最初の街1
「この森はどこまで続くんだ?」
家を出てからひたすら森を歩いているが一向に外に出る気配がない。
「まだまだ歩くわよ。て言うか傀儡って疲れないでしょ」
「何処からそんな嘘を聞いたんだ。普通に疲れるよ。復活し他時点で筋力も落ちてるんだしクタクタだよ。」
「魔力で強化したら良いんじゃないの?」
「魔力切れになった俺を運んでくれるなら良いけど」
「それは嫌かも。この森を出たら馬車なり馬なりを借りたら良いから我慢して」
「飛行魔法の本とか無いのか?」
「基本的に本にできる魔法は仕組みがわかってるものだけだよ。仕組みがわかっても教会が独占してるものもあるしね。」
「昨日の説明を聞いても思ったがそんな好き放題やって国王は許してるのか?」
「魔王が討伐されたあと、今度は吸血鬼の被害が大きくなった。王国の騎士団が総力を上げて吸血鬼狩りを行なったんだけど吸血鬼が思ったよりも強くて苦戦を強いられたの。事態を重く見た国王は大金を払い教会に助けを要請した。教会側は大量の金に見向きもせずに教会の幹部を国の役員にするように要求したの。そのせいで国はジワジワ教会に染まっていき教会が好き放題できるようになったってわけ。」
「やりたい放題してるな、、俺の知ってる協会と随分違う」
「当たり前じゃん。300年経ってるんだよ」
「それもそうだな。」
少し悲しくなりながら歩いていると分かれ道に当たった。
「どっちだ?」
「右」
太陽がちょうど頭上の位置で少し暑くなってきた。メグはとんがり帽子をかぶってるから良いだろうけど何もかぶってない俺にとっては少しあつい。
森を抜けたところで近くを通った馬車に乗せてもらい街へと移動した。
街に着いたので店を見て回ることになった。これから長旅で少しでも良い装備にしようと言うわけだ。
かなり大きな城塞都市だがこの街は有名な騎士が治めていて教会連中はいないらしい。
「たくさん店があるな〜最初は何処に行く?」
「杖家に行って服とか魔法書とか買いに行くわよ」
「へ〜〜い」
だるそうに返事する俺を横目にメグはまっすぐと杖家へ向かった。
「ここよ」
すぐに着いたこの店は、かなり年季の入ってるがいかにも杖が売ってそうな店でなんだかワクワクした。
「いらっしゃーい」
店に入ると奥からガラガラな声が聞こえてくる。
「リベラも何か買う?杖があったら今後役に立つかもだけど」
「いや俺はいいかな。俺の魔法杖使わないし」
他にも理由がある。基本的に杖を介して使える魔法は魔力の消費量が多いので俺は使えないからだ。
「そう」
メグは杖を見ながらそういった。カゴに入ってるものもあれば壁に飾られてるもの。
壁に飾られてるものは一際目立っていて値段も高い。メグはずっと壁にかけられてるものを見ているがお金はあるんだろうか。
「なぁ、メグ。お金はあるのか?」
「まぁね。、、お金はあるから。」
呟くようにそう言った。
その後もメグは店中を見てまわり、決まった杖を店主の元に持っていって会計を済ませた。
店から出て、ウキウキなメグに「なんでその杖に決めたんだ?」と聞くと親友のと似てるからだと言った。俺はその親友との関係とかは知らないけど仲が良かったのは伝わる。なんで死んだんだろう。メグが俺の過去を詮索しなかったのでこっちも聞けない。
少しもやっとした気持ちを抱えて俺たちは鍛冶屋へと向かった。
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