配信#37ー5 初めての外部コラボだよっ!:5
「ささ、どんどん行くの! あ、でも、そろそろ宿泊者のみんなも飽きて来ちゃったかな?」
【いや、全然】
【口を開けば異常な情報が出て来るから面白い。同時に怖いけど】
【びっくり箱のような感じだもんなぁ……】
【これで、デビューしたてなのバグだろ】
【それはそう】
【むしろ、この娘のイカレ情報がもっと欲しいと思ってしまう自分がいる……】
「大丈夫みたいなの。それじゃあ、第六問目! らいばーほーむに所属する前と後で変わったことはなにかな?」
「変わったこと……うーん、なんだろう。とりあえず、交友関係は広くなったことと、いろんな人のお仕事のことを聞けるようになったこと、それから………………お姉ちゃんが今まで以上にすごいことになった、かな」
「うん、聞いておいてなんだけど、最後は答えになってないと思うの。というより、前と後でどう違うの!?」
「VTuberになる前は、ただちょっとわたしのことが好きなお姉ちゃんだったんだけど……わたしがVTuberになってからは、わたしのことがすごく好きなお姉ちゃんになりました」
【????】
【うん、よーわからん!】
【え、あれで違うの!?】
【いやぁ、ちょっと何言ってるかわからないです……】
【どういうことなのか説明が欲しいんですが……】
「みたまちゃん、具体的なことを言うと……?」
「具体的に……うーん、そうだなぁ……鼻血と吐血をすることが増えたのと、気付いたらツリーハウスとログハウスを建てたり、とか?」
「え、建築って本当だったの!?」
「あ、うん。本当に作ってました……」
「それって、大きい感じなの?」
「えーと……少なくとも、らいばーほーむメンバーみんなで入っても全然余裕があるくらい、かな」
「えーと……ひかりさんって、実は建築士だったりする、の?」
「ふぇ? ううん? お姉ちゃんは、デザイナーで同人作家さんだよ? 建築士じゃないけど」
【?????】
【えー、あー、うーん。え、どういうこと??】
【どうあがいても建築関係の仕事じゃないのに、ログハウスとツリーハウスを作る、VTuberでデザイナーで、同人作家って何……?】
【邪神だし……】
【邪神ならまぁ……】
【邪神ならそれくらいやってのける。笑顔で】
【もしかして、らいばーほーむの視聴者は何もおかしいと思ってないのか……!?】
【常識がどっか行ったのか……】
「ね! ほんとるいも思うけど、らいばーほーむのみんなってこう、普通じゃないと思うの!」
「え、それってわたしも!?」
「うん」
「ふえぇ!?」
え、僕って普通じゃなかったの!?
た、たしかに、TSしてたり、子供がいたりはするけど、それ以外は普通のはず……!
【即答で草】
【いや、今までの話を聞いて普通だと思う人はいないと思うよ】
【さっき、VTuber界の治外法権って言われたのがすごく納得できるくらいには、うん、変】
【あれで普通を言い張るのは無理でしょ】
「わたし、普通じゃないんだ……」
「普通じゃないね。特に料理技術とか」
「そ、そうかな?」
「うん。るいは味を知らないけど、いたずら料理がすごいって聞くの。見た目はエビフライなのに、実際の味はきんつばだったり、見た目モンブランの味ビーフシチューっていう謎料理を作れるらしいし。あれって、本当に作れるんだよね?」
「あ、うん。それは本当に作れるよ?」
「やっぱり、そうなんだ」
最近は作ってないから、また作りたいなぁって思ってたり……。
あれはいたずら料理だから、誰かに仕掛けたいけど、ちょっと申し訳ないとは思っちゃうんだよね……。
【見た目エビフライのきんつばって何!?】
【いや、見た目モンブラン、味ビーフシチューもやべぇだろ!?】
【何をどうやったら、そんなやべぇもんができるんだよ!?】
【っていうか、実際に食ったらどうなるんだ……?】
【らいばーほーむメンバー曰く、脳がバグる、だそう】
【そりゃ、見た目と味が乖離してる物とか、バグるでしょうね!?】
【むしろ、食った奴がいるんか……】
【らいばーほーむメンバー、四期生以外みんな食べた模様……】
「るいたちぷりしんぐメンバーの中には、食べてみたい! って言ってる人がいるの」
「あ、じゃあ、もしも次コラボすることがあったら、作って来ようか?」
「すごく喜ぶと思うの! 楽しみにしてるの!」
「うん! その時はすごく驚くようなものを作って来るね! あ、辛いものも含めた方がいいかな?」
「辛党がいるから、あると嬉しいの」
「うん! じゃあ、次があったら作るね!」
【なんかとんでもないことを約束してるような……】
【辛いものも作れるってことか……】
【辛いタイプのいたずら料理も作れるのか……】
【辛い方って、匂いとかで目に刺さりそうだけど……】
「それじゃあ、そろそろ一問一答もここまでにして……今日のためにあらかじめ募集していたましゅまろを適当に引いて、答えを返すコーナーに行くの! みたまちゃん、準備は大丈夫?」
「うん! ましゅまろならいつもやってるから大丈夫!」
「それじゃあ、早速始めるの! ではでは、まずはるいから引くの! 最初のましゅまろは……これ! えー『こんちゅん! 今日の下着の色は何ですか?』はい、クソマロだったの。あ、みたまちゃん、答えなくて――」
「今日は白です」
とは言っても、僕が持ってる下着って、ほとんと白か水色なんだけど……。
あ、ピンクもちらほらあるかな?
