特別編 哭動神鬼の朝
はい!活動報告で言ったように、短編書いてきましたー!
(言えない・・・『やべぇ、これ次回までに更新できっかな?』とか思ったなんて、絶対に言えない・・・!)
・・・これは、哭動神鬼が異世界召喚される前の、進藤奈木と名乗り、力を抑えていた時の日常である。
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ピリリリ ピリリリ ピリ・・・
「・・・朝か」
ある日曜日。哭動神鬼はいつものように、日が昇るギリギリにのっそりと布団から出た。
「ふああぁぁぁぁぁぁ・・・・」
神鬼は一つ大きな欠伸をすると、その白い髪を手櫛で整え、部屋から出て長い廊下を進み、庭へと出た。
そして、近くに置いておいた木刀を手に取ると、素振りを始めた。
「フッ、フッ、フッ・・・」
・・・一時間ほど素振りを続けたあと、神鬼は木刀をもとの位置に戻し、腕立てを始めた。
「いち、に、さん・・・」
・・・それもまた一時間ほどやった後、今度は庭をジョギングし始めた。
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「お、朝から頑張ってるな。神鬼」
大体一周ほどしたら、父親である哭動時鬼が話しかけてきた。
「父さん?こんな時間に起きるなんて珍しいな」
ーー哭動時鬼。
彼は哭動神鬼の父親にして、哭動家の現当主である。
歳は43。身長は180を超えるぐらい。黒い髪と碧い眼をしている。
哭動流武術道場の元師範であり、武術全般に通じていて、若いときには剣道の世界大会の常連であった。
ちなみに、一番得意なのは拳を使うほうの『拳術』である。
名前から察せられると思うが、時鬼は『時』を司る鬼を宿している。その力は、物体の『時』を操ったり、世界の『時』を自由にすることができる、というものである。
しかし、その力に対しての代償が『自分の時を削る』というものゆえに、時鬼はめったにその力を使わないーー
「ハッハッハ!さすがに今日ぐらいは早起きするさ!」
「?今日なんかあったっけ?」
「おいおい、当の本人が忘れるのか?今日はお前の誕生日だろう」
「・・・・・・・・・・あ」
「まさか、ガチで忘れてたのかよ・・・」
そう、今日は神鬼の誕生日である。
だがしかし。当の本人が完全に忘れていたようだ。
「今日は母さんもお前のお祝いの為に、朝から張り切ってるからな」
「そうだったのか・・・。だから調理場の近くを通ったときに、なんかいい匂いしたのか」
「あなた~!ジン~!ごはんよ~!」
父と話をしていたらいつの間にか時間がきたようで、遠くから母の呼ぶ声が聞こえてきた。
「おっと、もうそんな時間か。じゃ、俺は一足先に行ってるぜ」
「ん。俺は汗ふいてから行くって母さんに伝えておいて」
神鬼はそう伝えると、父とは別方向へと歩いて行った。
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「あら、やっと来たのね!さぁさぁ、ご飯にしましょ~!」
居間へ行くと、もうすでに食べ始めている父と、神鬼を待っていた母ーー哭動美衣子がいた。
ーー哭動美衣子。
彼女は哭動神鬼の母で、哭動家現当主である時鬼の妻である。
歳は40。身長は165ほど。腰ほどまである黒髪を持ち、碧い眼をしている。
美衣子はもともと、『明堂家』の一員で、『三鈷杵』の中でもトップに入るほどの実力の持ち主である。
そのうえ、武道大会には出場を遠慮させられたり、勉強面では世界を驚かせるほどの論文を提出した。
武術全般に秀でており、特に薙刀が得意であるーー
「今日はジンの誕生日だからね!お母さん、頑張っちゃうわよ~!」
「お?じゃあ、今年の誕生日プレゼントは・・・」
「おい待て親父。さすがにそれ以上は黙れ」
父の発言に何やら変なムードを感じ取った神鬼は、即座に父へと睨み付ける。
「まぁまぁ、さすがに冗談だ。そんで?お前は何が欲しいんだ?」
「今更この年になって、親に何か買ってもらおうなんて思ってねぇよ」
「そんなこと言うなよ~。母さんだって、神鬼になんかプレゼントしたいよな~?」
「そうね~」
和気あいあいとした雰囲気で、今日も神鬼の一日が始まるーー
お楽しみいただけましたか?
あ。この日、神鬼たちはとても楽しい一日を過ごしたそうです。
『哭動家』『明堂家』がもっと知りたい人は、この章が終わったら説明回出すので、それまでお待ちください!!
それと、明日も普通に更新しますよ?




