第四章(2)
「ったく、私は専門家じゃないと言ってるんだが……」
リルアルドの上位騎士であるラヴェンナ・オルミーは城の地下へと続く階段を歩きながら、何度目かの愚痴を吐いた。地下には頻繁に使う部屋も少なくないので、階段の左右には等間隔で火の灯ったランプが備え付けられており、日の光の届かない地下とは思えないほど明るい。
ラヴェンナの紋章術の特性は『治癒』。二級の紋章で予備動作は『キス』である。その特性のため、負傷者にとってはありがたい存在だが、ラヴェンナが上位騎士の一人として名を連ねている理由は別にある。
ラヴェンナは非常に頭のいい騎士だった。特筆すべきはその頭に詰め込まれた膨大な知識量である。あらゆる分野で一流の研究者並みの知識を持っており、それを作戦の立案や部隊の指揮に活かす場面も少なくない。
その中には人体の構造についての知識も当然のように含まれており、例え『治癒』の紋章術がなかったとしても、医者と同じぐらいの活躍はできると自負していた。
しかし、ラヴェンナはあくまでも騎士だ。今も白衣は来ているが、医者ではないし、研究者でもない。なので、与えられた任務はお門違いだと不満を持っていた。
それを前を歩く二人の部下がフォローする。
「だけど、上位騎士様たちの中でも隊長以上の適任者はいないと思いますよ」
「今回の任務の内容はおいそれと医者や研究者のような一般人に話せる内容ではないですからね。自分も隊長以外には任せられないと思います」
ラヴェンナはアインやハイドとは違い、いくつもの小隊を束ねる立場にある。そのため、百人以上、部下と呼べる騎士たちや騎士見習いがいる。その中から選んできた二人の部下、リュカとトーマス。二人は正規の騎士である。
二人の言葉は正しいので、ラヴェンナは反論の余地を失くしてしまった。自分でもわかってはいるのだ。
階段を一足先に降り切った年若い騎士、リュカが唐突に振り返る。ラヴェンナを見ているわけではない。その背後にいるラヴェンナの部下ではない少女を見たのだ。
「それにしても、そのかわいい子が一級の彫り師って本当の話なんですか?」
少女、イヴを見るリュカ。怪訝そうなその表情に見え隠れする好奇心。小柄でかわいらしい少女なので男として興味はあるのだろうが、それ以上に彼女が一級の彫り師ということが興味を惹いているのだろう。一級の彫り師なんて探しても見つかるものではないのだから、当然である。
「そうなんだろうな。王やアインから話を聞いただけだから確かめたわけじゃないがな」
その話を聞いたのは今朝の会議でのことだった。先日の『銀』の襲撃の件は、もちろんラヴェンナの耳にも入っていたが、まさかその目的がこんな少女にあるとは思っていなかった。その上、この少女が一級の彫り師というのはまさに驚天動地の話である。
本来なら、この件は秘匿事項であるが、今から行われる任務に彼女が同行することから、その話はリュカとトーマスにも伝わっていた。
「なあなあ、イヴちゃん。君が一級の彫り師なら、俺にも紋章って彫れるの?」
リュカが軽い感じでそう話しかけてきたので、ラヴェンナが代わりに答える。
「おまえはもう紋章を入れてたはずだが? 二つ入れても意味がないことぐらいは知っているだろ」
紋章を二つ入れても、二つの特性を使えるということはあり得ない。後で入れられた紋章は特性を発揮することができず、最初の紋章の特性しか発現することはできない。
ラヴェンナにそう指摘され、リュカは「そりゃわかってますけど」とヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべる。
