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正義悪か悪正義なのか  作者: みけ猫 ミイミ
第二章

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20/22

勇者魔王の勉学と選定

バンヘルトはルシファーナにより王の書斎へ連れてこられて……。

 翌日から各自の作業に取り掛かりハンセスとダイゼン、タウリグセとナミシアの二手に分かれて各種族の集落をみて歩いた。

 かたやライナネは城にある自分の書斎で各種族の代表の対応をしている。

 その間バンヘルトは王の書斎に閉じ込められていた。と云うのも色々と書物などを読み教養を身に付けるためである。


「これ全て読むのか?」

「時間かかってもいいから読破しろ!」

「ヤケにキツい口調だな」


 それを聞きルシファーナは、ジト目でバンヘルトを見据えた。


「クローゼットに隠れたのは誰だ!?」

「……」


 返す言葉を失いバンヘルトは黙ってしまう。


「さあ……やろうか!」


 そう言われてバンヘルトは渋々書物を読み始める。元々本好きじゃないので苦痛でしかないのだ。


「分からないことがあったら聞くこと。絶対に流し読みはするなよ!」

「へーい……」


 面倒臭くてやる気のないバンヘルトは空返事をした。


「ちゃんと読まないと飯抜くぞ!」

「それって王に言うことじゃないよな?」

「じゃあ王らしいことを、ちゃんとしろよ」


 扱いが雑だと心の中で思いバンヘルトは不貞腐れている。


「そう言っても分かる訳ないだろう!」

「まあ……脳の筋肉を柔らかくしないと分からないか」

「脳筋……そんな所にまで筋肉ついてないぞ!!」


 ハァーっと溜息をつきルシファーナは頭を抱えた。


「そう思うなら……ちゃんと読んでよ」


 そう言われバンヘルトは仕方なく本を読み始めた。

 監視しながらルシファーナはバンヘルトをみつめる。


 ★★★★★


 ……――それから一週間が経過した。ここは王の書斎だ。

 相変わらずバンヘルトは朝から書斎にカンヅメ状態である。

 ただ今日は何時もと違いルシファーナの他に幹部の五人も書斎に来ていた。

 机の前にはハンセス、ダイゼン、ライナネ、タウリグセ、ナミシアが横一列に立っている。

 机に両手を乗せバンヘルトは椅子に座り幹部の五人をみていた。

 バンヘルトの横にはルシファーナが立っている。


「……――これで種族ごとの人数把握はできた。ライナネ……ご苦労様だったな」

「労いの言葉……痛みいるのじゃのうぞえ」


 嬉しさのあまりライナネの言葉が変になった。


「あとは武道大会の場所だ。ここ数日の報告と合わせて決める。だが、その前にハンセス……地図はできてるか?」

「勿論だ」


 そう言いハンセスは地図をバンヘルトへ手渡しする。


「思ったよりも早かったな」


 机上に地図をバンヘルトは広げた。


「このぐらい造作もないこと。無駄を省き能力を使いながら作成してきた。簡易的な地図故に直すところがあれば言ってほしい」

「これで簡易地図……いや細かく良くできている。流石は考古学者だ」

「ありがたき……お言葉」


 頭を下げハンセスは笑みを浮かべる。


「直接書き込むのは勿体無い」

「人数分作成している」

「それなら何かにメモをとれば確認できるな」


 それを聞き幹部の五人とルシファーナは頷いた。


「この地図をみながら武道大会の場所を決める。タウリグセ……報告したもの以外にも纏めてあるのか?」

「勿論でございます」


 紙の束を机上に置くとタウリグセは一礼をする。

 机上に置かれた紙の束の一枚を持ちバンヘルトはみた。


「候補が多いな……更に絞らないと」

「丁度二十一枚。一枚には三件書き込んでおります。一枚につき一件、計三件を手分してピックアップしては如何がかと」

「それは面白い案だ。じゃあ配ってくれ。その後、離れて選ぼう」


 頷きタウリグセは適当に三枚ずつ並べたあと、みんなに配る。

 その後、各々一人になり選び始めた。と言っても、この部屋の中でだ。


(巨人族の闘技場。穏やかに感じたのは既に種族同士で行っていたためか。巨人族は戦闘好きな種族だと聞いてたからな。

 あとは、ドワーフの広場……現在使われていない。そのうえ、かなり広いのか。昔は何に使ってたんだ?

 アンデット族の――……いや、これはやめておこう。

 コッチに書かれているのが、エルフ族、ダークエルフ族、バンパイア族……張り合ってるのか?

 もう一枚には……オーガ族、サキュバス族、アークステイ城の広場。この二枚は自種族のアピールか?

 ………………仕方ない決めるか)


 そう思い正面を向くと何時の間にか六人が横一列に机の前に綺麗に並んでいた。


「決まったのか?」


 そうバンヘルトが聞くと六人は頷き笑みを浮かべる。

 そう言い各々紙を机上に並べた。


「ハンセスが……小人族の集落の隣にある空き地と竜人族の闘神祭を行う儀式場と鳥人族の舞台か」


 その後もバンヘルトは目の前の紙をみる。

 全て見終えると何処にするかを話し合った。


「……オレは巨人族の集落か、ここの広場がいいと思ってる」

「二案でしょうか?」

「タウリグセ……そうだな。もう一つ選ぶとすればオーガ族の闘技広場だ」


 それを聞きタウリグセは、ガッカリしダイゼンが歓喜の涙を流している。ヤッパリ張り合っていたようだ。

 その後も話し合い結局は無難な巨人族の闘技場に決まる。

 そして開催日は準備のこともあり三週間後になった。

読んで頂きありがとうございます(#^^#)


第二章はここまで次話から第三章となります!(/・ω・)/


では次話もよろしくお願いします(^^)/

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