バレンタイン特別IFー2:メイン#2 柊×皐月の場合
先に言っておきますが、私は恋愛描写や話を書くのがry
昨年の美男美女の甘い空気が発生した年から一年が経ち……
「はぁ、はぁ……柊君、君はもう、逃げられないから……!」
「マジでおかしくなってますって!? っていうか、本当に色々心配になるんで正気に戻ってくれませんかねぇ!?」
苦労人という単語のルビが、『しゅう』になりそうな人物こと、柊は呼吸が荒く、顔は赤く、そして目がとろん……ではなく、ハイライトの無い目で見つめる皐月に襲われそうになっていた。
一体なぜこうなったのか、時間は少し遡る。
◇
「家庭学習期間か……」
三年生の二月八日。
卒業式を除いた、最後の姫月学園でのイベントを終えた柊は、ごろんとベッドに寝転び、天井を見上げながら、ぽつりと呟いた。
家庭学習期間。
それは、卒業を控えた生徒たちに訪れる、進路の準備をするための期間。
ある者は受験勉強をし、ある者は受験を終えて安心しきってだらけたり、ある者は就職先への準備をし、ある者は教習所に通い……と、その過ごし方は千差万別であり、自由度が高い。
柊は星波大学への進学が決まっており、受験も無事終わり、合格したところである。
ちなみに、椎菜も星波大学への進学が決まっている。
「二年生でも色々あったが……三年は二年以上に酷かったな……まあ、楽しくはあったんだが……」
そう零す柊の口元には笑みが浮かんでいた。
思い返されるのは、三年生での思い出。
球技大会において、椎菜と共に無双をしたり、学園祭でなぜか踊らされたり、体育祭で椎菜と一緒にチアの格好をさせられ、そのまま応援したり、他にもライバーとして多忙を極めたり、ツッコミ疲れでバーサークしたり……と、思い返すだけで、濃密な記憶が浮かんでは消え、そして柊の笑顔が頭の痛そうな顔に変化する。
何をどうしたらこうなるんだ、と柊は言いたくなったが。
「……しっかし、男子たちはびっくりするくらい悲しんでたな……椎菜のチョコが貰えなくて」
最も記憶に新しいのは、クラスでの出来事。
『『『チクショォォォォォ!! 桜木からチョコが貰えねぇじゃねぇかああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』』
という、クラスの男子たちによる悲しみの咆哮である。
二年生時に椎菜がクラスメート全員にチョコを配ったことは柊たちの学年では周知の事実であった。
そのため、三年生に進級して、椎菜と一緒のクラスになれた者たちは大歓喜したのだが……二月が家庭学習期間であることを知り、悲しみに暮れた、というわけである。
「まあ、最終的には喜んでたが」
だがしかし、相手はらいばーほーむにおいて、家事スキル及び慈愛の心がバケモンな椎菜である。
家庭学習期間があることを覚えていた椎菜は、家庭学習期間に入る前日、つまるところ、昨日の登校の際に、フライングバレンタインチョコを持ってきて、クラスメートと担任である星歌に渡したのである。
これには男子たちだけでなく女子もにっこり。
しかも、それだけにとどまらず、椎菜は学園の教師全員にもチョコをプレゼントするというイカレっぷり。
教師たちが椎菜を拝んだという珍事も発生した。
男子たちは自慢しまくりだったので、他クラスの男子に追いかけ回されることとなり、それはもう楽しい楽しい鬼ごっこが勃発した。
ちなみに、昨日は丁度柊も女子になっていたので、鬼ごっこに巻き込まれずに済んだ。
「……まあ、最後の最後で鬼ごっこにならなかったのは、少し寂しいかもしれないがな」
なんて零す柊の表情はどこか寂しそうな笑みだった。
なんだかんだで姫月学園の生徒の例に漏れず、柊もお祭り騒ぎが好きなのだ。
嫉妬と殺意に狂った男子たちに追いかけ回されるのは慣れていたし、何より楽しいと思っていた柊にとって、あれがなくなるのは地味に寂しいことでもあった。
まあ、それは一度も捕まったことがないからこその、強者の余裕でもあるのだが。
「だがまぁ、今年のバレンタイン当日は割と静かに過ごせそうだな」
などと、柊が独り言を零していると、不意にスマホが鳴った。
「ん? 電話か?」
相手は誰だろうかと枕の横に置いてあるスマホを手に取り、ディスプレイを見れば、そこには『皐月さん』の文字が。
「皐月さん? 急にとは珍しいが、なんだろう?」
