21話 夢の中に潜むアレ
「自分に内在するソレを観察しに行く、賃貸主によれば情報取得率が夢主の場合10%程度までなら許容可能らしい」
グレンは早速睡眠、夢の世界に逃避行した、、、。
夢の領域は常に拡大される、何故ならば全ての生き物は眠り、夢見るもの(苛烈な現実に生きるが故に理想を追い続ける)だからだ、欲に突き動かされて、それは夢を実現する為に自分自身を拡張し、自己実現は悟りに対比し、睡眠とはマズローの階層で生理的なものであり、夢とは無意識なるもので有り、そして夢とは個人的な世界で在る。
わざわざ上を見ずとも夢の世界の中には暗黙の領域が展開される、それらの世界に於いて夢見るもの、夢想家足る自身は当然の如くアバターでさえ究極的全知全能で在る、なんでも有りだ、だが平行した他の眠る人々と交流が在るのだろうか?条件次第だが基本的には表面では余り有り得ない、その力は互いの領域とその世界観(固有常識)によって否定されるだろう。
派生の派生、例えばの話だがベースがA世界として、そのバリエーションのAの A世界(派生)などがあるとしよう、その先に更にAのAのA世界(派生の派生)のように夢の世界の中に於いて発端がAのB世界やAのC世界、AのBのA世界、、、のようにバリエーションは果てしなく多様になっていく。
充足されて行き夢の世界に生きる存在の夢の世界、夢の世界の中の夢の世界の中の夢の世界、、、と、夢とは入れ子式に増築されていくもので在り、賃貸主とは夢日記のようにして夢と現実の境界線を曖昧にして、体感時間を加速した、上位の暗黙の領域の中に存在するSPSの中に生きる1人の生命体なのだ、実際に抱えながら夢として処理されていく。
「ふぅ〜、、、夢日記か、慣れ始めてきたぜ夢と現実の区別を曖昧にすると言う技術、上位互換的なんて生温い超絶技能をよぉ、やってやらぁ」
、、、。
SPS、それは不完全、未完成、簡単に言えばまだ成長段階の種で在る、木は雨風と太陽光の元で育ち実はいずれ地に落ち種が芽吹き新たな木々が何個も産まれるが如く、SPSとはそう言うものだ。
故にしてこの暗黙の領域とは土壌のようなものと言い換えれるだろう。
ユニバースもマルチバースも形態的な全体性で在る、勿論階層的な現実世界も、オムニバースは、概念的に存在し得るあらゆる宇宙や次元も含めた全てを指すもので在り。
概念上可能なすべての宇宙また宇宙論の集合であり、この集合に含まれるそれぞれの宇宙は個別の物理法則や定数を持ち、オムニバースには概念上可能なすべての物理法則が含まれる。
"物理法則と物理定数"を一組だけ持つ"宇宙"という限定された定義が、複数の物理法則と物理定数を含む宇宙の集合というように拡張され、それぞれの物理法則と物理定数は個別の宇宙を表現している。量子力学において、この語はすべての実在する宇宙全体と限定された数の宇宙の概念を区別するために用いられる。
宇宙 (ユニバース)は、我々が住んでいる既知の宇宙の大きさ/構造 (属性/様態) に関する文脈の内部記述、その宇宙は特定の時空次元数と物理法則を持つ特定の単一の時空組織であり。
他の宇宙は、われわれの宇宙論的構造とは異なる時空の次元数と異なる物理法則を持つであろう。
多元宇宙全宇宙の無限集合であるオムニバースの部分集合、ユニバースの集合。
現実世界既知の集合、マルチバースにおける観測される変化、または単にマルチバースの上の次元、または上位階層の場合もあり網羅的な区分。
メタバースはある単一の個々の宇宙の物理的実在に基づく仮想現実である、来たるべき世紀にはマトリョーシカ・ブレイン及びジュピター・ブレインの巨大な配列を用いたそのようなシミュレーションを作り出すことが可能となることが考えられる。
未知の集合どのようにマルチバースを創成するのかを司るより根源的な法則、物理学的あるいは科学的など限定された帰納的な手法では導けないが、言うなれば根源的な法則は全て数学法則に置き換えられる。
オムニバースは、すべての可能な属性および様態の集合、マルチバースはその子宇宙の属性/様態によって分類され、これらのことから次の階層構造が成り立つ、時空におけるわれわれの位置<この宇宙<多元宇宙<メタバース<ゼノバース<オムニバース。
定義上はこうなるが、神秘の実態が在る、神は宇宙をプログラミングした存在、構成要素はまた神で在る、宇宙の神や多元宇宙の神などなど、それら神様は、内在の司るもの、それは全宇宙に偏在する神の断片、一側面でしかない、オムニバースは神で在り、オムニバースを造ったのもまた神で在る。
つまるところ、SPSとは、全く持って未完成なオムニバースなのだ。
人間同様に理想に向かって歩くもの、完全な理想郷になるまで限りなく成長するのだ。
