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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第三章 旅は道連れ世は乱世
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閑話 魔術に秀でた精霊、マジシャン

すいません、四日も遅れてしまいました・・・。

キーボードが壊れててマジで書きづらい・・・・(泣)


FGOやりたい・・・でも自分のiPod touchだと全く何もできない・・・・。

「・・・そうだ。ちょっとアルカナの精霊たちと話してみよう」


 次の国や魔王を目指している道中、ふと神鬼は【アルカネイド】を取り出した。


 ちなみに、アルたちは現在お昼寝中である。


「あの時はフールとしか喋らなかったしなー。誰か出てきてくれる奴はいるかなー?」


 そう言い、神鬼は剣の内側に意識を傾ける。

 すると、一体だけこちら(神鬼)に反応を示してきた。


「おっ、誰が出てくるのかな~・・・えっと、『魔術師』かな?」


 神鬼はその反応に意識を強く傾けた後、それぞれを引っ張り出すようなイメージをする。

 

 それから数秒経つと、剣から一つの光球が出てだんだんと大きくなり、形を整えていった。


 そして、『魔術師』のオーラが男性がの姿になり、口を開いた。


「・・・久しぶりだ、と言えばよいのかのぉ。まぁ、自己紹介するとしよう。

 儂は知ってのとおり『魔術師』の精霊、名は『マジシャン』じゃ。精霊としての力以外なら・・・まぁ、どこの世界の魔術でも教えられるぐらいじゃな。魔法は無理じゃから観念しておくれよ?」


 見た目四十代から五十代ほどに見える魔術師ーーマジシャンはそういった。


「おう、これからもよろしくな。

 ・・・それと、魔法は教えられないって言ってたけど、なんでなんだ?」


 神鬼はふと思った疑問を魔術師にぶつけてみた。


 その疑問を聞いた瞬間、マジシャンは「クワッ」と音が聞こえてきそうなほど強く目を見開いた。


「そうじゃな・・・ならば教えてやろう。

 簡単なことから言えば、儂は魔法を使うことはできるが、魔法を理解しきれていないからじゃ」


 ここからは儂の考えが入るぞ、と一言言ってから、マジシャンは続けた。



「儂にとって、魔術とは『人の編み出した奇跡を再現する技術』であり、魔法とは『自然が行使する奇跡そのもの』、要約すれば『通過点』と『到達点』なのじゃ。

 なぜなら、魔術を使う際には術の基本となるイメージが必要であり、そのイメージこそが自然の奇跡、つまり魔法なのじゃ。そのイメージから発動時に何が起きるか、何を燃料とするか、どのような効果を及ぼすかを整える。これを一定ラインまで形にできてやっと魔術となる。

 それに対し、魔法は元などない。いうなればその魔法自体が元じゃからな。


 ちなみに、魔術師は基本自らの使う魔術を魔法にまで昇華させたがるもんじゃ。

 そして、魔術師は弟子などにそれらを教える際、必ず『自分が理解し使えるもの』しか教えない。

 なぜなら、自らが築き上げた魔術理論をさらに昇華させ、魔法へと至らせてもらうためだからじゃ。

 まぁこれは表側の理由であり、真の理由、というより魔術師の掟がある。

 

 『教える者は、絶対に自らが理解できていない構造・理論を教えてはいけない』

 というものじゃ。


 少しそれたが、これで分かったじゃろ?

 儂は『到達点』たる魔法の構造や理論を理解できていない故、それをお主に教えることはできんのじゃ。


 他に何か質問はあるか?」



 マジシャンは長台詞を終えると、目を閉じて神鬼に問いかけた。


「うーん・・・あ、一個ある。

 よくいろんなマンガやラノベで、『魔法』に当たるものが『魔術』と言われてる時があるけど、それはなんでなの?」


 ふたつめの神鬼の質問に少し息を吐いた後、マジシャンは先程より少し控えめに目を開けた。


「それは、他の魔術師やそういう物書きたちで、魔術と魔法の解釈に違いがあるからじゃ。

 魔術と魔法を一緒にして魔法と呼ぶ者もおるし。

 一緒にした魔術と魔法のなかでやろうと思えばやれるものまでは魔術、本当に特別なものだけ魔法と呼ばれるところもあるからの」


 マジシャンはそういって締めくくると、大きく息を吐いて笑みをうかべた。


「こんなにも術の話をしたのは久しぶりだったもんでの、少し疲れてしまったのじゃよ。今回は返らせてもらおう。

 また今度、魔術に関しての話でもしよう」


 そう言うと、マジシャンは光球へと戻り、剣の中に入ってしまった。


「・・・最後は完全に言いたいことだけ言って行っちゃったよ・・・。まぁ、いっか」


 そういって、神鬼はアルたちを起こし始めた。

いかがでしたでしょうか?

感想・質問・批評、どんどん待っております。

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