閑話 白黒の英雄
はい。こっから少し閑話入れていきます。
具体的には、【神鬼サイド】→【優里たちサイド】→【あとだれか】ってかんじになります。
神鬼たちは次の国へと向かっている途中、行商人に会った。
その行商人と少し話をしていると、行商人が何かを思い出したような様子で、神鬼たちに尋ねてきた。
「あのぉ、お客様。お客様方はエルファの方から来られたのですよね?」
神鬼は少し怪訝に思いながらも、首肯する。
そうすると、行商人はとても嬉しそうな顔をして、一つ質問をしてきた。
「すいませんがお客様、『白黒の英雄』について、何か知りませんか?」
『白黒の英雄』と言われて何も思い当たらなかった神鬼は、そのまま話を続けた。
「いえ、知りませんが・・・。なんです?それ」
「お客様、お知りになられませんか?」
その問いかけにも、神鬼はまた首肯する。
しかしその後ろでアルだけは、何かに気付いたようにハッとしていた。
「いやぁ。私も少し耳にした程度で、お名前すらもわからないのですが・・・」
そう前置きして、行商人は語り始めた。
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私の聞いた話では、そのお方はなんでも近くのエルファで、英雄と呼ばれるにふさわしい活躍をした、との事なんですよ。
その方がエルファに来た当日、村に盗賊たちが来たそうなんですよ。
村の男たちは戦ったり、女子供を逃がしたりして盗賊どもに歯向かったそうなのですが、やはり力不足だったのか、最終的に全員捕まってしまったそうです。
そして女子供も多数さらわれ、後は残党が村を荒らしていて、男たちはそれを見てることしかできなかったそうなのですが・・・
そこに、英雄が現れたそうなのです。
それも、空から飛んできたそうなんですよ。
そのお方はまず、残党に襲われていた少女を助けに向かったそうです。
そして、一流の魔術師のような手際で魔術を発動させ、少女に襲い掛かっていた男どもを一掃したそうなんです。
その後、少女を抱えながら村を駆け回りながら、残党を殺して回ったとか。
その時にも、魔術師とは思えないほどきれいな太刀筋で敵を切り殺したとか、そのように聞いています。
そして、いったんいなくなったかと思うと、不気味なでかい箱のようなものに乗って村に訪れ、攫われた女子供たちを全員連れて帰ってきたんだそうです。
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「・・・とまぁ、私が聞いたのはこれぐらいですかね。この話に興味を持って、この後エルファに赴こうと思っていたのですが・・・お客様?どうしました?」
行商人の話が終わった瞬間、神鬼は膝をついて地面にうなだれた。
(だれだ・・・そんな風に話を広げたのって、マジで誰だよぉ・・・)
「い、いえ、なんでもありません。すこし、旅の疲れが足に来たのかもしれません・・・」
少しの間うなだれていた神鬼は、すぐに立ち上がって訳を言った。
「そうですか・・・。まぁそれでは、私はそろそろ失礼いたします」
そういって、行商人はまたエルファに向かって歩き出した。
その後、行商人が十分に離れた瞬間ーー
「なんでだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
神鬼が絶叫した。
「まぁまぁ落ち着いてください。あの村の人たちがあれ以上情報を漏らさなければ、大丈夫ですよ」
「ですが、あの村の人たちの性格からして、私との決闘の事も話しそうですが・・・」
アルが励ましていたが、ノアがその後ろでぽつりとつぶやいた。
するとその声が聞こえたのか、神鬼はさらに暗い雰囲気を醸し出しながら、神鬼はーー『白黒の英雄』は、トボトボと歩いて行った。
いかかでしたか?四日に一度の更新だというのに、こんなのでいいのか心配ですが・・・
弟「だったら見直せよ・・・」
・・・キ、キコエナイナー・・・
ちなみに、『白黒の英雄』の『白』は神鬼の髪の色、『黒』はオーラの色からです。




