⑪強心臓(ストロングハート)
無謀企画半分経過
《魔法ギルド・ロビー、中年冒険者イーノ視点》
ここの奴らはムカつくから大嫌いだが魔力回復薬の質が良いし、商業ギルドよりは幾らか安いから我慢して購入しに来た。
感情よりお金、そして命だ!
お金を出して商品を受け取るだけなのに、エリートを拗らせた奴の愚痴を聞き続けねばならん?
イライラしていると、【最弱技神】がやって来た!神展開な予感!!
知識人ぶって終始傲慢な態度にキレたのか、上回る知識で冷静に魔法ギルドをぶった切るのは最高だった!
コイツら頭が良いから、話が痛いほど理解できるからぐうのねも出なかったぜ(笑)
言い負かされたから苦し紛れに、魔法を詠唱試打したときは、介入しようとしたが何なのツレ2人、魔法適性されたばかりなのに見事に使いこなしやがった!
【最弱技神】の仲間も天才なのか!?
コレは仲良くなるしかないな!!
★
《魔法ギルド・外、スロー視点》
「ジェイもマリーもすごいね!天才じゃない!?」
「スローくんのバシュを真似しただけだよ?」
バシュ?【魔弾】の事かな?
「そうそう、あれを真似しただけだぜ!」
「【魔力操作】を理解しないと普通は魔法発動しないんだよ。ボクのを見たからって、できるもんじゃないよ。」
「スローくんが言うなら、私たち天才なんだねお兄ちゃん(笑)」
「天才と言われる日が来るとは分からないものだな(笑)
因みにスローは魔法すぐ使えたのか?」
「師匠が魔力操作するの見て覚えてすぐ使えたよ。
ボクの場合は、師匠達のするのを何度も見ていたからだから2人の方がすごいよ!」
「俺からしたら3人とも天才だからな!」
声をした方に振り向くと
「「「誰?」」」
見知らぬ冒険者がいました。
「俺は冒険者パーティ【黄昏の矢】のイーノってもんだ。昨日は儲けさせてもらったし、今も楽しませてもらったから感謝を伝えに来た。
良かったら飯を奢らせてくれないか?【最弱技神】」
聞き慣れない言葉に疑問を持つと
「断る!」
「そうなの!今日はお兄ちゃんが奢る日なの!」
「ってお前さんも賭けに勝ったのか?見る目あるじゃねぇか!気に入ったぜ!
今回は譲るが代わりに、俺の行き付けの武器屋に案内させてくれないか?」
やっぱり賭けに勝つと奢る文化があるみたいだね。
あと、ボクは奢られるの確定?
「ボク達は、今日は買いませんよ?取り敢えず値段確認とかですから紹介してもらっても迷惑なのでは?」
「ますます、気に入ったぜ!新人ってのは事前に下調べとかしないからな!
そう言う冒険者は親方も気に入ると思うぜ!」
肩をバンバン叩かれHPが地味に減るのがわかる。
「叩くのやめてください!ボクはレベル1ですよ!」
「悪い悪い、【最弱技神】が強いからつい忘れてたぜ!」
またバンバン叩く。
「だからやめてくれる?というか【最弱技神】とは何なんですか?」
「すまんすまん、知らないのか?オマエの二つ名だぞ。冒険者登録初日で二つ名つくのは、異例なんだぞ。」
二つ名!ボクの中の異世界人がすごく興奮している気がする。
「スローくんカッコいいの!」
「オレもいつか二つ名もらえるかな?」
2人は気に入ったようだね、ボクとしては褒められているのか貶されているのか微妙なんだけどね。
「2人は【天才兄妹】じゃね?」
「マリーはプリティなのが良いの!」
「オレはカッコいいの!」
「今日、冒険者登録したのに高望みすぎない!」
「初日に【最弱技神】なんてイカす二つ名もらった奴が言うなよ!」
この世界ではハイセンスなんだ⋯⋯。
そんなやり取りが続きイーノさんのオススメ武器屋へ
★
《ガバメント武器屋・ガバメント店主視点》
昨日の決闘は大損してしまったが、気分は悪くなかった。
昔はトラビスも良い冒険者で期待していたから賭けたのだが⋯⋯成功すると人は腐る見本だな。
それよりも【強心臓】という、超新星と出会えたのは大きい!
他の奴らは【最弱技神】とか呼ぶが分かってないな!
レベル1とか神業とか少年の本質を理解していない、格上であっても心が折れず普段の力を出せるのが強みだ。
いつか少年の為に剣を打ちたいぜ!
と考えていたら、本当に来たぜ!!
どうしたら、良いのか!?
サインを貰う?威厳ある店主を保つ?
連れてきたイーノには剣の研ぎをサービスしてやろう!
取り敢えずは、聞き耳立ててイザという時はアドバイスしてやろう!
★
《スロー視点》
イーノさんに連れてきてもらった【ガバメント武器屋】は、新人のボクから見ても質がよいと思えた。
地元のお店も質は悪くなかったと思うけどレベルが上だと思う。
イーノさんが店主に挨拶しぼくらを紹介するとドワーフの店主はぶっきら棒に挨拶してくれた。
「おう!【強心臓】今後もひいきにしてくれよな」
ドワーフっぽくて好感度!
ボク達はイーノさんに説明してもらいながら、武器の特徴とかを教わった。
店主は睨んでるけど騒ぎ過ぎだろうか?
「マリーは、欲しいやつある?」
「うんとね、野菜の皮剥きやすい包丁欲しいの!」
武器屋で包丁ってマリーらしいな(笑)
「包丁じゃないけどコレあげるよ」
ボクが包丁を持たせてもらえなかった時に、作った木製のピーラーを渡した。
何故かカウンターにあるリンゴを1つ貰い皮を剥くと均一の厚さで剥ける。
「なんじゃこりゃ~!!」
店主が木製ピーラーを手に取ると自分の世界に。
「どういう理屈⋯⋯この形が秘訣か⋯⋯木製でこの切れ味⋯⋯鋳造で再現は出来るか?細かい研ぎは見習いの修行にも⋯⋯ブツブツ」
「それマリーの!」
ピーラーを掴むもドワーフはびくともしない。
予備を取り出しマリーに渡すと「わーい」と喜んだ。
「【強心臓】!特許申請してワシと契約するぞ!」
そこで扉がバーンと開く。
「スローはいるか!」
薬師ギルドマスター、アルデンテが現れた。
「スローくんは隣のお店だよ」
面倒な予感がしたから嘘を吐いてみる。
「わかった邪魔したな⋯⋯何故、バレる嘘を吐く!?」
「【薬神】が何しに来やがった!」
「オマエに用は無い、スローに話があるのじゃ!」
ほら面倒になった(笑)
お読み頂きありがとうございます
書くネタが⋯⋯清竜人FRIENDSのライブ行くのにドレッドヘアーのウイッグ買いました。