「え、言うの!? それ言っちゃうの!? マジなの!?」
「え!? あ、も、もしかして、言わない方がよかったかな!?」
なんて、僕が普通にましゅまろに答えると、るいおねぇたまがすごく慌てていました。
「お、おう……」
【草ァ!】
【えぇぇぇぇ……】
【そこ、言っちゃうの? え、言っちゃうの!!?】
【あ、ましゅまろ書いた奴、死んだな……】
【いや待て、一応不可抗力! 不可抗力だから! あれはらいばーほーむでは周知の事実だし、検閲されてるけど、今回はほら、るいちゃんとかみたまちゃん以外がコラボを知ってる人は限りなく少なかったから!?】
【命知らずがいるんだなぁ……】
【なんか、コメント欄に慌ててる奴がいるんだけど。というか、なぜか同情的なコメントを書く奴が多いんだけど??? え、何かまずいの!?】
【普通に考えて、下着の色を訊いてくる時点でまずいんよ】
【何が一体まずいと言うのか……】
「はっ!? そ、そっか! らいばーほーむ……とりわけ、みたまちゃん、およびリリスちゃんが出る配信では、こういうアレ系のましゅまろを入れると、みたま警察のみなさんに殺される事案……! これを書いた人、絶対死ぬの!? 社会的に!」
「さ、さすがにそこまではしないと思うよ!?」
そもそも、今のましゅまろは、前はちらほらあったし、そんなに気にする必要なことでもないと思うんだけど……。
【殺される……殺される!? 殺されるって何!?】
【みたまちゃん、ピュアピュアだからなぁ……】
【るいちゃんの説明の通り、らいばーほーむではみたまちゃんと陛下の二名相手にセクハラ関係のましゅまろを投げると、みたま警察という、みたまちゃんへの誹謗中傷・セクハラ絶対許さないマンたちがいる組織に潰されるのだ……!】
【過保護スギィ!?】
【なんでそんな過保護になってんだよ!?】
「うんまあ……みたまちゃんって、VTuber界きってのピュアというか、純粋無垢と言う言葉が似合う女の子だからなの……。しかも、知識は保健体育で止まってるらしいから、そう言うことを書くのはご法度って言うのが、らいばーほーむの暗黙の了解なの」
【わけがわからないよ】
【ピュアてww いやいや、さすがに今時の、しかも話が本当なら、元男な娘の性知識がないわけ……w】
【みたまちゃん相手に下ネタを言っても、一切通用しないぞ】
【それどころか、ロリコンのド変態な言動を聞いても、よくわかってないから首をかしげるだけだ。もしくはにこにこしてる】
【草】
【明らかにおかしくて草】
「というわけで、この質問をした人は、震えて眠るの。……それじゃあ、次のましゅまろに行くの! みたまちゃんお願いします!」
「え、あ、うん。今の話題はもういいんだ」
「あれ以上はいけないの。そっとしてあげるのが一番なの」
るいおねぇたまは、どうしてすごく優しい顔をしてるんだろう……?
