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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第三章 旅は道連れ世は乱世
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第四十八話  英雄、再び旅に出る

すいません、メッッッッッチャ短いです。

 次の日の朝、神鬼とアルとノアの三人は、沢山の人たちから見送りを受けていた。


「それじゃあ、私たちは行きますね」


「・・・本当に、行ってしまわれるのか?」


「えぇ。私たちのやるべきことである魔王討伐はまだまだ終わっておりませんし、自分もたくさんの国や地を訪れたいと思っていますので」


 名残惜しそうな顔でアルデルハは言うが、神鬼は少し苦笑しながら、こちらも名残惜しそうにして返した。


 その後、様々な人が神鬼にお礼などの言葉を述べてきた。

 そこから少し経った頃、奥の方から一人の女性が出て来た。


 その女性ーーセルナは悲しげな表情をしながら前へと進み出て、神鬼に話しかけた。


「・・・もう言ってしまうのですか?」


「はい。先ほどアルデルハ様に言ったように、私たちにはやるべきことがあります。ですからーー」



「なら、私も連れて行ってくれませんか?」



 その言葉に、辺りに集まっていた人たちは驚きを隠せずにいた。

 なにせ、セルナはこのナヘルタ王国の王女。そのような人が国を救ってくれた人と一緒とはいえ、国から出て行くなど考えられることではない。


 そのセルナの言葉を聞き、神鬼は少し考えるそぶりを見せた後、首を横に振った。


「この旅は先ほども言ったように、魔王を討伐しなくてはいけません。その為には沢山の魔物と戦わなくてはいけませんし、中には人と戦うときも出てくるでしょう。そんな危険の多い中に、一国の王女様を連れて行くことなんて俺にはできませんよ」


「・・・やはり、私に戦う力がないからですか?」


「簡単に言えばそうなります」


 神鬼の言葉を受け、セルナはシュンとしながら俯いた。

 そんなセルナに神鬼は近づき、頭を撫でながら言った。


「貴女は王女様でもありますが・・・アルデルハ様の口約束ですが、私の婚約者でもあります。私はそのような人を危険な場所へ連れて行きたくないのです。どうか、分かってくれますか?」


 神鬼が頭を撫で続けながら言うと、セルナは俯かせていた頭を徐々にあげた。


「・・・それなら、一つだけ約束してください」


「なんでしょうか?」



「魔王討伐が終わったら・・・必ず、この国にまた訪れてください。そして、私に会いに来てください」



「・・・分かりました。必ず守ってみせましょう」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



『『『ありがとうございました〜!また、この国に来てくださいねー!!』』』


 あの約束の後、ナヘルタ王国の沢山の国民に手を振られながら、神鬼たちは旅を再開し始めた。


「さて、次はどこの国に行こうかなー?」


「魔王討伐を忘れてはいけませんよ?ジンさま」


「私はフールたちの言っていた『霊想郷』とやらに行きたいです!!」


「おー、確かにそこに入ってみたいな。どうやったら行けるか、フールたちに聞いてみるか?」


 そんな風に楽しく談笑しながら、神鬼たちはまた、新たな地を、戦いを、出会いを求めて歩き出した。

 


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