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正義悪か悪正義なのか  作者: みけ猫 ミイミ
第三章

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25/28

勇者魔王の[一日目]書類確認・⑵

引き続き書類をみてバンヘルトは一日目の結果を確認するも……。

 ……――ルシファーナの鋭い眼光が刺さりながらもバンヘルトは渋々書類を読み始めた。


 《エルフ族 男性》

 ・①番 フルーセル・レンモク(◯)

 ・②番 ケイセルゲ・セセラーゲ(✕)

 ・③番 リョクカゼ・バードル(◯)

 ・④番 ヒューゼン・カゼノル(✕)

 ・⑤番 アルゴウ・セイウン(✕)

 ・⑥番 カーゼラ・トビュウ(◯)

 ・⑦番 イセーン・ノルンウエイ(◯)

 ・⑧番 シュウヒュー・ハルン(✕)


 次いで……。


 《エルフ族 女性》

 ・①番 リンリーン・ノルンウエイ(✕)

 ・②番 ハルシェナ・カランセ(◯)

 ・③番 ランナリル・ハルン(✕)

 ・④番 イブレア・メルール(◯)

 ・⑤番 レイシア・ソウゲル(◯)

 ・⑥番 ルカシンシア・リウフ(✕)

 ・⑦番 カナレーン・キュアシア(✕)

 ・⑧番 シエルラス・キアゲス(◯)


 ……――読み終えて何か言おうと思ったが、ルシファーナの視線を感じやめる。


「どうしたのじゃ?」

「感想はないのでしょうか?」

「あー……うん」


 そう言いバンヘルトは、チラッとルシファーナをみた。


「なんでボクをみる?」

「言っていいのか?」

「変なことを言わなければな」


 それを聞きバンヘルトは「それもそうだ」と言い再び話し始める。


「風を操る技が多かった」

「風の精霊と契約している者が多い故に使い手も必然的に当然」

「エルフ系の種族は皆そうなのか?」


 そう問われハンセスとライナネは首を横に振った。


「うむ……我の種族は風の精霊を守護に持つ者もおる。しかし闇の魔素を操る者の方が多いのじゃ」

「ハイエルフは風の精霊よりも大地からの魔素やマナの恩恵を受けておる故に地属性の者が多い」

「そのためか違和感があったのは……」


 エルフ系の全てが風の恩恵を受けているものだと思っていたバンヘルトは、エルフ系の種族でもこうも違うのかと感心する。


「因みにハーフエルフは人間に近い。それとあらゆる精霊と契約している者も多いんだ」

「そういえば武道大会に出てなかったな」

「戦いなど好かぬ種族故にだと推測される」


 それを聞きバンヘルトは納得した。


 ……――次の種族を確認する。


 《ハイエルフ 男性》

 ・①番 ハンセス・エルリグ(◯)

 ・②番 スナフルギ・カイリン(✕)

 ・③番 フウホーン・リィクリョク(✕)

 ・④番 バードル・トウビ(◯)

 ・⑤番 セルセオ・リンビカ(◯)

 ・⑥番 タルボック・ファンエル(✕)

 ・⑦番 カゲフェルズ・サルジオ(◯)

 ・⑧番 ムセド・ファスエル(✕)


 続いては……。


 《ハイエルフ 女性》

 ・①番 キリノア・ファンエル(◯)

 ・②番 スズラリン・ランセム(✕)

 ・③番 リムハル・ゼルキア(✕)

 ・④番 ロナスイル・カエウケン(◯)

 ・⑤番 サンセリア・マイン(◯)

 ・⑥番 デラスーカ・ロッコリー(✕)

 ・⑦番 フウセル・ヒモーン(✕)

 ・⑧番 リムシホル・ハムラグ(◯)


 ……――読み終えるとハンセスへ視線を向けた。


「迫力に欠けたが頭脳戦での戦いやピリピリとしたなんとも言い難い緊迫した空気。それらが伝わって来て良かったぞ」

「お褒めいただき嬉しい限り。それでワタクシの戦いは如何だったか?」

「どうって……戦ってると云うよりも相手が勝手に自滅してたようにみえたぞ」


 そう言われハンセスは首を横に振る。


「いえ……魔道具を使い相手の動きを操っていた故に戦ったも同然かと」

「明日からズル過ぎな魔道具は禁止する!」

「禁止したとて何処までの範囲か分からなくては無理だと存ずる」


 禁止されたくないハンセスは、どうにか納得させようと試みる。


「それならば明日、大会の始まる前に全出場者のチェックをされた方がよいかと」

「全参加者のチェック……大変な作業と思われるが」

「いや……タウリグセの案に賛成だ。それに手分けして行えばいい。それと、ここにいる幹部とルナはオレがチェックする」


 そう言いルシファーナへ視線を向けた後、幹部の五人を順にみた。


「その方がいいかもしれない」

「うむ……我も賛成じゃ」

「まあアタシは、そんなに魔道具持ってないし……問題ないよ!」


 渋々頷きハンセスは俯いている。


(一応……色々と持って行く。ただ、それら全てが駄目ならば厳しいかもしれぬ。どうしたものか……)