「そ、そっか。じゃあ、えと……これにしようかな? んーと……『こんちゅん! ゲストさんの好みのタイプを教えてください!』だって。好みのタイプ……」
「みたまちゃんの好みのタイプって前にどこかで言ってた気がするよね」
「うん。たしかあったはず」
「だよね! それじゃあ、答えをどうぞ!」
「んっとね、容姿は重要してないけど、やっぱり優しくて、思いやりがあって、それで一緒にいてずっと笑い合っていられることができるような、そんな女の人が好き、かな?」
「女の人が好きって、みたまちゃんが元男の娘のTSした女の子じゃなかったら、すごく驚かれて、お祭りになりそうだと思うの」
「お祭り?」
「うん、お祭り」
【知ってても驚くわ!?】
【あまりの可愛さと、らいばーほーむメンバーのイカレ具合のせいで、TSした娘って忘れてたんですが】
【いや待て、そうか! この娘の場合、元が男だから、好みはどうあがいても女性になるのか……! つまり百合! 百合が見られると言う事か!?】
【マジ!? リアルの百合が見られるの!? Vで!? 俺、今日からファンになります!】
【見るのはいいと思うけど……いきなりみたまちゃんのコラボ配信、特に陛下……リリスちゃんとのコラボを見たら100%失血死するから気を付けてな】
【どういうことだぁ……?】
【マジかよ】
「じゃあ、次のましゅまろに行くの! 次は、これなの! 『こんちゅんちゅん! ゲストさんの、これ、日常的に使えないなぁ、と思う自身の身に着けた技術を教えてください!』だって。みたまちゃん、そういうのあるの?」
「どうだろう? わたし自身、教えてもらったことに無駄なものはないって思ってるので……」
「すごくいい娘過ぎるの」
【ほんそれ】
【速攻でその返しができる時点で強いんだよなぁ……】
【でもまあ、なんだかんだ無駄なものはないっちゃない。数学なんか使わねぇ! っていう人は多いけど】
【いやまあ、学校の授業って、それを学ぶことに意味があるって言うか、過程に意味があるものだから……】
「それなら、強いて言えばこれ! っていうのを上げてくれると嬉しいの」
「強いて言えば?」
「うんうん」
「強いて言えば……強いて言えばかぁ……」
るいおねぇたまの質問に、僕はうーんと唸る。
僕自身、お姉ちゃんに色々と教えてもらってるし、その中から考えると……あ、あれかな?
「居合、かな?」
「うん、たしかに普通は使わないものが来たの」
【居合!?】
【いあいって……あの居合でいいの?】
【居合ができるってこと!?】
【うっそだぁ?】
【でも、これまでの会話内容を考えると、あり得ないことはないような……】
【※みたまちゃんは邪神の英才教育を受けています】
【みたまちゃん、ちょっと戦闘能力高すぎるから……】
【VTuberで聞かないだろ、戦闘能力】
「護身術として! って、お姉ちゃんに教えてもらったけど、木が切れるだけでほとんど使い道がないんだよね……。それで言ったら、他にも色々とあるにはあるけど、やっぱりわたしが身に着けた技術で一番必要ないなぁ、って思ったのは居合になるかな」
「少なくとも、大会に出ない限りは必要ないよね。あと、木が切れるなら、みたまちゃん、大会で優勝できそう」
「あはは、さすがに無理だよ~。だってわたし、丸太一本しか切れないもん。お姉ちゃんは五本を一度に切れるからね~。だからきっと、わたし以上の人ばかりだと思うもん、居合の大会」
「あ、うん、そうだね!」
【流したww】
【いやこれは流すでしょ】
【居合で斬る者は巻き藁であって、丸太じゃないんだ……というか、なんで丸太!?】
【丸太を切断することができる居合って、相当ヤバいよね? というか、その姉はなんでしれっと五本切れてるの!? 人じゃねぇ!】
【まあ、邪神だし……】
【シスコンだしなぁ……】
【むしろ、あいつにできないことはないだろうし、あいつができるってことは、みたまちゃんもできるってことだろうからね!】
【俺、らいばーほーむがわからないよ……】
【リアル強者ロリっているんだ……】
あと2話くらいで終わるといいなぁ……。
正直、今回の他箱とのコラボって、いかにらいばーほーむがこの世界でやべぇ存在なのかを認識する話になってるような……?




