配信#40-4 山の中で四期生のみんなとお料理配信だよっ!:4
それからポトフを食べつつ、ピザが焼けるのを待って……
「んーと……うん! 上出来です! あとはピザを切って……はい、お待たせしました! 今日のメインディッシュ、ピザです!」
「「「「お~~!」」」」
焼き上がったピザを窯から取り出して、お皿の上に載せて、それを四人が座っている場所に持って行く。
ピザを持って行くと、四人から声が上がりました。
ちなみに、今し方焼き上がったピザに載っている具材は、トマトソース、チーズ、ペパロニ、ピーマン、それからバジルです。
結構シンプルなものです。
「すごくいい匂いですわ! え、これ、本当に初めてですの!?」
「うん、今回が初めてかな? とは言っても、上の具材とかは、他の料理から応用できるものばかりだから、本当に初めてなのは生地の方だけどね」
「これはこれは……赤色がとても良いですね。そして、とても熱そうです」
「とけたチーズがふつふつしてますねぇ! いやぁ、焼きたてピザが食べられるのって、普通に考えたらかなり贅沢なことでは?」
「まあ、あるとすれば店で食べるくらいだろうからな。デリバリーだと、あったかくはあるだろうが、熱々、とはいかないだろうな」
【これ初めてなん???】
【メッチャ美味そう!?】
【くっ、この配信、マジで飯テロすぎるだろ!?】
【うっ、ダメよ私っ……! 今はダイエット中……! チートデイは三日先! 今食べたら台無しに!】
【ぐつぐつしたチーズってなんであんなに食欲そそるんだろうなぁ……】
【ピザ考えた人って天才だよな】
【いいなー! 私も食べたいなー!】
「さ、熱いうちに食べて食べて! もう一枚焼いてるからね!」
「「「「いただきます!」」」」
「ふーっ、ふーっ……はむっ! あふっ、むぐむぐ……すごく美味しいですわ! やはり、チーズとトマトの相性はいいですわね! それに、バジルの爽やかな風味がいいですわ!」
「……こくん。なるほど、たしかにこれは、肥えるまで食したくなる味ですね。とても美味です。ですが、体に良いかと言えば、悪くあるのでしょう。たまのご褒美、という形で食した方が良さそうです」
「まー、ピザはたまに食べるから美味しいですからねぇ。うちもたまーに食べますし。ま、うちはちっちゃいし一人暮らしなんで、Sサイズ一枚で限界ですがね」
「普通は一人で何枚も食べるものじゃないからね。わたしも、一人だと……Mサイズ一枚半くらいが限界かなぁ」
「いやそれも普通に食ってる方だからな!?」
「えんがわのお寿司だったら、二十皿は行ける自信あるよ!」
「今はピザの話題だと思うぞ!?」
【草】
【みたまちゃんって結構食べるんだw】
【ちっちゃいのにご飯はいっぱい食べる……それってつまり、食べた分の行先って……】
【絶対栄養が胸に行ってるよね、みたまちゃん】
【ある意味では胸周りが太ってるから、太らない体質と言うわけではない……よね。うん】
【しれっとみたまちゃんがボケてて草生える】
【ボケるみたまちゃん可愛い】
【ちゃんとツッコミを入れる奴がいるの、やっぱいいわぁ……】
【ツッコミ大事、超大事】
【らいばーほーむはツッコミ担当がいないと、こう、胸焼けするから……】
【失敗した赤ワイン煮込みくらいに胸焼けするよね】
「あ、お姉ちゃんの分もよけないとね。大きめに作ってるから、十二等分で十分だったし、とりあえず、二切れをこっちに……おねーちゃーん! ピザ焼けてるよー!」
「よっしゃみたまちゃんのピッツァ!!」
「ひゃあ!?」
「今どっから現れました?!」
お姉ちゃんを呼んだ直後、どこからともなくお姉ちゃんが高いテンションで現れました。
突然すぎて、思わずびっくりした声が出ちゃったし、司君はぎょっとしながらツッコミを入れていました。
かざりおねぇたまたちは、特に驚いた様子はなくて、なんていうか、普通にピザを食べてます。
