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アンインヴァイティド  作者: 藍
第一章 有限主義
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15話 濃々淡々

お釣りが帰ってくるような破格の対価でリヒトは知識を授けてくれた、簡単な質疑応答をするだけで宇宙の真理を授けてくれる。


「なーんか開いたと思ったが、あんたは?」


彼は第一使徒アルファ、使徒になって初めて相対した高度な知的生命体もリヒト的な存在だった。


「過去にやり合ったやつもあんたの仲間か?」


「、、、?よくわかりませんが、私に似た存在者に憎悪を抱いていますか?」


「いや、忘れろ、それで貴様が此処に来た理由はなんだ?まさかただの観光では無かろう」


「旅行ですが?」


「はぁ?、、、なるほど」


「記憶を消して皆んなと同じ視点になるように努力してます、過去は理解出来ないってこと事態が理解出来なかった、自分には出来るのに他者には絶対的に出来ない、それは冗談にしても余りにも馬鹿馬鹿しいと感じられたが、現実は彼の方が正しかったのだとしりました、なのでなんで理解不能に陥るかまで理解して、身をそこに沈殿させているんです」


「理解した、少し待て、もしもし先程連絡にあった次元断層だが、問題は無いと判断した、え?直近に捕食種がこのSPSに近寄ったって?分かった、確認しよう、おい」


「ん?」


「お前、出身は?」


「コーラスバースです、この世界に投影してるアバターの本体は、そこにあります」


「含みのある言い方だな、その本体もアバターか、それでコーラスバースは、、、あぁ候補が、いま絞ったが(スペル的に無意味、言語体系的に不可能な文字列)バース?」


「間違い無いです」


「良い比喩の仕方だっからな、人間的な感性に伝わりやすかった、なるほど、天界付近か、、、敵対的じゃ無い事や危険性は無く力の制御や下位存在者との対話、交流能力に問題が一切見られないし意思も理解した、観光する事に問題は無いが日本にも、地球の各国にも法律があるから気を付けて」


彼のように高次元から階段を降る存在もいれば根源性の位相を変更させて悟っていくものもいる。


「プハー!堪らん!地獄の釜茹でマグマ温泉にたっぷり使った後の極楽浄土のシステムに則り念じて出力したこの桃源郷産の仙桃ピーチ強めな霊木のフルーツ生搾り牛乳、さいっこう」


「こら〜!何をしている!」


彼が編み出した独自で、尚且つ拡張された神秘主義的な手法プロセスで従来の物理的な方法、次元移動や従来の神秘主義的な儀式、例えば死亡を通過するような手法プロセスでは介入不能な不可侵域の天国や地獄などの概念的な世界。


次元領域に侵入、地獄入インヘル天国入インヘブンを旅行感覚、否、さらに局所的、温泉感覚で熱い場所と楽園を行き来し寒暖差を楽しみ、存在概念が不適合化、つまりは出入禁止にされているのだが。


「従来より独自な手法でも不可能?ならさらに斬新な(高度な)手法を用いれば良いだけのことだ!」


と、高らかに宣言したかと思えば存在を偽造、不正入国を繰り返し、一知的生命体で有りながら地獄と天国を完全に機能停止状態に追い込んで居る、ちなみに復旧もさせている。


悪なる罪人が良いベクトルに成立して欲しくないってのと善人や聖人が報われないのは望んでないからね、結局超堕天使、別名最高位偽神として扱われる形式最終的に天国と地獄でVIP待遇、そのものの名はバベフマー、宇宙的湯守として彼の名前は知る人ぞ知る人だ。


彼は元々人間であった、だがしかし彼と言う存在者の情報量は爆発的な速度で増加していき、より高次元の混沌とした存在者になって行った、ただ一人だけでSPSを深海に落としてしまうような異例の人材だった。


この世界を構成する無数の次元(具体的には縦や横や奥行きの三つの次元、直交座標系XYZ軸)みたいに流れゆく多次元のみならず、それらと直交して伸びる無数の次元。


4次元の時空とは異なる1次元、2次元、3次元、4次元、5次元~10次元、次元論的により高次元、多次元の次元数が多い超弦理論の拡張統一論から構想されてる11次元、12次元やその前身たるボソン理論の26次元、そう言った別宇宙、異空間、異次元、違法(違う法則)の地へと、それだけじゃない、幾何学的な広がりやベクトルだけじゃなく情報的なパラメーターに、データ構造にまで侵蝕偏在する。


姿形は人間だがしかし、人型の宇宙とでも呼ぶべき質量へ、並行した世界の自分とリンク、接続リンクし、パスを繋ぎ、意識は統一され、彼自身が独立したオメガポイントになっていた、殻になった肉体をアバター、本体の細胞(端末)として、独立した行動を行わせ、彼らもそれらSPSを構成する無数の高次元に接続させることで、それを内包している自身を更なる高次元の存在として昇格させた。


物理的領域や概念的領域、両方に侵蝕するそれは人間と呼ぶには余りにも異形、だがその実、実際は人間という矮小な存在の拡張論理、形態に収まる、他項目な要素を取り入れただけの人間に過ぎなかった。


物質世界、意識世界アストラルワールド精神世界メンタルなど、神秘学(広義的に心霊主義など含むとする)於ける次元論、概念的な次元領域(天国や地獄もその一種)にまで手が届いて手中に収めた彼は、SPS内のあらゆる領域の次元論など区別が無い、言ってしまうなら頂点にあるとされる力の根源にも触れている。


本来なら漸近線とでも比喩すべき触れられる事なき0がそれで有るが、彼の叡智を持ってすれば容易いことであった。


それは、事象よりも高次元的、言い表すならばあらゆる出来事イベントの発端とされる場所(座標点)だ、ハンドルを回せば蛇口から水が流れる、水がイベントとしたならそれは世界の外側に在る水源だ、回帰する万物の始まりと終焉すら操れる位置、位相に在る。


バベフマーの触れているそれはそう言うものであった、あらゆる自然現象は自然法則に従い、あらゆる事象が因果法則(因果律)に従うように、あらゆる物事はあらゆる法則から流れ出したもので在り、それ故に”次元法則”などと呼称されることもあるが、より正確には一端にそのような機能が属しているだけに過ぎないのだ。


バベフマーの今触れようとしてるそれは、有り体に言えば“究極の最高位次元”であるが、究極ですやそう言った評価・基準を定めて有限なものに貶めていることからこの呼び方も正しくないだろう、より正確に表記するのなら読み方など無いネームレスの方がまだ言い表すにしても実態が近いだろう、ただしそれでは口頭での表現ができないため、零次元などとして便宜的に呼称されることが多い。

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