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人魚の噺
『人魚』とは、言わずと知れた海の妖怪である。
下半身が魚の尾ヒレとなっており、上半身は人間のそれと変わらないばかりか、大抵の場合は絶世の美貌を持つとされることが多い。
古今東西、船乗りを誘惑して船に災いをもたらす存在であったり、人間と関わったばかりに不幸な結末を迎える伝説が残る。その一方で吉兆と捉える場合もあり、病の流布や津波を事前に知らせて人間を救うという話もある。
また人魚と言えば、その肉に不老長寿の妙があるとされ、各地にそれを口にして不老不死となった人間の言い伝えがある。中でも八百比丘尼の伝承が有名であろう。
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Q 人魚は訴訟や裁判が嫌いで、争うことはあまりない。それは何故?
A さばかれたくないから。
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