皐月からの電話に、柊は不思議そうな顔をするが、皐月からの電話は素直に嬉しいので、自然と笑みが零れ、そのまま通話を開始。
「もしもし?」
『やぁ、こんばんは、柊君。今時間は大丈夫かい?』
「はい、大丈夫ですよ。俺に何か用ですか?」
『あぁ。用事というのは他でもないんだが……君、来週の金曜日は暇かい?』
「金曜日? 暇ですけど……」
『よかった。それなら、一日私に時間をくれないかい?』
「いいですよ。配信ですか?」
『いや、そっちじゃない。私的な用事さ』
「なるほど。わかりました。待ち合わせ場所はどうします?」
『来咲駅に朝10時でどうだい?』
「了解です。あ、持ち物とかってありますか?」
『特にはないね。強いて言えば……カバンとか財布かな?』
「ははっ! そりゃそうですね」
『あぁ。……さて、私は仕事なので、ここで失礼するよ。それじゃあ、金曜日に』
「はい、おやすみなさい」
『あぁ、お休み。良い夢を』
通話終了。
「……金曜日、か」
ちらりとカレンダーに視線を向ければ、そこには二月十四日と書かれていた。
「……いや金曜日ってバレンタインじゃねぇか!?」
ガバッ! と柊は起き上がり、思わず叫んだ。
特に何も考えずに、皐月からの誘いだったので普通に嬉しかったのでOKしたが、よくよく考えればバレンタインであったことに気付いた柊の心臓がそれはもう大きく跳ねた。
「バレンタイン……だよな? 金曜日だしな……。もしや、椎菜たちも誘っている……わけがない、な。特に他のメンバーがいるとも言ってなかったし……なら、バレンタインであることを忘れている? ……それこそないな。もしそうなら、去年のバレンタインとか、俺を誘って喫茶店に行く、なんてことはしないはずだし…………い、一体どんな魂胆で俺を誘ったんだ……!?」
鈍感朴念仁野郎、ここに極まれりであった。
「まさか……デートの誘いとか?」
だが、今日の柊は一味違った!
そう、自力でその可能性に辿り着い――
「……なんて、まあ、去年同様、二人で喫茶店に行こうとか、その程度だろう。うん。相手は現役の人気モデルだしな。あるわけないか」
――たのだが、速攻でその考えを自分で否定した。
こいつは一度痛い目を見た方がいいと思う。
「ま、何にせよ、楽しみにしておくかな」
◇
「ふぅ……何とか誘えた、か」
ところ変わって、皐月宅。
皐月は心臓がバックバクしている中、柊をデートに誘っていた。
もう一度言おう。
デートに! 柊を! 誘ったのであるッッ……!
「さすがに、バレンタインにデートしよう、などとは恥ずかしくて言えず、あんな形でのお誘いになってしまったが……彼、デートって認識…………してなさそうだなぁぁ~~~~……デートであることに気付きはしたが、一瞬で否定してそうだな、彼」
皐月の柊に対する理解度が高くなっていた。
そりゃまあ、この一年でいろんな面を見たし、同じ常識人枠だったので、わりと高頻度コラボもしていたし、全員集まった際には仲良く二人地獄を見たり……そんな感じで、接する時間が多かったので、柊のことはある程度熟知するようになっていた。
あと、やはり好きな人相手のことは何でも知りたい、と思ってしまったからであろう。
恋する乙女は色んな意味で強いのだ。
「だが、変に伝えるよりも、ああやってある程度濁した方が誘いに乗ってくれる可能性は高いもの……そして私は、今回こそ……今回こそは! 少しは進展させる!」
皐月はやる気に満ちていた!
相手が攻略難度バリ高のらいばーほーむが誇る鈍感朴念仁野郎こと高宮柊なのだ。
当然、皐月もやる気を出していた。
というか、自分の婚期的な物を最近気にし始めているのである、この年上美人。
なんせ、同僚やら所属事務所のスタッフなどがどんどんゴールインしている中、皐月は結婚のけの字すら出ていないどころか、kの字すらないのである。
だからだろうか、同僚たちからは尊敬の眼差しで見られているのである。
主に、男に媚びない、孤高の人、みたいな。
まあ、下手な男性よりイケメンムーブをするし、イケメンムーブが似合ってるしで、普通に接していると、あまりのカッコよさに気後れする男性が多いのが原因なのだが。
だが、そんな皐月にも柊という名の意中の相手が出来た。
であるならば、婚期を気にしている皐月としては、是が非でも柊とゴールインしたいのだ!
