勇者魔王の[一日目]書類確認・⑷
次は北東側の闘技場で行われた結果をバンヘルトが読み始め……。
ダイゼンの態度を不安に思いながらもバンヘルトは先に進めないと終わらないので再び書類を読み始めた。
……――次は北東側の闘技場である。
《鳥人 男性》
・①番 コンドフェル・タルカ(◯)
・②番 セキベセイ・イルザ(✕)
・③番 フクリディス・ホーグ(✕)
・④番 オワシゲ・トドス(◯)
・⑤番 ハゲシワ・トンデ(✕)
・⑥番 チイスズ・ピイヒ(◯)
・⑦番 タッカン・ノルメ(✕)
・⑧番 クジャべ・キイレン(◯)
続いて……。
《鳥人 女性》
・①番 フラミルク・ビビカ(✕)
・②番 サギリアス・キョウナ(◯)
・③番 ルシファーナ・R・アークステイ(◯)
・④番 カーラー・ステン(✕)
・⑤番 ダチョチーナ・トルベヌ(✕)
・⑥番 ペンシェス・ギンゼ(◯)
・⑦番 ルルリア・ウタウマ(◯)
・⑧番 ハトトーナ・マメスギ(✕)
……――読み終えると心の中で喜んでいた。
「ルナ……勝ち進むことができたみたいだな」
「当たり前だ! こんな所で負けられる訳ないだろ」
「それもそうだ。そうなると明日も楽しみだ」
そう言われてルシファーナは頷き笑みを浮かべる。
明らかに自分へ向けられた態度と違い不満に思うダイゼンとライナネは、お互いに不貞腐れた表情をしている。
二人共に褒められたかったのだ。
「次のを読むぞ」
それを聞きルシファーナと幹部の五人は頷いた。
……――書類をみて何が嫌だったのか間を置き再び読み始める。
《ゴースト 男性》
・①番 ガイモン擬き(◯)
一応元魔王の魂だ。ゴーストとしては新参であり能力も強い訳じゃない。
因みに自分で名前に擬きと付けた。
バンヘルトが一瞬黙ってしまった理由はガイモンの名があったからだ。
・②番 ベルラック(✕)
・③番 シーモンド(✕)
・④番 アラストレイ(◯)
・⑤番 ドクマ(◯)
・⑥番 セイウン(✕)
・⑦番 バアバル(◯)
・⑧番 ハチコロ(✕)
溜息をついたあと再び読み始めた。
・①番 マルガレット(✕)
・②番 アイナシア(◯)
・③番 シムネネ(◯)
・④番 カナマイ(✕)
・⑤番 コッタパンナ(◯)
・⑥番 システィーナ(✕)
・⑦番 イライザ(◯)
・⑧番 ナオミサ(✕)
……――読み終えたあとルシファーナへ視線を向ける。
「なんでガイモンがいる? ゴーストになってるなんて聞いてないぞ!!」
「ごめん……バン。ボクも北東側闘技場で逢った時はビックリした」
「じゃあ誰も知らなかったのか?」
そうバンヘルトに問いかけられてライナネ以外の者たちだけが頷いた。
「我は知っておったぞ」
「何時からだ?」
「バンヘルト様がガイモン様を亡き者にしてから一ヶ月後じゃ。我の元に住人申請をしに来てくれたからのう」
それを聞きバンヘルトは、なるほどと納得する。
「そうなんだぁ。お父さまは今日そんなこと言ってなかったぞ」
「うむ、その時のガイモン様は力のない自分を皆にみせたくないと言っておったのじゃ」
「なるほど……確かに自分が同じ立場なら、そうしたかもしれない」
遠くをみつめバンヘルトは、許してもらえないだろうけどあの時のお詫びがしたいと思っていた。
「物思いにふけている場合ではありません。早く次をお願いいたします」
そうタウリグセに言われバンヘルトは頷き再び書類を読み始める。
……――お茶を口に含み読むのが嫌だと思っていた。
《ゾンビ 男性》
・①番 ドロブトン(◯)
・②番 ベドログ(✕)
・③番 サンドク(◯)
・④番 カマベン(✕)
・⑤番 トゲドロ(✕)
・⑥番 アクアドロ(◯)
・⑦番 ラベルフダ(✕)
・⑧番 テンドクマ(◯)
ハァーっと溜息をついたあと再び読み始める。
《ゾンビ 女性》
・①番 サラベロン(✕)
・②番 ノロラン(◯)
・③番 プルテル(◯)
・④番 ターゾル(✕)
・⑤番 カゲネール(✕)
・⑥番 ドンコロ(◯)
・⑦番 ハイドール(◯)
