第四十七話 魂に刻まれた新たなる『役目』
・・・タブンギリセーフダナ。
最近、2000文字行くのもつかれてきた・・・
「大アルカナ・・・?それは、俺らの世界にある、あの占術の道具として使われる、アレか?」
「はい。あなたのご想像どうり、私たちの名はそれぞれ、そのカードから来ております」
柔和な笑みをうかべたまま話しかける青年は、神鬼の疑問に肯定の意を示した。
「申し遅れましたが、私の名はフール。『愚者』を冠する、大アルカナ0番目の精霊です。今後ともよろしくお願いいたします」
青年ーーフールはそう自己紹介をした後、丁寧にお辞儀をした。
「あぁ、よろしく。あと、一つ聞きたいことがあるんだけど、いいか?」
「えぇ、大丈夫です」
「そんじゃあ・・・俺の体からでてるこのオーラの事、何かわからないか?」
神鬼は自分の体からにじみ出ているオーラを指さしながら、フールへと尋ねた。
「あぁ、それは私たちを使う事になって目覚めたから出てきたんでしょうね。それはーー
私たち精霊の統治者にして、最も優れた精霊、『精霊神』のものですよ」
「・・・またかよ」
ポツリとつぶやいて、神鬼はすぐそばのベッドに倒れた。
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「だ、大丈夫ですか?」
「あぁ、問題ない。ちょっと俺だけ御大層な肩書が増えて、頭が痛くなっただけだから」
「それは大丈夫と言えるのですか・・・?」
その後数分経ってから体調を立て直した神鬼は、フールに心配されながらも話を続けた。
ちなみに、他の21体の精霊は役目がないだろうと思い、剣の中へと戻っていった。
「それで、その精霊神ってのは何なんだ?」
「そうですね・・・まずはそれについて話しましょう」
「まず、私たち精霊について説明しましょう。
精霊とは、あなたたちの世界やこの世界、数多存在すると言われるすべての世界に繋がっている、『霊想郷』に存在しています。ちなみに、これは精霊神様が名付けたのですよ。
そこでは色々な精霊が存在しています。
炎を糧とする、水を住みかとする、雷を操るなどの、自然に存在するものに親和性の高い精霊。
剣や縦などの武具や防具の姿をとっている、人の作り出した物から生まれる精霊。
そして我々のような、神話や伝承などから生まれた、神格を大なり小なり持つ精霊などが居ます。
その精霊たちは、それぞれが自分たちの住みやすいところに住み、互いが互いを思いやりながら暮らしています。
しかし、どんな世界にもそんな世の中を気に入らない者や、そんな平和を崩そうとする者はいます。
そんな者たちを抑え、霊想郷の平和を維持する、精霊たちの中で最も力のある精霊・・・それが精霊神様です。
その力は、とても凄まじいものでした。
どんな自然に親和性の高い精霊よりも強力に、しかし巧に自然を操り。
幾億の武具や防具の精霊の軍勢を、その身から作りだした剣で全てをねじ伏せ。
そして、神話や伝承に名を残す精霊でさえも、あの方にかすり傷を付けるのが精いっぱいでした。
・・・まぁ、精霊神様のされることを要約すれば、『霊想郷の平和の維持』、『すべての精霊の上に立つ』って感じですね。
ちなみに、精霊神様のお力があなた様に宿っているのは、あの方が『転生したい』と言ったからです」
「・・・その要約だけでいいと思うんだけど。てか、二つ目の役割難しくないか?あと、精霊神そんな簡単に消えていいのかよ」
正直、今いる精霊たちがどれだけの実力を持っているのかもわからず、どれほどの力を持っていればいいのかわからないと悩み、ついでに力が宿った理由のひどさを聞いたことに、神鬼は困惑した表情でフールに尋ねた。
「それに関しては、今は深く考えなくて大丈夫ですよ。あの方は転生する前に
『もしかしたら転生先の体は俺の力と同等って訳じゃないかもしんないから、覚醒から一年以上は待ってあげて』
・・・と仰られていたので」
「・・・そうか」
そう返すと、神鬼はまたベッドの上に寝ころんだ。
「ちょっとこれからのこと考える。剣に戻っててくれないか?」
「分かりました。それでは、御用の時はお呼び出し下さい」
フールは一言そういってから、剣の中へと消えていった。
「・・・はてさてこの先、どうすりゃいいのやら」
さぁ、話がどんどん先延ばしになっていくぞぉ。
神鬼君は、いつになったら国を出発するのか?!
次回、「英雄、旅に戻る」(予定)!おたのしみに~