 チート級の魔道具さえ持っていかなければ済むだけなのだが。


「決まったのであれば他の種族もお願い致します」


 タウリグセは早く自種族のを確認して欲しいため読むのを急かしている。


「そうだな」とバンヘルトは言い頷いた。


 ……――難しい顔をしながら書類へ視線を向ける。


 《竜人族 男性》

 ・①番 イデオルガ・シュベル(✕)

 ・②番 カエンジェット・バイオモス(◯)

 ・③番 スイカイ・トルウネス(◯)

 ・④番 エンラリウ・バオギア(✕)


「……」


 次いで……。


 《竜人族 女性》

 ・①番 セセラギウス・ナガスイム

 ・②番 ハルセアナ・ドントレノ


 ……――この書類をみて納得がいかないようだ。


「なんで人数が少ない? 特に女性は二名しかいないぞ」

「派閥のせいと遊びに興味ない連中は出ないって言ってたな」

「上位の竜人族は出ていないのか?」


 それを聞き幹部の五人とルシファーナは頷いた。


「ガイモン様は、あの竜人族をよく従えさせることができたと思います」

「うん……ボクもそう思うよ」

「竜人族と人間のハーフ……それでも竜人族よりも強かったってことだよな?」


 そう言いながらもバンヘルトは納得いかないようだ。


「そうなる故にバンヘルト様の提案にはのらず様子をみているのだろうと推測される」

「オレを下にみてるって訳か。まあ……その通りなんだろうが」

「馬鹿にされているのですよ! もう少し怒りを露わにしてくださいませ!!」


 そう言われてバンヘルトは小首を傾げる。


「これでも怒っているつもりだ!」

「せめて態度で示すとかできませんでしょうか?」

「態度か……なるほど」


 態度と言われたバンヘルトは怒りを体で表現するため思いっきり力んだ。と同時に全身から気が放たれた。

 バンヘルトから放たれた気を必死で幹部五人とルシファーナは耐えている。


「バン…………もういい!」

「あっ! 力みすぎたか。すまない……」


 慌てて気を抑えバンヘルトは頭を下げた。


「いえ謝ることはないと存じる。故に……いざと云う時は、このように威圧を放つとよろしいかと」

「これなら本当に怒っていると分かるし相手を威圧できる」

「だが、そんなに簡単にできるものなのか?」


 そう問われて五人の幹部とルシファーナは、コクッと頷きバンヘルトを見据える。


「バンヘルト様なればじゃな。恐らくは竜人族の者たちをも従えることができるやもしれぬ」

「ああ! 戦わずとも可能だと思うぞ」

「そうだな。あとは、バン次第だ!」


 それを聞きバンヘルトは表情に出していないが、かなり面倒だと思っていた。


「まあいいか。それよりも他の結果もみないとな」


 そう言いバンヘルトは次の書類を見始める。


 ……――書類をみながら頷いていた。


 《サキュバス》


 ・①番 ラブキャン・メルル(◯)

 ・②番 マリンシェル・キュン(✕)

 ・③番 レンコイ・マルカ(✕)

 ・④番 キュンラブ・ラメル(◯)

 ・⑤番 ルルキュア・サイナル(✕)

 ・⑥番 ハナミュン・サラブ(◯)

 ・⑦番 ナミシア・マスリン(◯)

 ・⑧番 スズノアリス・シズル(✕)


 ……――女性のみの参加だったようだ。


「女のみなのか?」

「うん、そうだね」

「どうやって子孫を増やす?」


 そう聞かれてナミシアは、ニコニコしながらウインクをした。


「勿論、他種族の男を魅了してよ!」

「そ、そうなのか……」


 バンヘルトの額から一滴の汗が流れ落ちる。

 その後もバンヘルトたちは一日目の結果を確認していた。

読んで頂きありがとうございますo(^_-)O


まだまだ続くよ……どれだけの人数なんだ!……byルシファーナ


では次話もよろしくお願いします(^◇^)

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