4 ワイン2
マリエールは鉛毒について広く訴えた。ワインの不純物を取り除かないのが原因だとしてワイングラスに不純物を除去したワインを注いだ試飲会を繰り返した。
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マリエールはワインを鉛のコップで多量に飲酒すれば精神障害を起こす事、ワインの製造の中で不純物を除去する工程を入れれば苦味が取れてワイングラスで飲んで美味しい事、赤ワインには牛肉、オーク肉、白ワインにはチキン、魚、スパークリングワインにはチーズが合うと宣伝した。富豪や下級貴族向けのワイングラスでのワインの試飲会繰り返した。
王都では何回か行った。今回は嗜好を代えて成人した若者向けのワイングラスでのワイン試飲会を開いた。試飲会という趣旨から男性が多い。そのため若い女性型のアンドロイドを多数用意する。接待係、歌の披露、楽器演奏、幻影を披露する。
王都では5回目の試飲会だ。毎回マリエールが挨拶する。試飲会の挨拶なのに明らかに未成年のマリエールが挨拶するの違和感がある。止むを得ない事だ。
「会場にお集まりの皆さま、本日はこの会の趣旨にご賛同頂きましてありがとうございます。現在鉛のコップに注いで飲むワインは不純物を除去せずにアルコール発酵させた苦味のあるワインのため鉛のコップで苦味を消しています。鉛コップで多量に飲酒すれば精神に障害をきたします。私は新たに不純物を除去したワインを作りました。製造方法は秘匿しません。ワインメーカーは不純物を除去するべきです。鉛のコップの代わりにワイングラスを作りました。これで不純物を除去したワインを飲めばどんな味か味わってください。赤ワインは牛肉、白ワインに魚、スパークリングワインにチーズが合うはずです。ワインと一緒に召し上がって下さい。きっと満足していただけるはずです。只今より開演します。是非楽しんで下さい。」
アンドロイド達がワインを配り出した。客達は飲み比べ食べ比べる。アンドロイドの歌声に耳を傾ける者いる。幻影を楽しむ者もいる。会話を楽しむ者もいる。マリエールは挨拶に周る。マリエールの他に明らかに未成年と判る者がいた。シオンがマリエールに耳打ちした。ハロルド王子13歳だ。明らかにスパークリングワインを飲んだ形跡がある。別に未成年がお酒を飲んではいけないという法律があるわけではないので違反ではないが国民の規範たる王族がそれでいいとは思えない。マリエールは、
「ハロルド王子、お初にお目にかかります。未成年の王子様が私の
試飲会でワインを飲むの如何なものかと思いますよ。国民の規範たる王族はそれなりに振る舞って頂きたいものです。」
ハロルド王子はマリエール言葉など気にせず。
「このワインいけるな。ワインがこんなに美味しいなんて思ってもみなかった。お前が作ったのか。噂通りお前は天才だな。」
どんな噂か知らないが、お前は人の話しを聞かない天才か。マリエールは、
「スパークリングワインです。白ワインに炭酸を入れた物だと考えて頂ければだいたいあってます。飲みやすいですが度数はワインと同じですから飲み過ぎますよ。王子が男爵の娘の試飲会で飲み過ぎて倒れたなんて知れたら廃嫡ものですよ。」
流石に2杯目は止めたようだ。
未成年のハロルド王子が参加していた。スパークリングワインを飲んで気に入ったようだ。飲みやすいが度数はワインと同じと伝えた。