強いなぁ……。
【邪神が大暴れすぎる件について】
【邪神お前……】
【っていうか、イノシシ狩りに行ったんじゃないの???】
【マジで何してるんだろうなぁ、こいつ……】
「みたまちゃんという世界一可愛い声帯で私を呼ばれれば、そりゃ1秒で来るのが常識であり当然義務ってもんよ!」
「それはもう人間じゃないんですよ」
「いやいや、私は人間だから! って、ハッ!? し、しまったっ! しれっと普通に会話に参加してしまっている!? えーと、カンペカンペ……」
「お姉ちゃん、もうカンペはいいから……。むしろ、毎回書くのが大変だろうから、普通に会話に参加して大丈夫だから……」
「みたまちゃんが言うならそうしよう!」
「じゃあ、はい、これピザです。食べて」
「いただきます! はむっ……ほああぁぁぁぁ~~~! トマトの酸味の中にあるグルタミン酸の旨味ィ! そしてとろけるチーズゥ! ペパロニが肉の脂と旨味を与え、そしてピーマンの苦味がいいアクセントになっているぅ! あと、やっぱりバジルはいいねぇ! しかも生の方! あぁぁぁ~~~! みたまちゃんのピザ美味しぃぃぃぃぃぃ!」
【テンションおかしくすぎるww】
【四期生ってさ、普通にキャラ濃いじゃん? でもさ……結局のところ、邪神のキャラが濃すぎて、相対的に薄く見えるんだよね……ヤバナイ?】
【さすが邪神だァ……】
【まあ、らいばーほーむで一番キャラ濃いのは誰? って100人に聞いたら、1000人が邪神って答えるくらいには濃いからな】
【↑900人増えてて草】
【しっかしまぁ、初めてなのにこの出来はマジですげぇんよなぁ、みたまちゃん】
【料理なら何でも作れそう】
【レシピあれば何でも作れそうなイメージはある】
【プロレベルに美味いみたいだよね、みたまちゃんの料理】
「まあ、実際みたまちゃんってプロレベルじゃねぇですかね? うち、イラストレーターとしての仕事やらなんやらで、たまにいいお店に行く時がありますけど、みたまちゃんの料理、割と本気で匹敵してるって言うか、下手したらそれ以上ですしね」
「あくまでも趣味の範疇だから、さすがに本職の人たちには勝てないよ。それに、お母さんの方がもっと美味しいもん」
お母さんにはまだまだ勝てる気がしないからなぁ……。
途中からは僕が作る機会の方が増えてたけど、それでも全然勝てないし。
いつか、お母さんくらいに美味しい物が作れるようになりたいものです。
「みたま様のお母様は、これよりも美味しい物を作れるのですか?」
「うん。昔からお料理がすごく上手で、今でも勝てないよ。やっぱり、経験の差もあるしね」
「そりゃまあ、何年お母さんしてるんだ、って話だしな」
「そうだね。ちなみにだけど、お母さんのお料理が美味しいからって言う理由で、わたしのお父さんは太ったそうです」
「あー、そう言えば昔に比べて太ってたっけ。まあ、それでも運動はしてるからマシな方だけどね! もぐもぐ……」
【みたまちゃん以上なのか、みたママさん……】
【さすが、核兵器の母親。やっぱり母親も異常と言う事か……】
【邪神とみたまちゃんのお父さんが幸せ太りしてるw】
【みたまちゃん似の人らしいからなー。ロリ巨乳なお母さんってことだろ? しかも、料理上手……いや幸せすぎません? その光景】
【まだ見ぬ二人のお父さんが羨ましすぎて、殺意の波動に目覚めそう】
【↑草】
「あ、そうだ。あらかじめましゅまろ募集してたけど、適当に返す?」
「あ、うん、わたしは全然いいよ!」
「わたくしも問題ありませんわ! やはり、話の種は欲しいですので!」
「異論はございません」
「おっけぃ!」
「俺も大丈夫だ」
「おっけー。んじゃ、こっちで選ぶ? 私はイノシシを既に狩った後で、下処理したところで暇だし、畑もある程度やっちゃったし」
「いつの間に!?」
そんなに時間経ってない気がするのに、あの一瞬で言った何があったの!?