まあ、相手が八歳年下の男子高校生であることに目を瞑れば、だが。
どう考えてもアウトであるが。
「色々と世間体とかあれこれが面倒なことになるが……私もなりふり構っていられないんだ……! あと、彼本気で鈍感すぎてね……」
そう零す皐月の脳裏には、出会ってからの一年ちょっとの彼との記憶が思い浮かび、そして遠い目をしていた。
一応言っておくのだが、この一年間……否、柊が正式にらいばーほーむ入りしたイベントのあの日以降、皐月は何かと柊にアプローチをかけていたのだ。
一緒に出掛けたり、遠回しに好きです、みたいなことを言ってみたり、ボディタッチがを多めにしてみたり、他にも手作りの菓子を振舞ったり、自宅に招待したり、etc……。
そんなことをしていても、あの鈍感朴念仁どころではない、圧倒的鈍感力を見せつけた柊を前に、皐月は何度か心が折れそうになった。
だがしかし、今年のバレンタインは違う。
「今年こそ、伝えて見せる……!」
皐月はぐっと握りこぶしを作り、気合を入れていた。
◇
そうして迎えた二月十四日のバレンタイン。
皐月は珍しくパンツスタイルではなく、ロングスカートを穿いて来ていた。
上はブラウスに厚手のカーディガンを羽織っており、どちらかと言えばカッコいい系の皐月が、いつも以上に女性らしい格好をしている……!
いつもならば、シャツに革ジャン、そこにジーンズという出で立ちのまさにイケメン女子という格好なのだが、今日は一味違った!
そう、いつもの服装を封印し、女性らしさをこれでもか! とアピールできる服装を選択したのだ!
尚、変装のためにキャスケットに伊達メガネをかけている。
そのため、通行人が今の皐月を見て、モデルの小鳥遊雅だとは気付いていない。
そんな、いつもとは違った服装の皐月は、そわそわとしながら待ち人が来るのを待っていた。
心なしか顔が少し赤いようにも見えるほどである。
「えーと……皐月さん、ですよね?」
そうして、一人駅前で愛しの彼を待っていると、不意に後ろから声を掛けられた。
声のした方を振り返れば、そこには少しだけ不安そうにしている青年が立っていた。
「やぁ、おはよう、柊君。安心してくれ。皐月で合ってるよ」
柊の言葉に、皐月はにこっと微笑んで合ってることを告げると、柊は目に見えて安堵した。
「皐月さんが珍しくスカートだったので、少し自信がなかったんですが……合っていて安心しましたよ」
「まぁ、基本的な私はパンツスタイルだからね」
「はい。……ですが、その、スカートもすごい新鮮って言うか……いつもとは違って、綺麗……いや、可愛い? って、あー……まあ、その、あれです。すごい似合ってます」
「――! ふふっ、そうかい。なら、この格好をして来た甲斐はあったかな」
視線を彷徨わせながらも、素直な褒め言葉と柊の赤い顔を見て、皐月は内心ガッツポーズ。
あとやっぱり、意中の相手からの褒め言葉は何度聞いても嬉しい、と再認識した。
「それで、今日は何をするんですか? 買い物ですか? それとも、去年行った喫茶店ですか?」
「……で、デートのつもりで誘った、って言ったら……どうする?」
「……えっ」
皐月、いきなりぶっこんだ!
どう聞いても、そう言う意味で呼んだとしか思えないような、そして退路を水から潰していくスタイル!
皐月としては、心臓がバックバクしている上に、いつもはしない言動により、かなり恥ずかしいと思っている!
がしかし! 恥ずかしいと思うようなそのセリフは、目の前の鈍感系ラブコメ主人公に効いた!
具体的には、予想外の返答に面食らっていたのだが、すぐに顔が赤くなり、どこか視線を彷徨わせる程度には!
「……な、なんて! あ、あははは、まあ、あれだよ。折角のバレンタイン。同じ事務所の、それも同じカテゴリー同士、親睦を深めようと思って、ね。まあ、なんだ。ちょっとお姉さんと出かけよう、って言う意味でね」
まあ、肝心なところでヘタレるんですがね、この26歳現役人気モデルヤンデレ美女。
だからゴールインできないんだよ。
「あ、そ、そう、ですよね!? はぁ……し、心臓に悪いですよ……」
「おや、それはあれかい? デートの方が嬉しかったとか?」
だが、ヘタレでも冗談めかして切り込むことはできた!