「伝説の一級の紋章ですよ。そういう一般的な制限とか飛び越えちゃうかもしれないでしょ? 一級の紋章には予備動作も必要ないって話ですし。イヴちゃん、その辺りどうなの?」
「紋章の特性が使えるかどうかはわからないけど、どのみち私があなたに彫るのは無理」
きっぱりとしたイヴの答えに、リュカは「どうして?」と首を傾げる。
「私の施す墨――紋章は彫る人を選ぶから。私と波長が合う人じゃないとダメなの」
「ふーん。よくわかんないけど、そういうものなのか……。ならさ、波長が合うように今度、俺とデートでもしてみない?」
「結局、ナンパか」
今まで黙っていたトーマスが呆れたように肩を竦めたが、リュカはどこ吹く風で期待に満ちた目でイヴを見つめる。それに対してイヴはがっかりするような返答を寄こした。
「それでも無理だと思う。波長が合う人は一目見ればわかるから」
「つまり、おまえは文字通り眼中になかったってことだな」
トーマスがおかしそうに笑いながらそう言い、リュカはムッとした目を彼に向けた。
それからちょっとした二人の口喧嘩を聞きながら、ラヴェンナたち一行は地下を進む。階段と同じく、至るところにあるランプには火が灯されているので、歩くのに不自由はしない。この城の地下には地下牢や倉庫もあるので、ラヴェンナたちとは別の見回りの騎士たちが数名待機している。
すれ違う騎士たちに挨拶をしながら、彼らがあまり気に留めていない扉の前に一行は立った。リュカとトーマスを入口に立たせてから、ラヴェンナはイヴを連れてそのドアを開けた。
「うわっ、寒いね、ここ」
部屋に入るなり、イヴがそう言って肩を擦った。
「ここは死体安置所だからな。水の特性を持つ紋章師が死体が腐らないように定期的に来て、冷やしてるんだ」
ラヴェンナは最初からそれを知っていたものの、ここにはほとんど足を踏み入れたことがないので、こんなに冷えているとは思わなかった。
部屋の中は広いが、今はその死体安置所に置かれている死体は一つだけだ。白衣の上から肩を軽く擦りつつ、ラヴェンナは簡素なベッドに近付く。そこには布に覆われた膨らみがある。
それをラヴェンナは躊躇いもなく引っぺがすと、上半身裸の異様な死体が現れた。全身が黒く彩られたくすんだ金髪の青年。それが仰向けに寝かせられていた。
「ふん。確かにこいつは不可思議だな」
ラヴェンナはそう呟いて、煙草を一本口にくわえた。話を聞いた時は半信半疑だったが、こうして実物を見ると現実だと認めざるを得ない。
煙草に火を点け、その死体に触れてみる。指先に伝わる氷のような独特の死体の感触。何か塗ってあるんじゃないかと思い、軽く擦ってみるが、その黒い色が落ちる気配はない。指先にも色が移っている様子はなかった。
死体を動かしてみる。まるで人形を扱っているかのような生気の欠片もない体。横向きにしてみると、背中に大きく彫られた紋章が見えた。『狼』だ。黒い体の中でそれだけが赤く彩られている。
論理的な根拠は何一つないが、これを見ると、やはり専門家は自分ではないと思い知る。
「イヴ、どう思う?」
器用に煙草をくわえたまま、訊ねるとイヴは口を引き結んで、その死体を見た。それで思い当たる。彼女はこの青年と刃を交えている。直接殺めたわけではないらしいが、彼の死体を前にして何らかの複雑な感情を持つのは無理もない話だった。
その気持ちはわからないでもない。ラヴェンナにだって、騎士になりたての頃はそういう時期があった。リルアルドの任務で遠征に出て、初めて野党を殺めた時は夜も眠れなかったし、吐きもした。だからこそ、こういう助言ができる。
「慣れろ。これから騎士を続けるつもりなら、こういう場面は何度も訪れるぞ」
あるいはこういう助言しかできないと言うべきなのかもしれない。我ながら優しさの欠片もない。そういう知識はラヴェンナの頭には詰め込まれていなかった。
