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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第三章 旅は道連れ世は乱世
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第四十三話 戦いの終わり

まーた遅れてしまいました・・・。

ほんと、学習能力のない作者ですいません。

(今度から最低文字数2000文字にしようかな・・・)

・・・辺り一面、見渡せる限りは荒野となっている、もともと草原出会った場所に、一人の少年と、一匹の異形がいた。

 その者たちは、互いに互いを見据えている、というわけではなかった。


 異形は仰向けに地に寝ころび、少年はその異形のすぐそばで、じっと立ち尽くしていた。


「まさか、俺っちが負けちまうとは、なぁ・・・」


 やがて、異形ーーマモンは悔しそうにつぶやくと、ため息をついた。


「・・・しょうがねぇさ。結構な力を込めてあの術を使ったんだ、倒れてくんなきゃ俺の方が困っちまうよ」


 マモンの言葉に少年ーー哭動神鬼は苦笑し、膝に手をつきながらなんとか立っていた。


「にしても、俺っちが奪うことができないほどの魔術とは・・・ありゃあ、何なんだい?」


「・・・そうだな、お前の冥土の土産に教えてやるよ」


そう言うと神鬼は、膝に手をつけるのをやめ、一度息を整えてから、話し始めた。



「あれはまず、魔術じゃないんだ。俺はあれのことを、『魔法』と呼んでいる。

俺にとって魔法と魔術の違いは、とてもシンプルなものさ。

『魔術』とは、人々が神秘を目指し、その果てに使えるようになったーーいや、使えるようになったと思い込んでいる(・・・・・・・)神秘なんだ。

だが、『魔法』は違う。

『魔法』とは、真に才あるものが到達できる、全ての奇跡の源である『根源』に『魔術』よりも近づいたもののことなんだよ。

わかりやすくするなら・・・そうだな、池に一つの石を投げ込んだ姿を考えてくれ。

その石が着水したところが、波紋の発生するその場所が『根源』だとするならば、『魔法』と『魔術』はそれぞれ波紋が到達した場所で、『魔法』はより波紋がでかいところにあり、『魔術』は小さいところにあるものだと考えてくれ。

そう考え、波紋の強さが放ったものの強さだとするなら、魔法のほうが強いのは当たり前だろ?」



「あー・・・ギリギリわかったぜ、多分」


「おいおい・・・」


「そんじゃあついでに、最後に使ったものの紹介も頼めるか?」



「あぁいいぞ。

あの魔法の名は【落陽堕月ソーラジギラナ・ギラマヘネ】。俺が初めて使う魔法だ。

その正体は、『太陽と月という概念』を相手にぶつける、というものだ。

ほら、太陽は常に燃えているだろう?ゆえに、太陽とはすなわち『燃える』または『焔』を表している。

対して月は、いつも薄ぼんやりとしながらも、強い聖なる光を放っている。月は清浄な光を放つ、だから『浄化』、そして『神聖』を表している。

この二つを同時に再現し、二つを融合、最後に相手にぶつけるという、そう言う魔法だ」



「・・・あぁ、だからぶつかる瞬間になにか焼ける感じがしたのか・・・いくら人から魔王になったとはいえ、光や聖なるものはとても苦手だからな」


 マモンは先ほどの一撃を思い出しながら、苦々しい顔つきで言葉を漏らした。


 そうやってたわいもない話をしていると、突如マモンの体が光り始めた。


「おっ、もうこんな時間か。まぁ、死に間際に色々と謎が解けてよかったぜ?」


「・・・驚いた。【強欲】を司る魔王をやってんなら、死にそうになりながらももっといろんなことを欲すのかと思ってたよ」


「カカカ・・・俺っちも昔、そんな風になるんじゃないかと考えたよ。でも今は、不思議と満たされている気がするんだよ」


 少しづつからだが光に変わりつつも、マモンは笑って神鬼と話を続けている。


 その姿を見て、神鬼は少し言いづらそうにしながら口を開いた。


「・・・なぁ、倒した俺が言うのもなんだがーー死ぬのが、怖くないのか?」


「・・・まぁ、人の時のままだったら怖かったんだろうな。でも、今の俺っちは、なんも怖くねぇんだ。この体になったってのもあるんだろうけど・・・多分、死ぬ間際に一番いい死合ができたのと、お前さんに出会えたからだろうな?」


 カラカラと、何の気残りも無いように、マモンは軽快に笑った。


 やがて光は強くなり、マモンの姿も薄くなり始めた。


「もうお別れみてぇだなぁ・・・」


「・・・」


「おいおい、俺っちを討伐するために来たのに、なんて顔してんだよ。この先まだまだ魔王を倒さなきゃなんねぇんだし、とっとと心を切り替えなきゃ、いずれお前さん、ぶっ倒れちまうぜ?」


 顔に影を落としているかのような、暗い表情をしている神鬼に、マモンは苦笑しながら励ました。


 そして、マモンの姿がそろそろなくなる、という頃に。


「・・・マモン、俺はあんたに会えてよかったよ。あんたの事、俺は絶対に忘れねぇ」


「・・・クククッ、なら、お前に受け継がれるだろう【強欲】を使う時、しっかり俺を思い出してくれよ?」


「気付いてたのか?」


「あぁ。お前さんがオーラを出したとき、何だかアスモデウスみたいな感じがしたからな。それで何となく、お前さんには死んだ魔王の力が受け継がれるんじゃねぇかと思ったんだよ」


「・・・あぁ、お前の考えてる通りだ。俺は、この世界にいる魔王が死んだとき、その魔王の持つオリジナルスキルが受け継がれる。だから、お前が完全に死んだとき、俺にお前の持つ【強欲】も受け継がれるだろうな」


「・・・そうか。よしっ!これでもう完全に心残りはねぇぜ!そんじゃあ、さらばだ神鬼(・・)!!」


「・・・あぁ、さいなら、マモン」


 互いに別れの言葉を告げると、その瞬間、マモンの体がより一層強い光に包まれた。


 そしてその光が消えると、その場にマモンの姿は影も形もなかった。



《魔王・マモンを討伐したため、スキル【強欲】が解放されました》

《スキル【強欲】が解放されたため、『魔神 LV.2』から『魔神 LV.3』になりました》


いかがでしたか?

批判・感想、お待ちしております。



次回予告!


なんか前の魔王を倒した時より話数も短く終わらせてしまった神鬼君。

そんな神鬼君に、ナヘルタ王国に戻ったらある悲劇(?)が?!!


次回! 「一難去ってまた一・・・難?」


お楽しみに!!



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