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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2024年 2月

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#216 最初はジェットコースター、ガチ悲鳴を上げる奴が一名

「ふむふむ、アトラクション、色々あるねぇ」

「ん、どれも面白そう。でも、私の体力は貧弱もいいところ」

「私も体力には自信はないですねぇ~」

「そう言えば、藍華お姉ちゃんと千鶴お姉ちゃんの二人って、あんまり運動してるイメージがないけど……」

「引きこもりのモデリング作成者に、運動する習慣があるとでも?」

「私も基本はデスクワークですからねぇ~」

「うーん、ちょっとは運動した方がいいと思うけど……」


 運動しないのは健康によくないし……。

 あと、体力はあるに越したことはないしね。


「……そう言えば、千鶴お姉ちゃんって、どんなお仕事してるの? 聞いたことないけど……」

「「「…………」」」

「あ、あれ? なんで目を逸らすの?」


 今まで気になっていた千鶴お姉ちゃんの職業について尋ねると、三人は肩をびくっと震わせて固まった後、視線を逸らしました。


「椎菜ちゃん。世の中にはね……知らないことがいいこともあるんだぞ」

「それ大丈夫なの!? え、千鶴お姉ちゃんってすごくその……危ないお仕事してるの!?」

「ん、危ないというか、アブナイ感じ?」

「ふぇぇぇ!? ち、千鶴お姉ちゃん、大丈夫なの!?」


 危ないお仕事って何!?


「大丈夫ですよぉ~。命の危険がある職業じゃないですからぁ~」

「そ、そうなの? それらならいい、けど……その、どういうお仕事なのかは……」

「「「それは言えない(ぞ)(ですぅ~)!!」」」

「そ、そっか」


 危ないけど、命の危険がない仕事……なんだか矛盾してるような気はするけど……でも、問題ないならそれでいい、のかな?

 うん、誤魔化したっていうことは聞かれたくないっていうことでもあるし……うん、聞かないでおこう。

 せっかく遊びに来てるんだしね。


「でも、デスクワークなら余計に動かないよね? 健康面は大丈夫?」

「椎菜」

「あ、うん、なぁに?」

「人は社会人になると……運動をしなくなる。それはなぜか……仕事に疲れて休日は睡眠を貪るようになるから」

「う、うん、そう、なんだね……でも、お姉ちゃんはよく運動してるけど……」

「「「あの人は比較対象にしちゃだめ(だぞ)(ですよぉ~)」」」


 お姉ちゃん……。


「でも実際、愛菜さんってすごいと思うぞ」

「ん、たしかに。普段からデザイナー、同人作家、配信活動をしているのに、運動できるあのバイタリティーはすごい」

「言われてみればぁ~。そもそもあの人って、体力が無尽蔵な気がしますよねぇ~」

「そう言えばお姉ちゃん、あんなにお仕事をしてるのに、疲れてる感じはしないような……?」


 考えてみたら、お姉ちゃんってどのタイミングで休んでるんだろう……?

 そもそも、休んでる、のかな? お姉ちゃんって。

 うーん……謎。


「まあ、そこは愛菜さんだから、ってことで。んでんで! そんなことよりもまずは何に乗る?」

「色々ある……とりあえず、定番のジェットコースター、観覧車、メリーゴーランド、コーヒーカップ……ほかにもいろいろ」

「お化け屋敷もありますねぇ~。まあ、こちらは椎菜ちゃんが怖がりますしぃ~……なしですかねぇ~」

「うーむぅ、個人的には怖いって話だし、行ってみたくはあったけど、椎菜ちゃんが可哀そうだしなしで」

「ん、ちょっと残念だけど、異議なし」


 見た感じ、三人はお化け屋敷に行きたいと思ってる、よね?

