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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第三章 旅は道連れ世は乱世
53/66

第三十八話 残忍なる英雄の迷い

マジ遅れてすいません!!


ほんっっっと最近遅れてますよねー・・・。

これも全部、パワプロが面白いのがいけないんです。


それでは、ちょっと短いし全く話進んでないけど、どうぞー!

 ナヘルタ王国を攻めていたフィルダンテ王国の軍。その一つを任せられていた将軍ーーザルキシュテ・ウィドモリスは、おびえながら逃げ惑っていた。


 それは、ついさきほどまで優勢だった自国の軍が。

 しかも、まだ敵国の軍に接触するには早い地点にいたはずの自国の軍が。



 たったの五分ほどで、完全に瓦解してしまっているからだった。



(な、なぜだ・・・! どうしてこうなった!!)


 ザルキシュテは少しでも早く馬を走らせながら、先ほどまでにあったその光景を思い起こしていた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 十分ほど前。



「ザルキシュテ将軍! 前方より、何者かが迫ってきているようです!」


 初めにその存在を伝えてきたのは、前方からの伝令兵による定時報告だった。


「何人ほどいる?」


「そ、それが・・・たった一人だそうです」


 ザルキシュテはそれを聞くと、疑いのまなざしを向けながら伝令兵にかえした。


「そんなわけないであろう? 近くに伏兵がいないかどうか、よく探すように言え!」


「は、はいっ!」


 伝達兵はすぐに返事をすると、前方の兵たちへと急いで駆けだした。


「まったく、報告する前にしっかりとした調査をしてほしいものだ・・・む?」


 ザルキシュテが伝令兵に対して文句を言い、ため息をついていると、ふと自軍の前方からやけに声が聞こえてきた。


「はぁ、本当に一人だけしかいないのであれば・・・今頃嬲ってでもいるのか?そんなことをせず早々に殺せばいいものを・・・」


 そう結論付けると、ザルキシュテは先ほどより深くため息をついた。



 だが、この考えが、結果として破滅を招いた。


 勝手に決めつけず、ちゃんと何が起こっているかを把握しておけば。

 自分たちに迫っている存在に、気をつけることができれていれば。


 

「ギャァァァァァ!!」



「! 何事だ?!」


 突如響いた悲鳴を聞いて、ザルキシュテはやっと危機感を覚えた。


 しかしそれはもう、対応するには遅すぎるタイミングだった。



『哭動流拳術二の型、三の型ーー【(つらなり)】【(ひびき)】!!』



 遠くから声が聞こえた瞬間、ザルキシュテの目の前にいた兵たちが、半数以上が宙をまった。



「なっ・・・」


 ザルキシュテが目の前の惨状を受け入れられず、ただ呆然と目の前を見ているとーー



「よう。あんたがこの部隊の頭、だよな?」



 この惨状を引き起こした者ーー哭動神鬼が、そこに立っていた。


 仲間の血にその身を染め、腕が全く見えないほど暗い闇色のものと、こちらも腕が見えなくなるような明るい白色のものを、それぞれの腕から出していた。


「あんたを殺せば残りの奴らは勝手に逃げ出そうとするはずだからめんどいけど・・・まぁ、すぐに追いつけるだろうな」


 神鬼はそう言いながらザルキシュテに一歩ずつ近づく。


 一歩、また一歩と近づいてくるごとに、ザルキシュテは何かを幻視()た。


 それは、死神。

 今にもその手に持つ大鎌で自分の首を刈ってしまいそうな、そんな殺意を目の前にいる神鬼から感じていた。


「た、頼む! 殺さないでくれ!!」


 ザルキシュテは恥も外聞も捨てて、目の前の神鬼(死神)にすがった。


 しかし、神鬼は一切表情を変えることなく、ザルキシュテを冷たい目で見続け、やがて口を開いた。


「俺はナヘルタ王国の国王から頼まれてここにいる。その頼みは『国を救ってくれ』というものだった。なら俺は、ナヘルタ王国を攻めているやつらを全員ぶっ飛ばすだけだ・・・だから、お前を許すことは無い」


 ザルキシュテはその言葉を聞き、絶望にその表情を染めた。

 しかし、それでも、ザルキシュテは何とか見逃してもらおうと、再度説得しようとした。が、しかしーー


「それじゃあ、来世があるならまた今度」


 神鬼の小さなつぶやきの後に、ザルキシュテの命は途絶えた。





「・・・ふう。これで、終わりか」


 神鬼はザルキシュテを殺した後、指揮官の死亡が知れ渡って逃走し始めた兵たちを殺しまわっていた。

 そして最後の一人だと思わしき兵を殺し終わったとき、神鬼はそう呟いた。


 神鬼は呟いた後、数多の兵の血に濡れた自分の腕を、じっと見つめた。


 数秒見つめた後、神鬼は空を見上げると、先ほどから考えていたことについて思案し始めた。


(最近、人を殺すことへの抵抗感を全く感じない・・・やっぱり、これも本名を名のるようにした事の影響なのか?それとも・・・)


 そう。神鬼は盗賊団『貧狼の牙』を壊滅させたとき以来、人を殺すことに対する忌避感や、人の血や肉に対する嫌悪などが、あまり感じられなくなってきていたのである。


 その可能性として神鬼が考えているのは、二つほどある。


 一つは本名を名乗るようにしたこと。

 鬼をその身に宿し、鬼の力を振るっていくうちに、自分の肉体や精神も鬼へと変わっていくのではないか、と考えていたからである。


 もう一つは、神鬼のステータスにある『英雄』以外の天職。

 『魔神』『龍王』などはとても人を殺したりすることに対して忌避感などを覚えたりしないだろうし、その天職を持っていることでその存在へと近づいているのではないか、とも考えていたからである。


(まぁでも、もうこれ以上悩む必要はないだろうな。それに、父さんにも『敵を殺すことに後腐れを感じているなんて、甘すぎるぞ!』なんてどやされちまうだろうな、こんな考え持ったままだったら)


 神鬼はいったんそう結論付け、ナヘルタ王国へと走って戻り始めた。

感想・批評、どんどんお願いします。


それと、現在投稿までの間を一週間にしようか迷ってます。


理由は、最近期日を間に合わせようとして少し短めでも投稿していることが多くなってきているので、やっぱり一週間にしようかなぁー、と思い始めたからなのです。


なので、『早さ優先』という人は四日、『内容優先』という方は一週間、て感じで感想に書いてください。

よろしくお願いします。


・・・できればでいいですよ?ちなみに現在は、一週間派が多いです。(作者の頭の中の人たちは)

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