第三十三話 龍少女VS龍王
すいません。また遅れちゃいました。
本当、学習しない人ですみません。
ガガガガガガガガガッ!!
硬いもの同士がぶつかる音を出しながら、神鬼と少女は戦いを続ける。
(今まで戦ってきたやつとは全く違うな・・・)
迫りくる拳を、いなし、躱し、受け止める神鬼は、少女の力を冷静に分析していた。
(あの・・・えっと、なんだっけ・・・まぁ、トマホークの奴、でいいや。あいつはもちろん、アスモデウスに迫るほどのパワー。こっちのわずかなスキを狙ってくる狡猾さ。とんでもない奴だな、こいつ・・・)
そこでいったん思考を止めて強めの一撃を放ち、少女を後ろに跳ばせることで距離を稼ぐ。
(こういうタイプは、先にスタミナが切れた方が先だが・・・)
「なぁ。面倒だし、とっととクライマックスにしていいか?」
「・・・どういう意味ですか?」
神鬼はいったん距離を取り、精神を落ち着かせる。
そして、自分の保有するスキルの一つの発動を意識する。
「・・・?!どういうことですか!なぜあなたから、人種であるあなたが、それを?!」
神鬼の使うスキルの気配を感じ取り、それの雰囲気から何が使われるのかを知った少女は、叫ぶように問いかける。
「ふふっ。なぜかって?俺も、お前同様『龍族』だからさ」
そういうと、神鬼は目を瞑る。
少女は神鬼が使おうとしているスキルの発動を止めるため、神鬼に殴りかかる。
しかし、突如神鬼の周りに現れた濃い霧が防ぎ、その行動は無駄となった。
もはや止められない、と悟った少女は、神鬼から十分に距離をとる。
少女が離れた瞬間、霧の中の神鬼が声を出し始めた。
最初に、空が曇り始めた。
「手に生まれるは、全を斬る爪」
次に、雷鳴が聞こえ始めた。
「口腔に生まれるは、全を穿つ牙」
さらに、風が強くなった。
「背に生まれるは、全を覆う翼」
また、雨が降り始めた。
「我、今より、天空の支配者たる種へと成らん」
そして、途方も無い光量と共に、雷が落ちた。
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雷が落ちた衝撃から回復し、目を開き前を見た少女は、目をさらに見開き、自然に口をあけていた。
そして、ポツリと、一言つぶやいた。
「龍・・王・・・さま・・・」
そう呟いた少女の前には、一匹の龍がいた。
それは、心を直接刻んでしまいそうな、大きな爪を持っていた。
それは、何もかもを貫いてしまいそうな、大きな牙を持っていた。
それは、天を丸ごと覆えてしまいそうな、巨大な翼を広げていた。
闇の如く黒く、しかし太陽の光を鈍く反射する鱗を持つ巨体から発せられるオーラは、その威厳は、まさしく『龍族の王』に相応しいものであった。
『へぇ。こんな感じなのか、【龍王変化】っていうのは』
天に轟き、地に響くような声で、神鬼は呟く。
そしてその神鬼を見つめる少女は、未だ呆然としていた。
『さて、戦いの途中だったな。今度はこっちから仕掛けさせてもらうぞ?』
神鬼がそこまで言うと、少女は我に返り、戦闘態勢をとる。
『んじゃまずは、爪かな?』
言葉と共に、神鬼は軽く爪を振る。
しかし、神鬼は『軽く』振ったようにしか思っていないが、くらう方はそんなものではなかった。
「ぐぅっっ」
少女は両手を交差させて神鬼の爪をガードする。
しかし、籠手と龍族のステータスのおかげか肉体は無事だったのだか、身に纏う服はところどころが小さな傷を負った。
『まだまだ大丈夫そうだな。じゃあ次は、これで』
そんなことは一切気にかけていない神鬼は、翼を二度三度はためかせた。
神鬼としては、『強めの風でなんか起きないかな』というぐらいの気持ちであった。
しかし、その巨大な翼は、神鬼の想像以上の力を持っていた。
翼が持ち上がり、それが真下に振り下ろされた瞬間、嵐の如き突風が発生した!!
「きゃっ!!」
少女は飛ばされまいと足に力を入れたが、踏ん張りが足りなかったのか、30メートルほど吹き飛ばされてしまった。
このままでは場外に出てしまう、と判断した少女は、自らも背中の翼だけを出すと、城内へと戻ってきた。
『うわー、まだ戦いを続けられるのかよ。ま、これで終わりにするからいっか』
そう言うと、神鬼は口の中にエネルギーを溜め始めた。
「?!、まさかそれは!!」
神鬼が龍になったとき同様、これからしようとしていることを察知した少女は、無防備になっている腹めがけて、渾身の一撃を放った。
しかしーー。
『まだまだ力が足りないな。俺のブレスを止めるなら、もっと強くなりな』
そんな攻撃は、神鬼はまるで蚊に刺されたぐらいにしか感じられなかった。
そして、神鬼の口に、赤、黄、白の光が混ざりはじめた。
その光の量が、神鬼の口から漏れ出るほどになった瞬間ーー
ゴォォォォ!!
三色が入り混じった光の柱が、少女へと降り注いだ。
少女は声を発することも出来ずに、光にのまれながら飛んで行った。
そして、その体が場外に落ちた。
周りで見ていた村人達(危ないのでしゃがんでました)は、恐る恐る頭を上げると、場内に一人、人の体に戻った神鬼が立っていた。
そして、アルはその姿を確認するとーー。
「勝者、ジン様!!」
アルが告げると、周りの人たちは歓声をあげて神鬼をたたえ始めた。
そんな歓声の中、神鬼は吹っ飛んで行った少女に歩み寄ると、その上体を起こしてあげた。
すると、ゆっくりと目を開けた少女は、少しづつ喋りだした。
「私が・・・負けた、んですよね・・・」
「あぁ。でも、なかなかいい試合だったぞ」
神鬼が褒めると、少女は少し頬を赤らめ、にっこりと笑った。
「ありがとうございます。えっと、あと、そのぉ・・・」
少女は少し間をおくと、決心したような目を向けて、神鬼にはっきりと告げた。
「私を、あなたの旅に連れて行ってくれませんか?」
神鬼が龍化して、攻撃して、なんで周りの人が無事なのかというと、事前に周囲に数いう結界を張っていたのです。神鬼が