 うーん……。


「あ、えと……い、行きたかったら行ってもいいよ……? その、三人が一緒なら、一人よは怖くないと思うし……」

「でも、結構怖いって話だぞ?」

「そうですねぇ~。軽く調べてみましたけど、結構有名らしいですよぉ~?」

「ん、本当に大丈夫?」

「うっ……で、でも、僕一人のために行かないのも……それに、折角遊びに来たんだし、次いつ来るかわからないから……うん、い、行こう?」

「了解だぞ! まあでも、お化け屋敷はもうちょい後で! 初手お化け屋敷はちょっとって思うし」

「ん、まずは別のアトラクション。やっぱり定番のジェットコースターに乗る?」

「私はいいですよぉ~」

「僕もそれで大丈夫!」

「じゃ、決まり! じゃあ、予約しよう!」


 最初に乗るものを決めて、サイトの方で予約を入れると、好きなタイミングで乗れるそう。

 う、うーん、便利だけど……これってその、ずるいって思われちゃうような気がする……。

 いいのかな?


 なんて、少し心配になりつつも、お化け屋敷のあるエリアへ移動。

 目の前には、かなり大きなジェットコースターが。

 既に乗っている人たちからの楽しそうな悲鳴が聞こえて来ます。

 ジェットコースターの前には多くの人が並んでいるみたい。

 ジェットコースターってやっぱり人気だよね。


「おー、おっきい!」

「ん、悲鳴が聞こえる。楽しそう」

「そう言えば、椎菜ちゃんはこういう絶叫系のアトラクションは大丈夫なんですかぁ~?」

「うん、好きな方だよ! というか……最近はその、学校の屋上から飛び降りても平気だし、この体になってからは、お化け以外は特に怖いって思ったことはなかったり……」


 もともと検査の時に身体能力が上がってることは知っていたけど、本格的に知ったのは学園祭前日だったっけ。

 昔はすごく高い所に行くと、ちょっぴりは怖いかも? って思ってはいたけど、今はそういうのが薄くなったような気がしています。


「あー、そういえばかなり身体能力が高くなってるんだっけ」

「うん」

「精神面も強くなってる?」

「かもしれませんねぇ~。まあ、お化けは苦手みたいですけどぉ~」

「お化けは絶対に無理ですっ……!」


 あ、でも、お父さんなら大丈夫です。

 怖いとは一切思わなかったし。


「それじゃ、ささっと並ぼう! ……って、これ、あたしたちはどこに並べばいいんだろ?」

「あそこの誰も並んでないロープでは?」

「スタッフさんもいるみたいだし、聞いてみよっか?」

「そうですねぇ~」


 並ぶ場所がわからなかったので、アトラクション付近にいるスタッフさんに聞いてみることに。


「すみません、ちょっといいですか?」

「はい、どうかなさいましたか?」

「えーっと、あたしたち、これ経由でアトラクションを予約したんですけど……これって、どこに並べばいいですかね?」

「あ、優待チケットのお客様ですね! 私、ここで働き始めて二年くらいになりますけど、初めて見ました!」

「やっぱり、少ないんですかぁ~?」

「そうですね。このチケット自体、大株主の人がもらうようなものだそうで。たしか、月に一回くらいのペースでもらえるとかなんとか」


((((引きこもりだから行かないんだろうなぁ……))))


 恋雪お姉ちゃんの他に大株主さんがいるのかはわからないけど、もし恋雪お姉ちゃんだけだった場合、二年間一切見なかったのって、恋雪お姉ちゃんが基本的にお家に引きこもってるし、何よりずっとゲームをしてるからな気がするんだよね……。


 でも、ゲーム系のコラボとかがあるような場所だし、来てそうなイメージがあるけど……。


「っとと、話し過ぎですね。予約をしていただいている場合であれば、こちらの方にお進みくだされば大丈夫です! こちら、先へお進みになりますと、機械がありますので、そちらにリストバンドをかざしてもらえば問題なく入れますので」

「なるほど……ありがとうございます! じゃ、三人とも行こ行こ!」

「お楽しみくださいね!」


 スタッフさんに軽く会釈をしてから、僕たちは教えてもらった通りに先へ進む。

 それにしても……このリストバンドって、結構すごいんだなぁ、なんて。


「うーむ……なんかこう、ちょっと気恥ずかしいぞ……」

「あ、あははは……たしかに……」

「ん、仕方ない。かなり珍しい客みたいだし」

「これをポンと渡せる恋雪さんもすごいですよねぇ~。でも、使おうとは思わなかったんでしょうかぁ~?」

「それ、僕も思ったけど……どうなんだろうね?」

「ん、寧々、どう思う?」

「ん~~、まあ、恋雪さんのことだし、アトラクションには乗らないで来たんじゃないかなー、って感じはあるぞ。ここ、過去にゲーム内でもらえる特別アイテムとか、衣装なんかがもらえるイベントもやってたみたいだし、それ目当てで来てると思うぞ」

