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怪談 しゃれこうべ  作者: 小山志乃
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おさん狐の噺


 東京を江戸と申した時分のお話。


 今の広島に『おさん(ぎつね)』という性悪な化け狐がいた。


 おさん狐は狸顔負けの変化の術を用いては、近隣の人間を誑かしていた。特気に入っていたのは、美女に化けて男を騙すことだったそうな。特に妻のいる男を引っ掛けて、痴話喧嘩させることが何よりも好きだったという。


 一説によれば、おさん狐の話から俗に女の浮気相手を罵ったり、男を誑かす女の事を「女狐」と称するようになったという。


 ◇


 Q おさん狐は男を化かす時、決まって一膳だけご飯を食べるように勧めたと言うが、それは何故?


 A 一杯食わせるため。


読んでいただきありがとうございます。


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