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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第二章 いとも悪しきは人の欲
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記念話 死んだその後

お待たせしました!!

PV60000記念のお話です。


あ、この転生した人、ここ最近出てるローディーですよ。

え、知らない?


・・・まぁ、あの人なんかモブ臭するもんねぇ~。

 俺は萩宮恭正(はぎみやきょうせい)

 テログループ、『貪狼の牙』のトップをやっている。いや、やっていた(・・)


 なぜ過去形なのか、それは今、死ぬ寸前三秒前だからだ。


 俺らはある小学校を占拠した。

 その学校は金持ちが集まりやすいから、そこのガキをさらって身代金を要求し、これからの活動資金にする予定だった。


 だが、ガキが一人抵抗しやがってきた。

 だからそいつを殺そうとしたら、他のガキがそいつをかばいやがった。


 俺はそいつが死にに行ったから、それで勘弁してやろうと思って、そのガキから目を離した。



 そしたら次の瞬間、後ろからとてつもない何か(・・)を感じた。


 急いで振り返ってみると、俺の後ろに、鬼がいた(・・・・)



 豹変したガキを見て、俺はそいつから離れるように手下どもに言おうとした。


 だが一瞬あと、俺の手下の内三人が、体を真っ二つに切られた。

 何が起きたのか理解しようとする間もなく、俺も殺された。


 それで、今に至るというわけだ。


 全く、あんな化け物がいるなんて知ってりゃあ、他の所にしたかもしんねぇのに、ちゃんとリサーチしとけよ。まったく。


 だが、聞いた覚えがあるな。


 あの『鬼のような雰囲気』。

 多分あれは、哭動の家の奴だろう。


 くっそ。あんな力をあの年で持ってるとか、チートにもほどがあんだろ。


 あ~あ。もし今度生まれ変われんなら、あいつをぶっ飛ばせるぐらいの力が欲しいな~・・・。



「なら、生き返らせてあげようか?」



 突然、声が聞こえた。


 俺はそちらの方を見る。

 するとそこには、二人のガキがいた。



 一人は白、いや、灰に近い白の髪に、髪よりもきれいな白の衣を着ている。


 もう一人は、黒の髪に、髪よりも深く濃い黒の衣を着ている。



 その二人をよく観察しようとしても、なぜかそれ以上の情報を感じ取ることができない。


「あぁ。僕たちを知ろうとしても無駄だよ。理由は内緒。それに僕たちを知るには、あの世界(・・・・)に行くか、僕らと同格以上にならなきゃだしーー」


「おしゃべりが過ぎますよ。そろそろ口を閉じなさい」


 勝手にしゃべり始めた『黒』に、隣に立っていた『白』が注意した。


「おっといけない。それじゃあ、本題に入るとするよ?」


 本題?


「えっとさ。君、哭動神鬼って子供に殺されたよね?」


 うっ。正直、面と向かって言われるのは、ちょっとイラッと来るな。


「まぁ君どう思ってるかはどうでも良くて。『君が哭動神鬼に殺された』っていう結果だけが重要だから」


・・・なんか失礼な奴だな。


「それでさ。君にはちょっとした相談、いや、提案があるんだよ」


 提案?正直言うと、さっきまでの印象からお前の事、信じることできねぇんだけど。だから、何あげるって言われても、欲しいと言えないかもな。


「あはは。まぁそうだろうね。でも・・・



『哭動神鬼を殺せるかもしれない力』を、あげるといっても?」



・・・へぇ。


「あれ?なんかリアクション薄いね?」


 そりゃ、あんな化け物殺せる力って、絶対存在しねぇだろ?


「ふ~ん。そう考えるか。でも、安心してよ。君が元居たあの世界じ・・・・・・・・・・・()、難しいだろうね?」


・・・どうゆう意味だ?


「君を、違う世界に転生させて(・・・・・・・・・)あげる(・・・)。あの世界なら、哭動神鬼にも勝てるような力、存在してるはずだから」


 へぇ。そんな世界があるのか。


「どうする?やっぱり行かない?」


 へへっ。わざと言ってんだろ?


 行くに決まってんだろ?


「おっけぇ~。それじゃあ転生させるよ。向こうに行ったら、『君が一番使いこなせると思った武器』と、『その世界で上級な戦い方』を体に刻み込んでおくから、頑張ってね~」


 その声を最後に、俺は未知の世界へと向かっていった・・・。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「・・・本当に、あれでよかったんですか?」


 男が転生された後、『白』が話しかけた。


「いいのいいの。あの人たちから頼まれた条件から、何も外れちゃいないんだから」


「しかし、本当に大丈夫でしょうか?」


「なに?あの男の心配?」


「いえ。あの男には何も心配しておりません」


 茶化すような『黒』の言葉を、『白』はバッサリと切り捨てる。


「あのような男如き(・・)で、あのお方の経験値となることはできるのか、と思いましてね」


「あ~、なるほど。まぁ心配しないで。そのためにチートをあげたんだから」


「そうですね・・・。それじゃあ、私たちは私たちの仕事をしましょう」


「はいは~い」


 『白』はそういうと、『黒』と一緒にどこからともなく現れたドアをくぐった。


 ドアが消えた後、辺りは静寂に包まれた・・・。


 






10月16日の投稿、もしかしたら遅れるかもしれません。


なるべくその日じゅうに出せるように頑張りますので、ご期待ください!!

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