「「「あー」」」


 さすが、一番交流が多い寧々お姉ちゃん。

 ゲーム大好きの恋雪お姉ちゃんなら、それくらいしそうだよね。

 それに、目当てがゲームのアイテムだから、実際に来るだけになりそうだし、優待チケットを使うと目立つから普通のチケットを買って入ってそうだし……。

 うん、それなら使わないで入りそうな気がします。


「それにしても……大株主が知り合いのいることって、かなりすごい気がする」

「まあ、普通はないぞ。……なんでそんな人が、あたしたちと同じ仕事をしてるのかがわからないけど」

「色々あるんですよぉ~。それで言ったら、私もする必要がないくらいにお金は稼げてますしぃ~」

「ん、それで言ったら椎菜も」

「あれはアクシデントみたいなものだからね……?」


 少なくとも、宝くじで10億円当たるは普通じゃないから……。

 今なんて、あんまり考えないようにしてるしね。


「まあ、あたしと藍華も同年代よりは持ってる気がするけど……正直、学生としては怖くなるぞ」

「大丈夫、私もちょっと戦々恐々としてるし……どこでお金を使えばいいかわからない。社畜は仕事の多忙さで使う暇がないから。なんだったら、会社勤めからの貯金が減るどころか増えた始末」

「私も多分使い切れないですねぇ~。最近は車を一括で買いましたけどぉ~」

「そう言えば、千鶴お姉ちゃん。あの車っていくらくらいしたの?」

「ん~、400万ちょっとくらいですねぇ~。にこにこ現金払いですよぉ~」

「「「強い……」」」


 そんなに高い物を一括で買えるのがすごいと思います……。

 車の相場とかはよくわからないけど、でも400万は高い方な気が……?


「ふふふ、これでも色々と伝手もありますからぁ~。あ、そう言えばどう座りますかぁ~? ここ、各席二人ずつみたいですしぃ~。ちょうど四人ですから、半々になれますよぉ~」

「グッパーでもしとく?」

「ん、それでよし。恨みっこなし」

「あ、うん」

「はい、グッパー!」

「「「「じゃすっ!」」」」


 結果、僕と千鶴お姉ちゃんがグー、寧々お姉ちゃんと藍華お姉ちゃんの二人がパー。


「ッシャアァッ!」

「お、おおぅ、千鶴さん渾身のガッツポーズ……」

「ん、さすがロリコン」

「んっと、よろしくね、千鶴お姉ちゃん」

「はいぃ~~! あぁっ、今日は幸先がいいですねぇ~~~!」


 千鶴お姉ちゃん、すごく嬉しそうだなぁ。



 それからほどなくして僕たちの一つ前の運行が終わったので、僕たちの番が回ってきました。

 その際、普通の列に並んでいる人たちからすごく視線が集まって来たのが気になったけど……。


「安全バーがおりますので、触らないようにお願いします」

「おー、ドキドキするぞ」

「ん、ジェットコースターの始まる前のドキドキ感はすごく楽しい」

「そうだね!」

「で、ですねぇ~~」


 安全バーが降りて、体が固定されました。

 ……ちょっとだけ胸が邪魔になったけど、うん、一度固定させちゃえばそんなに気にはならない、かな?

