第三十九話 襲来、強欲の魔王
やっと、話が進みま・・・した?
まぁ、多分進んでます。きっと、おそらく。
それと、作者が学校の行事のため、8日から11日まで家に居れない、しかもネットに繋げられるものが何もないため、もしかしたら次の投稿遅れるかもしれません。ご了承ください。
神鬼が殲滅を終え戻り始めた頃、ナヘルタ王国にアルデルハたちが到着していた。
「父上!ご無事で何よりです!」
城内にアルデルハ達が入ってくると、エルラダが嬉しそうにしながら駆け寄ってきた。
「おぉ、我が息子よ。お前に成り行きとはいえ殿を任せてしまうとは・・・本当にすまなかった」
「気に病まないでください、父上。それに、神鬼殿が私たちを助けてくださいましたから」
「む、神鬼殿はもう来ておられたのか。して、今はどこに?」
「実は私たちを助けた後、『私に任せてくれ。秘策がある』といってそのまま向こうに・・・」
エルラダが神鬼が向かっていった方を指さしていると、ちょうどその方角の城壁の上にいる兵士が声を張り上げていた。
「殿下!向こうから、神鬼殿が向かってきております!!」
その兵士が大声で告げると、アルデルハやエルラダたちはホッと胸をなでおろし、アルやノア、セルナは他の人たちよりも一層安心していた。
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神鬼が戻ってきたあと、城の中はまだ瓦礫などがあるため、城壁の内部にある広場で神鬼を迎えていた。
「何か怪我などはしておりませんか、神鬼殿?」
「えぇ。まったく傷を負ったりしていませんし、服についている血は全部返り血なので、心配はいりませんよ」
少し心配そうに聞いてくるエルラダに、神鬼は先ほどまでの悩みなど一切感じさせないような、朗らかな笑みをうかべながら答えた。
「それならよいのですが・・・あの後、敵軍はどうなりましたか?」
「・・・敵の指揮官が倒され、そこで瓦解した瞬間にまた残りの兵も倒されました。指揮官も兵も、全員俺が倒しましたよ」
神鬼がそういうと、周りの兵士たちが驚愕のまなざしで神鬼を見た。
なにせ、目の前にいるのは16,7ほどにしか見えない少年。
この世界ではまだ大人になったばかりである年頃の者が、敵軍の一部を壊滅させたり、退却させたのではなく、『全軍を壊滅させた』と言ったのだから。
神鬼は周りからたくさんの視線を向けられたが、気にしている様子はなかった。
「まぁそれは置いといて・・・少し報告しておきたいことがあったんですよ」
神鬼は先ほどまでの朗らかな笑みをやめ、真剣な面持ちで話し始めた。
「実は、さっき倒してきた奴らの中に、妙な奴らがいたんですよ」
エルラダやアルデルハ達も、神妙な面持ちで神鬼の話に耳を傾けている。
「そいつらは、周囲の兵たちと違って・・・赤褐色の肌をしていたんだ」
それを聞いた瞬間、エルラダとアルデルハだけが何かに気付いたように体を震わせた。
そして、いち早く気づいたエルラダが、身を乗り出すようにしながら神鬼に尋ねてきた。
「そ、それって・・・その者たちは、『魔族』だった、ということですか?!」
エルラダの言葉に、辺りの者たち全員が震え上がった。
「あぁ、前にいた国にあった本で知ったんだが、魔族というのは赤褐色の肌をしていて、魔法に長けた種族で、人族とは犬猿の仲なんだろ?」
神鬼が確認するように言うと、エルラダはコクリと頷く。
「だか、今回は敵軍の奴らに手を貸していた。つまり、魔族の奴らは彼奴らに手を貸すことで何かメリットがあった・・・というこのなのか?」
神鬼が誰かに尋ねるような言い方をした。
しかし、誰も答えるものはなく、誰もが無言の状態が続くと思っていた。
そこにーー
『へぇ。まさか俺っちたちがいることをシ知り、さらには俺っちたちが手を組んだ理由に触れるとこまで来れる人族がいるとは。いやはや、人族ってのも大したもんだねぇ』
ふと広場に、男の声がした。
『っ?!!』
そして突然声がした方をその場にいた全員が見た瞬間、ほとんどの者が声を発せられなかった。
そこにいたのは、まさしく『異形』であった。
頭のある位置に、二つの烏の頭があり、その二つは前を向いておらず、それぞれが左右を向いていた。
それでいて、頭と頭の間のあたりには、少し長めの黒い髪が生えていた。
胴体はアルビノの者のように白く、一対の腕の両手首には、腕輪のように黒い毛が生えていて、そこから先は爪から皮膚までが黒く、熊のような爪があった。
胸にのあたりには、猫のような縦長の目が描かれている。
足はなく、下半身のあたりには鳥の羽を集めたようなものがあり、それもまた烏を連想させるような黒の羽ばかりで作られている。
その者は目元を歪ませながら、高々と宣言した。
「俺っちは強欲の魔王、マモン!この国にある全て、俺っちのものにさせてもらうぜ!!」




