。


 惣太郎はここで、腰と尻から鈍い痛みがあることに気付いた。


(そうか、木から落ちてしまったから痛いんだ)


 痛みの原因をも思い出し、腰を擦りながらキョロキョロと惣太郎は辺りを見回した。


(ところで、ここは何処なんだろうか?)


 部屋にある二つの小窓からは、明るい朝の陽光が差している。みすぼらしいがキチンと整頓されている小綺麗な部屋だった。そして、ここの主が女性のようだと直ぐに悟った。


 アンティークな鏡台があるからだ。その上には、手鏡、ブラシにクシ、後はいくつかの小さな化粧瓶や香水の入った小瓶が雑多に置かれていた。そして、二人で寝るには窮屈そうなこのシングルサイズのベッドからして、この家の主が一人暮らしなのだと想像しながら、ソロリとベッドを降りる惣太郎である。


 枕元に行儀よく置かれた飛行帽を被りゴーグルを頭にのせて、飛行手袋をはめる。


(中野は大丈夫なんだろうか。捜しに行かないと)


 惣太郎がホルスターを確認した。拳銃は、抜かれていない。お尋ね者になっているのは間違いないはずだ。身柄を拘束されていないのをこれ幸いに、惣太郎は早々にここを立ち去る事を決めてはいた。だが自分を助けてくれた人物を、ひと目確かめてみようとドアの前に立った。


 心臓の鼓動が早くなるのを覚えながら、惣太郎はゆっくりとドアを開くと、すぐにカフェオレの香りが鼻をくすぐった。耳にはご機嫌そうな鼻歌のメロディである。


 目の前の玄関スペースを挟んで、向こう側にはリビングだ。いかにも年季の入ってそうなソファーやテーブル、そして暖炉を緊張した面持ちで見ながら惣太郎は注意深く後ろ手でドアを閉めた。


 右手には玄関のドアがある。左手は台所なのであろう。そこから鼻歌が聞こえてくる。食器のカチャカチャ擦れる音がするかと思えば、ポンッと何かの蓋を開けたようで、これには思わずビクッとなる惣太郎だ。どうやらこの家の主は、朝食の準備をしているようである。


 忍び足で台所入り口の壁に気配を殺して背をつけ、惣太郎はソーッと中を覗き見た。


 栗色をした長い髪のリブル人の女性が、背中を惣太郎に向けバケットをスライスしている。白のワンピース姿からして、彼女が若いであろうことが想像できる。


 すぐ目の前にあるキッチンテーブルの上には、コーヒーカップが二つに白い皿が二枚セットされている。テーブルの真ん中には赤い色をしたイチゴジャムの瓶がデンッと置かれていた。


 まさか自分の為に用意されているとは思いも到らずに、他にも誰か同居人でもいるのかと訝しく思った惣太郎の前で、不意にリブル人の女が振り向いた。


 気づかれないように惣太郎は覗いてたつもりでも、やはり無理がある。飛行帽にゴーグルは丸見えのようで、瞬時にリブルの若い女が驚き固まってしまったのだ。


 それは惣太郎も同じで隠れる間もなく、まったくの醜態を晒したものだが、惣太郎にとって、信じられない事が起こっていた。驚いてはいる惣太郎だが、リブル人の女に見つかっての驚きではないのだ。思わず惣太郎は隠れるのを止めフラリと出て来て、立ち尽くす彼女に躊躇なく歩み寄るや、喜びの感情を爆発させていた。


「奇跡だ、雨宮さん! 無事だったんですね、よかった本当によかった!」


 寝ていたはずの東洋の軍人が突然目の前に現れたせいで、目を見開き驚きを隠せない中、今度は情熱的に抱き締められたリブル人の女は物凄い悲鳴をあげていた。そしてすぐに惣太郎を突き放し渾身の力を込めて、その左頬をひっぱ叩いていたものだ。


「雨宮さん? ど、どうして、こんな!? 自分のこと忘れたんですか、清水です。清水惣太郎ですよ!」


 あんなに心配したのに、まさかの平手打ちを喰うほど拒否されて、惣太郎は大いに困惑したご様子である。これでは感動の再開も台無しではないか。


「どうしたも何も、私はコリーヌ・メディウムと言います。シ・ミ・ズさんでしたか? 残念ですが、人違いです」


 肩で息をしながら癖っ毛のある髪をかきあげ、レスティスと呼ばれた女、コリーヌが呆気にとられてる惣太郎に向かってキッパリと宣言した。


「へっ!? ひ、人違いだって? そんなこと!」


 目を点にしている場合ではない。すぐさま自信たっぷりに反論しようとした惣太郎だ。声色どころか、綺麗に整った顔立ちはレスティスそのものだからである。ところがだ、パーツだ。よく見るとパーツが違う。


 癖っ毛だが黒い髪ではない。栗色だ。瞳はグリーン。レスティスはブルーである。そしてなんと言ってもレスティスと違って、憑き物がとれたかのように女性らしいのだ、コリーヌの方が。


