⑬商業ギルドに何もされてないけど嫌いです!
無謀企画中
魔法ギルドの話をした後、アルデンテギルドマスターに店の隅にドナドナされる。
「昨日の薬草栽培ナノじゃが生命力は戻り、ゾンビ肥料が効果的と判明したのじゃ!
コレは画期的なので正式に発表したいのじゃ」
「人に役に立つ技術なら良いんじゃないですか?」
ゾンビ退治は人気ないらしいし、肥料の有効性が証明されたら、やる人も増えるし疫病のリスクも減るよね?
「他人事じゃな、コレも特許になるからスローもお金持ちになるのじゃよ」
「えっ?軽く意見を言っただけですよ?
証明したのはアルデンテギルドマスターですよね?」
「エルフで長生きしていても思いつかなかった事に気が付いたのじゃから、スローにこそ権利があるのじゃよ。」
「ガバメント店主の契約といい、屋台資金がすぐたまりそうです(笑)」
「屋台?スローは屋台資金を貯めるために【ロブ】に来たのか?屋台どころか店を出してやるぞ!」
「自分の力でやりたいので遠慮します。両親に負けないお店にするのが夢なので。」
「今時、珍しい若者じゃ!余計に気に入ったぞ!
農家に友人も多いので食材の相談には乗れるからの!」
「その時はヨロシクお願いします。」
感謝していると
「スローくん、まだ保存食ある?食べたいの。」
マリーが試作保存食を強請ってきた。
「今朝、全部食べたでしょ?また作るから我慢しててね。」
「うん!」
マリーは自分の席に戻る。
「保存食とは何じゃ?」
薬師ギルドで買った保存食が不味かったから、自分で美味しい保存食を研究したと話すと
「それは良い試みなのじゃ!」
保存食は必要ではあるが余りの不味さで売れ残りが多くギルドの悩みの種なのだそうだ。
「今度、試作を作ったら持ってくるのじゃぞ!」
ボクは了承して、お店で食事した。
食べ終わるとジェイとマリーが魔法の特訓がしたいと言い出した。
キャンプ地の隅でしようと言うと
「戦闘訓練はキャンプ地では禁止されているぞ」(イーノさん)
「なら冒険者ギルドの訓練所かな?」
「それもやめておけ、魔法ギルドのバカみたいな奴が絡んでくる。
うちの若手は不思議と格上に絡む性質があるんだ。」
では、街の外かなと考えていると
「オレの家はどうだ?庭広いぞ!」
「街なかで魔法は不味い!」
「オレたちの魔法は【重力魔法】と【振動魔法】だから近所迷惑にはならないよ?」
「それはそうだな⋯⋯よし!俺もついて行く、何か問題あれば対処もできるし、教えることも出来るからな!」
ということでジェイの家に向かう。
ジェイの家は豪邸と言える程大きく立派だった。
「父さんはロブで中堅の商会を経営していたんだ。仕入れで盗賊に襲われて両親は亡くなって商会は番頭に奪われて、この家しか残ってないんだ
よ」
結構ディープな話を普通に話す。
この世界ではあるあるなのだろうか?
「屋敷を売ろうと思わなかったのかよ?」
イーノさんが尋ねる。
「商業ギルドに売ろうとしたら、子供だと思って安い金額だったんだ。」
「あぁ⋯⋯売買は商業ギルドの管轄だからやりたい放題だからな。」
ロブの商業ギルド最低だな!
「誰かに貸すのも商業ギルドの管轄ですか?」
とボク。
「各ギルドの所有の建物の賃貸とかは自分のところで出来たはずだぞ。」
「それなら冒険者ギルドに仲介してもらって契約したら?」
「こんな古い屋敷、借りる人いるか?」(ジェイ)
「俺達は丁度拠点欲しかったから、借りたいぞ!」
「そうしたら、オレたちは何処に住むんだよ?」
「ボクとパーティ組んでキャンプ地に住もうよ!
新人の特典を活用すれば出費抑えられるし、家賃は貯金しても良いし!」
「スローは賢いな!」
「スローくんと暮らすのたのしみなの!」
「俺はちょっとメンバーに話してくる」と去っていった。
トレーニングを見てくれる話はわすれたのかな?
《黄昏の矢の常宿・イーノ視点》
「おかえりなさい、イーノさん」
宿屋の女将が声を掛けてくれた。
「うちの奴ら、誰かいるか?」
「全員いらっしゃいますよ。」
「そうか!ありがとう女将」
俺はメンバーのいる部屋へ向かう。
「グレスいるか?」
ノックし声を掛けても返事はない。
部屋からは気配がするのに返事がない⋯⋯。
とても面倒くさい!
「【鉄壁】のグレスいるか?」
「イーノか?入れよ」
うちのリーダー、グレスは最近二つ名がついてそれを呼ばれないと返事しなくなった。
職業は魔道士で防御と付与魔術が得意な奴だ。
「魔力回復薬を買いに行ったにしては遅かったな。」
「まぁ、色々あったんだが安く借りれる拠点を見つけた!」
「本当か!?家賃は幾らだ?」
「あっ⋯⋯話してない⋯⋯商業ギルドを通さないから安く借りれると思う。」
「そういうところはハッキリさせてから話せよ!
俺達には重要だろが!」
「スローが間に入っているから詐欺とかの心配はないぜ。」
「【技神】が!?どういう事だ!?詳しく話せ!」
「スローとオーナーを待たせている。後で良いか?」
「なら俺も行く、拠点にするなら見てみないと判断付かないだろ?」
「アイツらはどうする?」
「リーダーの決定には、逆らわない連中だが一応声かけるか?」
残りのパーティメンバーは【ウル】【ティマ】狼系の獣人で大剣使いの剣士と双剣使いの剣士の夫婦だ。
「昨日は興奮していたし盛っているんじゃね?」
「そうだったら、置いていこう。誘わないと二人とも拗ねるからな⋯⋯。」
狼系の獣人だから序列が上と認めたらトコトン従うが、無視されると落ち込んだり、拗ねたりと面倒くさい。
ノックし
「おい!拠点候補に行くんだがお前たちはどうする?」
「「行く!!」」
中でドタバタしていたから、最中だったのかもしれない。
ウルが出てきて、相変わらずの大男だ。
続いてティマが出てくる.小さく見えるが170cmと俺より少し小さい。
「拠点って本当か?獣人臭くなるからって文句つけないか?」
一般的に獣人は獣臭いイメージだが実際は、綺麗好きで水浴びを欠かさない。
魔物と一緒に思われるのが嫌らしい。
ティマは基本的に無口というか夫以外とは極力話さない。一族のシキタリっぽい。
「昨日のスロー絡みだから、大丈夫らしいそ。」
「【強心臓】か!あの強きものなら、変なことにはなるまいな。」
俺が先頭になり屋敷を目指す。
その間に、魔法ギルドから屋敷に向かった経緯を話す。
俺達の思いは一つで、【商業ギルド】と【魔法ギルド】はクソと意見が一致した。
お読み頂きありがとうございます!
超時空要塞マクロスはリアルロボットと言われていますけど、敵は宇宙人と旧ロボットアニメ路線だよね?