【短時間何してんの!?】
【普段なら、嘘松乙、とか言うんだが……邪神だからなぁっ……!】
【邪神の言動と行動って、マジで冗談みたいなのに、ガチでやらかしてるっぽいからなぁ……】
【まあ、今更でもあるけどな!】
【やらかすことしかしない。それが邪神】
【邪神がまともな日はないと思います】
「まあ、今日は食べられないけどね、イノシシ。後日ってことで。それで、私が選ぶ? それともみんなで選ぶ?」
「ひかり様にお願いしますわ!」
「お任せいたします」
「うちも別にいいですぜ」
「俺もです」
「わたしもお姉ちゃんにお任せで大丈夫だよ」
「おっけー! それじゃ、ささーっと選んで……はいまず一個目ェ! えー、『四期生に質問です! みたまちゃんに作ってもらうとしたら、どんな料理を作ってもらいたいですか?』だそうだよ。で、どう? 四人とも」
一つ目のましゅまろは、僕に作ってもらいたいお料理とのことでした。
この質問に対して、四人は少しだけ考え込む素振りを見せてから口を開く。
「わたくしは……やはり、肉じゃがですわね」
「ほうほう、その心は?」
「やはり、家庭料理が一番だと思うからですわ。みたま様のような、家庭的な方であれば、家庭料理を作ってもらいたい、と思うのは当然のことですもの!」
「「わかる」」
「まあ、正直ちょっとわかるな……」
「実際みたまちゃんの肉じゃがは美味しいのでね!」
「あ、あはは、そう言ってもらえるのは嬉しいかな」
肉じゃがはそんなに難しくないけど、すごく安心するお料理だと思ってます。
何より美味しいよね、肉じゃが。
【お嬢、わかってんな】
【家庭的で可愛い女の子の肉じゃがはマジで夢だと思う】
【すんごいわかるわー】
【家庭料理と言えば、やっぱ肉じゃがだよなぁ……】
「はい次、めいちゃん」
「私は……そうですね……個人的には、異国の料理が食べたく思います。方向性としては、所謂肉料理でしょうか」
「その心は?」
「私、あまり肉料理を食す機会がありませんでしたから。どちらかと言えば、海の幸や山の幸と言ったものを食すことが多かったのです。そして、異国の料理はあまり食す機会もありませんでしたので、異国の料理を、と」
「ふむふむ。めいちゃんって、結構な田舎出身なの? やっぱ」
「田舎……そうですね。少なくとも、異国のものがほとんどないくらいには、辺鄙であり、辺境でしょうか」
「時代遅れってレベルじゃねぇみてぇですね」
「そのような場所がまだあるんですのね」
「言葉遣いがところどころ古いと言うか、なぜか横文字がほとんどないのはそう言う理由……ってことでいいのか?」
「その認識で問題はありません」
「田舎かぁ……めいおねぇたまの住んでた場所、ちょっと行ってみたいかも」
なんて、笑いながらそう口にすると、めいおねぇたまの顔が、どこか神妙な面持ちに。
「みたま様がもし、私の住む秘境に来るようなことがあるようならば……」
「ならば?」
「私の故郷は血の海になります」
「なんで!?」
「「「「イメージできる」」」」
「何でイメージできるの!?」
【草ァ!】
【どうしよう、すっげー納得できるww】
【まあ、仕方ないね、みたまちゃんだからね】
【あー、うん、デスヨネー】
【知ってた】
【そりゃそうなるw】
【ド田舎でもみたまちゃんは核兵器になれる、ということか……】
僕のイメージって……。
仮にもし、みたまがめいの故郷に行こうものなら、死人が大勢出るよねって言う。
素で殺戮兵器してるからまあ、仕方ないね!