「そんな、人違いだなんて」


 奇跡だと喜んだのもつかの間、奈落の底に落とされたかのように、惣太郎を虚脱感が襲う。


 はた目でみても、気の毒になるほどの余りな落胆ぶりに気の毒になったコリーヌが、惣太郎に声を掛けた。


「誰かを捜しに来たの? まあ立ち話もなんなのでお座りになって、軍人さん」


 すっかり落ち着きを取り戻したコリーヌから優しい口調で勧められて、惣太郎がため息を吐きながらも、素直にキッチンの椅子に座る。コリーヌから、


「お腹すいてないかしら? よかったらこれもどうぞ」


 とイチゴジャムをたっぷりと塗られたバケットを差し出されて有り難く頂戴する惣太郎だ。旨かったのであろう。ペロリと平らげ、もう一枚押しいただいてパクつく惣太郎を、コリーヌが微笑を浮かべて眺めている。


 温かく甘ったるいカフェオレを美味しそうに(すすって、一息ついた惣太郎が真顔になってようやく口を開いた。


「コリーヌさん、貴女が言った通り自分は一人の女性を捜しています」


「さっき言っていた、雨宮さん?」


「えぇ、雨宮レスティス。これがまた、生き写しのようにコリーヌさんにそっくりなんです」


「そうだったんですか……。だけど、なんでまたその女の人を捜すことになったんでしょう?」


「実は……」


 コリーヌの質問に身振り手振りを交えて、これまでの経緯(いきさつを話しだす惣太郎である。コリーヌもまた熱心に耳を傾けたものだ。


「いろいろご苦労なさったんですね。しかも、化物にレスティスさんが拐われただなんて、とても信じられない……」


 ひと通り惣太郎から話しを聞き終えたコリーヌが、同情の眼差しを惣太郎に向けていた。


「それに、清水さんが別の世界から来た人だなんて……」


 神聖八島帝国のある別の世界から来た事を話し出すと、コリーヌは眉根を寄せて首を傾げていたものだ。苦笑いを浮かべるコリーヌに、惣太郎も同じように苦笑いを返していた。


「信じられないですよね。自分もそうなんです。だけど、これって現実なんだ夢じゃないんだって」


「どうして、そう思えるのかしら?」


「レスティスが拐われたままだからです」


 これには返す言葉のないコリーヌだったが、どうしても核心な事だけは訊いてみたかった。


「ねぇ、清水さん。なぜ大エーデルセン帝国は、別の世界の人を連れ去ったのかしら?」


「なんの為なんでしょうね。ただ、『古代人の女』が必要らしいんですよ。それが何を意味するのか、見当もつかないんですがね」


「古代人……」


 なにか思い当たる節でもあるのか、そう呟いて急に真顔になったコリーヌだ。


「どうかしましたか?」


「あっ、ごめんなさい。なんでもないの」


 明らかに不自然な笑顔のコリーヌだったが、惣太郎は特に意に介せず、


「そうですか……。わかりました」


 とだけ告げて席を立っていた。


「清水さん?」



「コリーヌさん、ご馳走さまでした。自分は、もう行かないと」


「行くってどこへ? 体の方は痛まなくて?」


 心配そうな顔つきで、コリーヌも席を立っていた。


「少しだけ痛みますが、動き回るのに支障はありません。助けていただき、ありがとうございました」


 踵を合わせキチンと敬礼をする惣太郎を見て、クスクスと笑うコリーヌだ。


「本当に軍人さんらしくないですね。だけど、じゃないと助けてなかったかも」


「軍人には見えないって、よく言われます。だけど、本当に何故自分を助けようと思ったんです? 自分は貴女から見れば知らない国の軍人ですし、しかも男ですよ」


 不思議そうに尋ねる惣太郎に、コリーヌは迷うことなく心うちを明かしたものだ。


「とても悪人には見えない優しそうなお顔だったから。それに華奢で助かったのよ。すぐそこの近くで倒れているのを見たときはびっくりしたけど、運びやすかったわ」


「そうでしたか」


 柔そうに見えるお陰で、軍隊では余り特した事のない惣太郎である。いざというときに、それが幸運に繋がったことに感慨深く想い、そしてなによりも助けてくれたコリーヌに感謝した。


「だけど、これからどうするの? 街は貴方の事で大騒ぎなのに……。ここに居るほうが安全だと思うんだけど……」


「自分は部下を捜して、『綾瀬』に戻らないと行けないんです。それにここに居て見つかりでもすれば、コリーヌさんに迷惑がかかりますから。では、これで。このご恩は一生忘れません。どうかお元気で」


 有難い提案だが、惣太郎の意思は固かった。踵を返しドアの方へ颯爽と向かう惣太郎の背後から突然、


「待って!」


 とコリーヌが叫んだ。ただならぬ声色に惣太郎の目が点になった。しかも袖を掴まれている。思わず立ち止まって、惣太郎は振り向いていた。


「あの……。黙っててごめんなさい。私ならレスティスさんを助けることが出来るかも……」


 顔をうつむけ、か細い声のコリーヌの言葉だったが惣太郎にはハッキリと聞こえていた。


「君が、レスティスを助ける? それ、どういうことなんだい?」


 もちろん、とても冗談を言うような雰囲気ではない。顔をキッとあげたコリーヌの顔は真剣そのものだからだ。



「コリーヌさん、いったい何を黙ってたんですか?」


「えぇ、古代人のことなんだけど……」


 コリーヌが話しだそうとした時だった。表に慌ただしく車が止まる音がする。一台ではない。エンジン音から数台。しかも少なくても一台は、大型のトラックのようだ。嫌な予感がして、惣太郎の顔に緊張が走る。そして不意に勢いよく、しかも激しくドアがノックされたのだった。



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