より具体的に話すならSPSは外的要素が取り込まれることで遥かにパワーアップしていく、内側に点在する知的生命体の知的運動エネルギーから天界が増築される要領で、仮想空間的な創造されてない筈の領域、つまり新次元が生成され、新天地に新秩序の形成が行われていく。
その都度、全天界”全ての天界を総じた名称”そのエアリアルに棲まう神族からさらに強力な神々や高度な形態を会得していき、SPSが例えば今まで殆どが(深度D=TREE(3)+Busy Beaver/識別番号No.001のSPS)の中での話であったがこれ自体が、(LNGN/識別番号No.999、、、)のように成れば時間は延長されていく。
知恵の実でありながら知恵の樹で有り、知恵の樹でありながらエデンで在るSPSは、その品質を増すことで終わることがない、そのまま熟れられなければ、大きく、重く成れなければいずれ寿命が来て実は腐り落ちる。
神を産み出す神の神は劣化した存在を投影する、だが人間は神の対となる神を喰らうもの、ウイルスで在り強制関係にある、神にとって人間はウイルスで在る、過去と未来の二元は人間は未来に向かって退化することなく進化することを暗示していた、、、。
「調査に行かせてください、僕に、ゴッドバースに」
グレンに頭を下げながら申し出ているのは使徒イオタであった。
「私はモナドを理解したつもりです」
それぞれのSPSの各あらゆる神々を側面として司るような三神、本質が三位一体の存在を便宜上仮に統治者と呼ぶとしよう、統治者は世界を投影して、構成している、そして見ている、それは言うなれば管理者の姿形を振る舞うこと、そのように挙動するように仕組まれたモナドなのである。
単子は世界を観測する側、量子は世界に観測される側、三層の構造で有り、量子<世界<単子のような階層構造になっている。
単子に世界を観測させているもの、単子は窓の無いものとして比喩されるが、比喩すらも成らない、なんとも言えぬ存在が居る、それが外なる神だ、その神々は先天的に誕生したという単子の形態なのだ、と言うことを。
「あれら世界なら、まだ太刀打ちのしようがあると考えています」
我々の生きる場所は、背後の世界から前方に流出した末端世界でしかない、生きなければ知性は育まれないと言うより根本的な話、そして地球が有り、人工に侵蝕されて意図的に滅ぼされることが無い限り、地球、惑星が誕生しなければ樹々や植物は誕生せず、地球に依存するように、知恵の樹は生命の樹にとって枝に葉が生えた程度のものでしかないのです。
生命の樹の枝だと思ってる、俺は、生きなければ知性は育まれない、より根源的な基盤からの派生が知恵の樹、暗黙の領域は土壌、より大きくは地球と言う生命の樹で有り、あらゆるオムニバースでさえそのゴッドバースと言う発生の起源を経由した被造物なのだ、故に言うなれば異なる解釈(解釈違い)こそがオムニバース、それぞれが独自のカバラなのだ、あらゆるカバラの原型から魅せられた偽物でしかないのだ。
「俺が先の世に行くための特攻隊長になりたいってか?」
「はい、暗黙の領域を飛び出した一段先のより上位の暗黙の領域にステージを上げる為の素材として、私めを献上させて下さい」
「外なる神やらにはどう対応するつもりだ?お前が」
「、、、」
「、、、はぁ〜、わかった、わかったよ、情念に等しい感情を知覚させやがって、なら分かった、取引だ、俺も付いていくし、神行の皆んなも行く、それが条件だ、一連托生は神も含めてが真だ」
「グレンさん、、、はい!」
こうして早速全員が外側の領域に向かって歩み始めるのだった、、、。
「最高位の存在が技術の完全継承以前に失踪を遂げたが、、、これって」
そこには無惨な姿の其れがあった、まるでナニカにより玩具の如く弄ばれたような遺体がそこには有った。
「まぁ運気かあると言ってしまって良いやもしれない」
情報を抜き出してその灰を持ち帰り、皆で弔った、復活も不可能、だがしかし誰がやったかなど分からない、あの領域で危険なのは深淵なるものだけじゃないからだ。
「自分を含むすべてが神の見る夢(幻影)にすぎないと言う悟りを開いて、自我を保ち続けて、メタ的に覚醒した状態になる、、、神を超越した力を手する技術を神が組み上げるとは」
こうしてグレンは、賃貸主に案内を受けながら手にした技術を使い、帰納的で尚且つ演繹的に、そこに遡行する。
梯子を一段登った、、、夢の世界(夢時空)全体のルールを書き換える、そんな神をも超越するような改竄能力を得る。
一見して虚構改竄技能に類似してるが人間より神寄り、神になってからの期間が長いグレンは現人神でも人間とは違う概念が適応される存在、故にこの技術が必要だったのだ。