だが、それで多少は落ち着いたのか、イヴはその黒い死体、それから赤い紋章を観察する。
「……お祖父ちゃんはこういう状態のことを『墨に喰われた』って表現してた」
「『墨』か。紋章のことをそう呼ぶ彫り師もいるらしいな。つまり、紋章に喰われたってことか」
この青年を直接仕留めたアインの部下、キールからの報告によると、こういう状況になるのは一級の紋章師だけだとこの青年自身が語ったらしい。どうやら一級の紋章と彫り師にはラヴェンナでも知らない秘密が隠されているらしい。
「だが、この死体をクロムガルドが狙う理由は何だ? 肌が黒くなってて、紋章が赤くなっていること以外は特に変わった様子もなさそうだが。奴らが狙うほどの価値があるとは思えん」
煙草を口から外しながらラヴェンナが訊ねると、イヴは首を横に振った。ラヴェンナは特に落胆したりせず、冷静にポケットから携帯用の灰皿を取り出して、煙草の灰をそれに落とす。そのイヴの答えをラヴェンナは予想できていた。
先ほどのリュカの質問にイヴは『わからない』と答えた。それはつまりそういう経験がないということだ。知識もほとんどないと思われる。過去に彫ったという話は聞いていたが、それは才覚とその血筋だけで彫ったのだろう。
そんな彼女がこの死体を前にしても何もわからないのは必然だった。
「さて、そうなると取るべき手段はそう多くはないな」
ラヴェンナは再び口に煙草をくわえて、腰に差したナイフを手に取った。それを見て、イヴは深い二重のまぶたを大きく見開いた。
「どうするつもり?」
「決まってる。外から異常を確認できないのならば、中を調べるまでだ」
要するに解剖である。解剖できる医者は何人もいるだろうが、そういう知識を持つ上位騎士はラヴェンナ以外にはいない。この辺りのことが彼女がこの任務に抜擢された最大の理由だ。
「イヴ、見たくないならおまえは外に出てろ」
騎士見習いで経験の浅いイヴに気遣いを見せたが、ラヴェンナはすぐに「いや」と続けてその気遣いを翻した。
「やはり私の側にいろ」
逆手に持っていたナイフを順手に持ち替え、ラヴェンナは目つきを鋭くした。
その瞬間、扉が内側から外側に勢いよく開け放たれた。それと同時にリュカが文字通り飛び込んできた。空を飛んで、部屋の中央辺りに転がる。
そして、リュカの後に部屋に入ってきたのは二人の人物だった。一人は年端も行かぬ眼鏡をかけた少女。もう一人は顔の上半分を仮面で覆っている男だ。顔に皺が刻まれていないことから、まだそれほど年齢を重ねていないように見受けられる。
「――シッ!」
明確な敵と認識したラヴェンナは解剖用に取り出したナイフを仮面の男に投げ付けた。心臓めがけて一直線に飛ぶナイフ。それを仮面の男は人差し指と中指で容易く受け止めた。
「……これがリルアルド式の挨拶なのかい?」
「騎士を投げ付けることがクロムガルド式のドアの開け方なのか?」
ラヴェンナは煙草をくわえたまま、腰に差した剣を抜いた。
「その仮面、おまえがシーモアとかいう『銀』の団長か」
「へえ、その情報源はキールかな。国に仇を成すなら、育ての親であっても情報を渡すか。心配はしてたが、どうやら少しは騎士らしくなってるようだ」
仮面の男――シーモアはわずかに口を綻ばせた。
アインの部下であるキール・カウンティ。顔ぐらいは知っているし、上位騎士という立場上、彼が『銀』の構成員だったことも知っている。しかし、それほど接点があるわけではないので、この男と彼の関係性にラヴェンナはまるで興味がなかった。