 僕よりも大きい千鶴お姉ちゃんがちょっと心配だけど。


「千鶴お姉ちゃん、苦しくない?」

「だ、大丈夫ですよぉ~」

「あり? 千鶴さん、なんか震えてない?」

「私からは顔とかは見えないけど、ちょっと震えてるように見える」

「もしかして……千鶴お姉ちゃん、こういうの苦手?」

「ふ、ふふふふ、そ、そんなまさかぁ~~」


 いつもの柔らかいにこにこ笑顔だけど、よく見るとぷるぷると体が震えていました。

 やっぱり苦手なんじゃ……。


「――では、行ってらっしゃーい!」


 僕たちが千鶴お姉ちゃんに対する心配をしている間に、アナウンスは進んでいて、気が付けば動き出すタイミングに。


「おっ、動いたぞ!」

「ん、いきなり坂なのはジェットコースターの醍醐味」

「……(ぷるぷる)」

「あの、千鶴お姉ちゃん、本当に大丈夫……?」

「……だ、だだ、だいじょ、大丈夫、ですぅ~」

「まったく大丈夫そうに見えないよ?」

「くっ、だ、大丈夫ですよぉ~! ほ、ほら、私の隣には、至高のロリとも言うべき、椎菜ちゃんがいますからねぇ~~! これしきのことで、この一流のプロロリコンが怖がるわけひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!???」


 千鶴お姉ちゃんが震えながら言い訳(?)を口にしているうちに、最初の坂を上りきってしまい、一気に急降下。

 ジェットコースター特有の浮遊感が体を襲った直後、強烈な風が前から吹き付ける。

 それと同時に、千鶴お姉ちゃんから聞いたこともない、悲鳴が聞こえて来ました。


「「「きゃ~~♪」」」


 僕たち三人の方はと言えば、千鶴お姉ちゃんのような怖がるような悲鳴じゃなくて、楽しそうな悲鳴が。


「ひぅぅぅぅぅ~~!? し、しし、死んじゃう、かもしれないですよきゃぁぁぁぁぁぁ!?」


 横に座る千鶴お姉ちゃんはちょっと涙目になって悲鳴を上げていました。

 よっぽど怖いみたいだったので、バーをぎゅっと掴んでいた千鶴お姉ちゃんの左手を僕の右手でぎゅっと握りました。


「し、椎菜ちゃん……!?」

「これなら怖くないかなって」

「あ、ありがとうございますぅ~~! 怖さが減った気がしますよぉ~!」

「それならよかった」


 にっこりと微笑んでそう言うと、


「ごふっ……」


 千鶴お姉ちゃんが口と鼻を抑えました。


 あ、あれ、今の動きって……。


「ん!? 千鶴、血が飛んできた!」

「す、すみませんっ……椎菜ちゃんがあまりにイケメンだったのでぇ~~~っ……で、でも、すぐに手で押さえたので一滴くらいですよぉ~っ!」

「……ならいい」

「いやよくないと思うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうぅぅ!?」

「わ、私はた、耐え、耐えますよぉ~~~~~! 椎菜ちゃんの手がちっちゃくってあったかくて柔らかくて怖さなんて私の新たな感情、ロリコンでねじ伏せまにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!?」

「千鶴お姉ちゃん!!??」


 この後、千鶴お姉ちゃんは血をまき散らさないように我慢しつつ、僕の手を握って、さらに悲鳴を上げたり、なぜか嬉しそうな悲鳴(?)を上げたり……うん、すごいいろんなリアクションをして、ジェットコースターが終わるころには真っ白に燃え尽きていました。


 あの、まだ最初なんだけど……前途多難だなぁ……。

 新事実、千鶴、実は絶叫系が苦手だったッ……!

 怖い物はない、みたいな感じの変態ですが、あいつにも怖いものはあると言うことです。そりゃ人間だもの。

 というか、初じゃなかろうか、ロリコンが悲鳴を上げたのは。

 尚、当人が怖がりつつも一切それを悟らせずにジェットコースターに乗ることに賛成したのはまぁ……自分一人の苦労で三人が楽しんでくれるならいいかな! と言う精神によるもの。

 ロリコンの変態ですが、あいつもらいばーほーむメンバーの例に漏れず、普通に聖人寄りの人間ですからね。……変態で聖人ってどういうことだ……???

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― 新着の感想 ―
まさかのロリコン絶叫系ダメかあ、
グッパーの掛け声、初めて聞いた。こういう地域差面白い
椎菜もジェットコースターに何とか乗れたのね。確か、何処のジェットコースターでも身長制限があるからねぇ。(少なくとも150cmは必須)双子ちゃんは、それ以下だったのかな?と言うか、4人で乗って双子ちゃん…
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