・⑧番 トトメスチーノ(✕)
……――読み終えたと思い一息ついた。
「なんで死霊系が魔族区域の住人なんだよ」
「仕方ありません。全てはガイモン様がお決めになられたことですので」
「魔族の境界線を何処でひいてるんだ?」
そう思いバンヘルトは小首を傾げる。
「流石の我もガイモン様のすることを理解できずにおった。だから分からないのじゃ」
「まあ……あとで本人に聞いてみるか」
「その方がよいかと思われる」
そうハンセスに言われバンヘルトは頷いた。
……――まだあるのかと思いつつ読み始める。
《骨系 男性》
・①番 コッティー(✕)
・②番 コツコツキング(◯)
・③番 ホネンスキー(◯)
・④番 アズべホネン(✕)
・⑤番 サルベコツベノ(◯)
・⑥番 ジンコッカクル(✕)
・⑦番 ナッコウホーネン(✕)
・⑧番 ヤッテコツル(◯)
「……」
《骨系 女性》
・①番 ホネリンネ(◯)
・②番 コツンテヘ(✕)
・③番 ルンホネルン(◯)
・④番 ホネリン(✕)
・⑤番 ボーンセリーヌ(◯)
・⑥番 ホネブトンリン(✕)
・⑦番 ユラホネソン(✕)
・⑧番 ホネッキーナ(◯)
……――読み終えると何処か遠くを見つめていた。
「バン、どうしたんだ?」
そう言いルシファーナはバンヘルトのみつめる先を辿り目線を向ける。
幹部の五人もバンヘルトのみている方を向いた。
「何処をみてるの? 何もないし……誰もいないよ」
「いや……考えごとをしてた。オレが死んだら何になるんだろうってな」
「どうだろうか……大抵この世に無念を残すものなどは、ゴーストになる故。他の種族どもの仮定が分からない」
そうハンセスが言うとルシファーナとライナネとダイゼンとナミシアとタウリグセは頷きバンヘルトをみる。
「無念……か。それすらもなけりゃ、どこにいくんだ? 生まれ変われるのか?」
「どうなのでしょう……死んでみなければわかりませんので、なんとも言えません」
「その通りだ。どうなるか分らない。もし生まれ変わったとしても記憶などないだろうからな」
天井をみたあとバンヘルトは、ルシファーナと目の前の幹部五人を順にみた。
「もし記憶を持って産まれることができれば最高なんだけどな」
「ダイゼン……もしそんなことができたら、どうするつもりだ?」
「勿論、今までできなかったことを盛大にやるつもりでいる」
そう言ったあとダイゼンは盛大に笑いながらなぜか仰け反っている。
「敢えて聞くのをやめておく。だいたいの予想はつくからな。それよりも早く読んで終わりにしたい」
そう言いながら再び書類へと視線を向けた。
……――チラッとタウリグセをみたあと読み始める。
《吸血族 男性》
・①番 タウリグセ・バヒロア(◯)
・②番 アインリッヒ・ユウゼロット(✕)
・③番 シンフェルゼ・ラリルトン(✕)
・④番 エンドラル・カナタシア(◯)
・⑤番 セルジゲス・ノルベッグ(◯)
・⑥番 オステリグア・シーマルン(✕)
・⑦番 インリドーグ・カレカラン(◯)
・⑧番 マスノアス・アズノア(✕)
真剣な口調で読んでいるようだ。
《吸血族 女性》
・①番 ヨニューア・ミメガ(◯)
・②番 ピュアロパ・フリャン(✕)
・③番 ディアカナ・スノーリ(✕)
・④番 ニノン・ギョグル(◯)
・⑤番 ラブシンナ・ライオシスティナ(◯)
・⑥番 ナイリーナ・カルセム(✕)
・⑦番 ミルミアム・シリウセア(◯)
・⑧番 イノラム・ドングフェム(✕)
……――読み終えると真面な名前だと思い安心する。
「如何でしたでしょうか?」
「実際にみてはいないから、なんとも言えないぞ。ただタウリグセ……お前が、よく勝てたな?」
「これでも……吸血族全体の中から選ばれて、この城の幹部になったのですから負けられません」
「なるほど……」
タウリグセの見た目から想像できずバンヘルトは心の中で苦笑した。
読んで頂きありがとうございますo(^▽^)o
では次話もよろしくお願いします(*^ω^*)