それはシーモアもわかっているのだろう。特にそれ以上は話もせずに、目にも止まらぬ速さで腰からナイフを一本抜いて先ほどのお返しとばかりに、ラヴェンナに投げ付けた。とっさにイヴを抱いて、その場から飛びずさる。
「エマ」
シーモアが声をかけると、『銀』の少女はラヴェンナとイヴが離れた死体に駆け寄った。それを守るように少女の前に立ちはだかるシーモア。
腰に差した二本の剣。そのうちの一本をシーモアは抜いた。少女が何をしようとしているのかはわからないが、いい予感はしない。ここは通さないという意思表示を見せているシーモアがそれを裏付けていた。
「イヴ、武器は持っているか?」
「一応、剣ぐらいはあるけど……」
イヴはそう言って剣を抜いた。だが、明らかに慣れていないその構え。ヴェルの店でアインから世間話程度に聞いていた情報によると、イヴが騎士学校で専攻している武器は弓。その精度は目を見張るものがあるらしいが、室内では使えない。だから、慣れない剣を持ってきたのだろうが、この構えを見る限り戦力外だ。
状況は最悪だ。リュカは生きてはいるが、意識がない。おそらく扉の向こう側ではトーマスも倒されていると思われる。それにこれだけ派手な音を立てても誰も来ないところを見ると、地下にいた騎士全員が拘束されているか、気絶させられているようだ。
この場にいるまともな戦力はラヴェンナしかいないということだ。
そのラヴェンナの緊張を感じ取ったのか、シーモアは唇を小さく曲げた。
「その出で立ち、上位騎士の一人、ラヴェンナ・オルミー殿とお見受けする」
「私のことも知っているのか」
「当然。精強なリルアルドの騎士たちから選び抜かれた二十人の精鋭である上位騎士。その序列第十三位の騎士を知らないわけがないだろう」
シーモアは剣の切っ先を地面に向けたまま、さらに続ける。
「だからこそ断言するが、あなたでは私に勝つことはできないよ」
「言ってくれる……!」
ラヴェンナはシーモアに斬りかかった。それを左手に持った剣で受け流すシーモア。だが、ラヴェンナは下から上に今度は剣を切り上げた。ダンスのように体を一回転させて、シーモアはそれを避けた。そして、避けるだけでなく、その回転を威力に上乗せしてラヴェンナに蹴りを食らわせてきた。ラヴェンナはそれを避け切れずに、わき腹にもろに受けてしまう。
凄まじい衝撃が体の中を暴れ回り、意識が飛びそうになる。だが、意識を飛ばすわけにはいかない。吹き飛ばされたラヴェンナに向かって、シーモアが斬りかかろうとしているのだから。
とっさの判断で口にくわえていた火の点いた煙草を、シーモアの顔めがけて飛ばした。予想外の反撃だったのか、それで微かにシーモアの斬りかかる勢いが緩んだ。
その隙に体勢を立て直し、シーモアの剣を自身の剣でラヴェンナは受け止めた。そして、蹴りを繰り出すが、ラヴェンナとは違い、シーモアはそれを軽やかに後ろに下がって避ける。
剣の切っ先を突き付けながら、ラヴェンナはシーモアを睨む。遺憾ながらシーモアの言葉は正しかった。ラヴェンナでは彼に勝てない。
そもそも、ラヴェンナの騎士としての技量は一般の騎士とそれほど大差ない。お世辞に言っても、少しばかり毛が生えた程度の差しかない。ラヴェンナの強みはその知識量とそれらを駆使した戦術論、指揮能力にある。要するに部隊を率いて、初めて活躍できる騎士なのだ。一対一ではその強みは活かせない。
それにこのわき腹のダメージ。動くのが辛い。ラヴェンナの紋章術は『治癒』だが、その予備動作が『キス』であるため、自分で自分の治療はできない。これもラヴェンナの使えない部分の一つだ。
それにひきかえ、対峙する相手は『銀』とは言え、『団長』と呼ばれる人物だ。ラヴェンナでは勝ち目がない。
それでも引けない。イヴを守る必要がある。一級の彫り師なんて存在をクロムガルドに渡すわけにはいかないのだから。
