記念話 魂の祈り
おまたせしました。宣言した通り、記念話です。
ちょっと誰がしゃべっているのか、わからなくなるかもしれないのですが、すいませんがご了承ください。
「いやー。神鬼も結構いろんなことし始めたねー」
あるとき、神鬼の魂の奥深くで、中性的な声を発する魂がぽつりとつぶやいた。
「そうか?俺らに比べれば、そんなにいろんなことしてるとは思えねぇが?」
「そんなの、僕たちと比べれば、であって、普通の人基準で考えればとんでもない人生過ごしてるからね?」
少し低めの声の魂の言葉に、少し若めの高めな声の魂が、一般論を語るように語る。
「へぇ~。じゃあ、君はそんな『普通の人』の感覚が分かるとでも?」
そこに、最初にしゃべりだした魂が、高めの声の魂に茶化すような一言を告げた。
「うっ。それを言われると、ちょっと厳しいかな~・・・。」
「ま、ここにいる全員、普通とは絶対言えない暮らしをしてきたんだから、今更言う必要はねぇんじゃねぇのか?」
少し言葉に詰まっていた高めの声の魂にフォローするように、低めの声の魂が口をはさんだ。
ーー実際は、自分に飛び火してこないようにするために、強引に話をそらしただけである。
「ま、君がそういうならいいけどさ。それより、最近君ばっかり神鬼としゃべってるよねー」
中性的な声の魂の、恨めしそうな心を込めた言葉に、低めの魂のは苦笑した。
「いいじゃねぇか。どうせ現れる順番は、俺、あいつ、そんであんたなんだから。そろそろ会う事にもなりそうだし、しっかりとなれていてもらった方がいいだろ?」
「む~・・・。そうだけどさ・・・。」
「それより、俺気になることあるんだよ」
中性的な声の魂はまだ何か言いたげだったが、何かを言い出す前に低めの声の魂がしゃべりだした。
「俺は【鬼皇】に、あいつは【龍王】に、そしてあんたは、【神帝】【魔神】に神鬼をならせたい。そうだろ?」
「まぁ、そうだね」
「僕も一緒ですね」
中性的な声の魂と高めの声の魂は、二人とも肯定した。
「どう考えたって、四つの頂点に同じ者を居させるのは無理がねぇか?【神帝】と【魔神】についてはあんたという前例がいるが、さすがにあと二つの頂点は無理だろ」
低めの声の魂はそういって、ため息をついた。
しかし、その言葉に応える中性的な声の魂の言葉は、笑いをこらえているような雰囲気が感じ取れた。
「何を言っているんだい。鬼と龍はいがみ合っているわけじゃない。だから手を組ませることも可能なのさ」
そういうと、中性的な声の魂は他二つの魂から離れていき、空中に浮かんでいるスクリーンのようなものに映っている神鬼を見つめ、言葉を続けた。
「さぁ、見しておくれよ、神鬼。僕が『光』と『闇』という二つの相反する種の王になったのと同じように、君も異なる四つの種の王へとなっておくれ」
・・・今日も神鬼の知らない所で、魂たちは願っていた。




