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正義悪か悪正義なのか  作者: みけ猫 ミイミ
第一章

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6/7

勇者の信念

バンヘルトは半魔族の女性ルシファーナと話をしていたが……。

 あれからバンヘルトは半魔族の女性と暫く話をしていた。その間お互いに名前を教え合い意気投合する。

 半魔族の女性の名前は、ルシファーナ・R・アークステイと云い元魔王の娘だ。


 その後、大丈夫だと思いルシファーナの拘束を解いたあと念のため『逃げたら、また縛る』と釘を刺した。


「バンはこれからどうするんだ?」

「オレは仲間の所に行く」

「やめておいた方がいいと思うけど」


 そう言われてバンヘルトは首を傾げる。


「ルナ……なんでそう思う?」

「アルベガ国のヤツらは、バンが生きてること知らないんだろ?」

「そうかもしれない……それでも、これ以上仲間が殺されるのをみたくないんだ!」


 それを聞きルシファーナは、ハァーっと溜息をつき呆れた顔をしていた。


「今どんな状況なのか分かってないよな」

「分かっているつもりだ。だが、だからって逃げるつもりはない!」

「そっか……これ以上何を言っても無駄だね。本当はボクと一緒にアークステイ城に来てほしかったんだ」


 バンヘルトはルシファーナの言っていることが理解できない。


「なんで魔王城に行かないといけない?」

「魔王に乗っ取られたって言われてるなら、いっそのこと本物の魔王になった方がいいと思ったんだけど」

「その選択もアリだな。だが今は、それを回避する方法を探すつもりだ」


 それを聞きルシファーナは首を横にふる。


「残念だよ。だけど……もし気が変ったら何時でも歓迎する」

「歓迎って……ルナが勝手に決められるのか?」

「決められない。でも、お父さまを倒したバンなら……みんな認めるはずだよ」


 その言葉を聞きバンヘルトは一瞬心が動いた。もしかしたら今よりもマシかもしれないと思うも仲間の顔が脳裏に浮かびとどまる。


「オレは勇者の証を授かっている。それなのに魔王なんてなれる訳ない」

「確かにね。でも復讐したいと思わないの?」

「そんな気はない。オレは汚名を晴らしたいだけだ」


 そう言いバンヘルトは俯いた。


「まあ……それでいいんじゃないかな。今はだけどね。さっきも言ったけど本当に城で待ってるよ」

「ああ……気が向いたらいく。って……ルナは城に戻るのか?」

「うん、そのつもりだ。こうして勇者バンヘルトに逢えたからな」


 ニカッと笑ったあとルシファーナはバンヘルトをみる。


「オレを探してた……ってことか」

「ああ……お父さまを殺せるほどに残虐なヤツの顔を、もう一度みたいと思った」

「残虐か……ルナからしたらそうなんだろうな」


 そう言いバンヘルトは、ルシファーナへ視線を向けた。


「ガッカリしたか?」

「ううん、それはない。ただ器が大きいっていうか……馬鹿みたいに、お人好しだなってのは思った」

「お人好しか……そうなのかもな。だが自分の信念を曲げたくない」


 それを聞きルシファーナは、クスッと笑い頷いている。


「それでいいと思う。ボクも同じだしさ」

「そこだけは一緒だな」


 バンヘルトが発した言葉に対しルシファーナの胸の鼓動は、ドクンと高鳴った。


「どうした? 顔が赤いぞ」

「いや……なんでもない。そろそろ城に戻る」

「そうか気を付けて帰れよ」


 優しく微笑みバンヘルトは軽く手を振る。

 それをみてルシファーナは更に顔を赤らめた。


「ああ……じゃあな」


 そう言いるルシファーナは翼を羽ばたかせ飛び立つと一旦木の枝にとまって振りかえり名残惜しいのかバンヘルトをみる。

 だが戻ることなく飛び立ってしまった。


「いったか。なんか寂しい気もする。だが……住む世界が違い過ぎるからな」


 本当は一緒に旅ができたらよかったのにと思っていたのだ。


(仕方ないよな。ルナは魔族で一緒に行動できない。ましてやオレのしようとしていることを反対してた。

 まあ……逢いたくなったら魔王城にでも行けばいいよな)


 そう思い空を見上げる。


「暗くなったな。食料の調達をするにも……夜行動する魔獣や獣はマズくて食えたものじゃない。さて、どうする?」


 周囲を見渡し思考を巡らせた。


「この辺は食菜が沢山生えてる。肉が食えないのはツラいが……マズい物を食べるよりマシか」


 一息つくと多彩な食菜を採取し始める。


「……!?」


 食菜を取っていると地面に置かれた長方形の箱をみつけた。


「美味しそうな匂いがする……だが、まさかな」


 まさか弁当が置かれている訳がないと思うも確認のために長方形の箱を開けてみる。


「牛兎の焼肉……それも出来立てほやほやじゃないか。だけど誰がこんな所に放置したんだ?」


 不思議に思いながら蓋の裏をみた。そこにはメモ紙が貼られている。それに気づきメモ紙を剥がすと読んだ。


(…………ルナがオレのためにワザワザ作って通りそうな場所に置いたのか。だけど、なんで直接渡してくれなかった?)


 そう考えるも折角ルシファーナが作ってくれたんだと思いテントを張った場所に戻り食べることにした。

 食べ終えると長方形の箱を異空間へ仕舞い火の始末をする。


「ルナは今頃何をしてる? まあいい……そろそろ寝るか」


 明日の朝早く旅立つため眠りについた。

読んで頂きありがとうございます(*^-^*)


では次話もよろしくお願いします(^^)/

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