そのラヴェンナの不退転の覚悟を受け取ったのか、シーモアは剣の切っ先を地面に向けた。
「提案なんだが、ここは痛み分けにしないかい?」
「……どういうことだ?」
眉をひそめるラヴェンナにシーモアは続ける。
「私たちとしてはこちらのフレッドの遺体さえ回収できればいい。そちらの少女の回収は請け負っていない。ただし、このままリルアルドに置いておくのは癪だ。なので、回収できるようなら回収する」
その言葉でイヴに緊張が走ったのが見て取れたが、ラヴェンナは彼が言わんとしていることをすでに理解していた。
「つまり、おまえたちは私に阻まれてイヴの確保はできなかったが、死体は回収できた。そういう筋書きにしたいということだな?」
「そういうこと。悪くない提案だと思うけど?」
「私はこの国の騎士だぞ。そんな裏取引に応じると思うのか?」
「思うさ。この場であなたに私たちを捕らえる術はないだろう?」
悔しいがその通りだ。実力差があり過ぎる。
「それに騎士としてのプライドが許さないというのなら、こう言っておこう。――私たちを見逃さなければ、あなたを殺してその少女を連れ去る」
冷酷な宣言と共に向けられる濃密な殺気。いくつもの修羅場を潜り抜けてきたラヴェンナだが、これほどの殺意を向けられたのは片手で足りるほどの数しかない。
それに怖気づいたわけではないが、それが決め手になったのも事実だ。自分が殺されるだけならばまだいいが、イヴまで連れ去られたのでは面目が立たない。不本意ではあるが、条件を飲む以外の選択肢はなかった。
「わかった。おまえの言うことは事実だからな。条件を飲もう。だが、そちらはいいのか? イヴは貴重な人材なのだろう?」
「それは否定しないけどね。彼女がクロムガルドに帰りたいというのなら、話は別……」
「絶対に嫌」
イヴが話を切り捨てた。シーモアは肩を竦める。
「というわけだ。私としては彼女の望みを尊重してあげたい。『花彫』には個人的な借りもあるしね」
その言葉に心当たりがないのか、イヴは首を傾げたが、シーモアはそれ以上語ろうとはしなかった。ラヴェンナにもそれを追求するだけの時間は残されていなかった。眼鏡をかけた少女の作業も終わったようだ。
「団長」
少女が声をかける。どういうからくりなのか、ベッドにあったはずの青年の体が消えていた。
「さて、それでは私たちはこれで失礼させてもらおう。美人さんとはもう少し顔を合わせていたかったがね」
「素顔を見せない奴が何を言っている」
シーモアが剣を鞘に納めるのを見届けてから、ラヴェンナは懐から煙草を取り出してくわえた。
「命を助けてもらった礼に一つだけ忠告させてもらおう。簡単にリルアルドから出られるとは思うな。うちの騎士たちはそんなに甘くはないぞ」
「忠告痛み入る。楽しみにさせてもらおう」
そう言ってシーモアと眼鏡の少女は死体安置所を出て行った。
剣をしまってため息を吐く。それに倣ってイヴも剣を慣れない手つきで鞘に入れた。
「追う?」
騎士として少しは自覚があるのか、イヴがそう訊ねたが、ラヴェンナは首を横に振った。
「追ったところで私には奴らを止める術がない。力も及ばないが、わき腹の怪我も結構深刻だ。それに今から騎士を集めたところで間に合わん。この場はおまえがさらわれなかっただけでも良かったと思おう」
そう言いながら、口にくわえた煙草に火を灯すラヴェンナ。一息吸ってから、再び懐に手を伸ばした。そうして取り出したのは一枚の細長い紙。その表面には奇妙な紋様が描かれている。
「それに忠告通り奴らは逃げられん。うちの最高戦力たちが行く手を阻むんだからな」
ラヴェンナはその紙に向かって話しかけ始めた。