果たして、柊の返答は……
「……そ、そりゃまあ、嬉しいに決まってますよ。皐月さん、かなりの美人ですし、喜ばないわけないですから……まあ、俺と皐月さんとじゃ、年齢に差がありますし、俺はまだ子供ですからね。釣り合わないと思いますが……」
そんな物であった。
最初の返答だけで皐月は喜び、その後の言葉はほぼ聞いていなかった。
左から右へと受け流されたのである。
恋する乙女の耳は都合がいいのだ。
「さ、さて、早速行こうか」
「で、ですね」
お互いに黙ってしまったので、皐月がなんとかいつも通りのテンションに引き戻し、デートが開始された。
◇
「あ、あのー……皐月さん?」
「な、なんだい?」
「……なんで、その、腕を組んでるんですか……?」
そんなこんなでデート(皐月視点では)開始されてからほどなくして、柊が現在の状況についての疑問を皐月にぶつけていた。
今がどんな状況になっているかと言えば、二人は仲良く並んで歩き、皐月は柊の左腕に自分の右腕を絡めている状況だ。
つまるところ、カップルのような状況になっているのである。
「……そ、それは、まあ、あ、あれだよあれ! ほら、次の仕事が、カップル特集でね。その、なんだ……腕を組むシーンを撮影するから、その予行演習をだね……」
そんな質問に対し、皐月はしどろもどろになりながら、そんなでっちあげの理由を返事とした。
どう見ても、嘘にしか見えないのだが……
「な、なるほど…………そう、なんですね」
柊は普通に信じた。
(あれ? なんだか今、柊君のテンションが下がった気が……)
だがしかし、心なしか何かテンションが下がったように見えた皐月は、少し首を捻った。
その表情は、どう見ても嫉妬に近い何かを抱いているような表情であるのだが、皐月は恋愛経験がほぼないので、気付かなかった。
お前それでもモデルなのか。
「ちなみに……柊君としては、私みたいな年上と腕を組んで歩くのは嫌じゃ……ないかい?」
「いや、それはないですが……むしろ、役得というか、まあ、嬉しいとは思ってますが……」
「へ、へぇ~~、そ、そうなんだね。へぇ……そ、そっか……」
どこか恥ずかしそうに話す柊の反応を見て、皐月は照れた。
口ぶりからはさも興味ありませんよ~、みたいな雰囲気を醸し出しているのだが、内心はうっきうきというか、歓喜しているのは言うまでもない。
「ま、まあ、とりあえず、行こう」
「あ、はい。……って、俺、目的地とか聞いてないんですけど……どこに行くんですか?」
「実はノープランって言ったら、どうする?」
「あの、その聞き方気に入ってるんですか?」
「いや、そう言うわけではないが……まあ、うん、本当にノープランなんだ。実は」
「えぇぇぇぇ……」
「……す、すまない……その、なんだ…………ちょ、ちょっと、ね。うん、誘っただけで、わ、私が……」
「私が……なんですか?」
「……な、なんでもないっ! と、とにかく、だ! き、今日行きたいところを、い、今決めようじゃないか! ほ、ほら、お姉さんお金は持ってるから、好きな場所を言ってくれていいんだよ? 高級レストランでも、水族館でも、遊園地でも、どこでも!」
皐月、誤魔化す!
皐月としては、デートのお誘いが出来た時点で万々歳だったし、そこの際の喜びが凄まじかったので、そこで止まってしまったのである。
つまるところ、ノープラン! 圧倒的ノープラン!
デートを誘った後のことを考えていなかったのだッ……!
さすが、恋愛経験0の26歳成人女性!
これは酷い!
「いや、さすがにそれは申し訳ないですし……あー……でも、そうですね……俺、普段はバタバタしてるんで、あちこち歩き回るだけで十分ですよ」
「つまり、散歩デートっていうことかい?」
「でっ……ま、まあ、そうなります、ね」
「そうかそうか。つまり……君は私と二人っきりで静かで、のどかな散歩デートがしたいと」
「そこまで言ってないんですが!?」
「え、嫌なのかい!?」
「いやっ……まあ、全然いい、です、けど……」
「ふふっ、なら決まりだ。適当にぶらぶら、しようか」
「はい」
とまあ、なんかそうなった。
◇
さてさて、まさかの散歩デートが開始となった。
「そう言えば俺、来咲市にはあまり来たことがなかったんですが……意外と人が多いんですね」
「そうだね。ただまぁ、この辺りはいろんな商業施設があるって言うのも理由だろうけどね」
「なるほど……」
「そう言う美月市はどうなんだい?」
「そうですね……まあ、地元民の活気がある感じですかね。商店街とかがいい例ですし」
「あぁ、それはたしかに。あの商店街の活気は、現代では珍しいくらいだろう」
「それは本当にそう思いますよ。今はショッピングモールとか、スーパーの方が大きいですしね。多分、うちみたいにああも活気がある商店街というのも、珍しい方だと思いますし」
「実際そうだと思うよ。私も県外に行くことがあるが、やっぱり寂れた商店街が多くてね。少し、物悲しさがあるよ」
「あー、それはなんか嫌ですね」
散歩デートが始まった二人はと言えば、結局いつも通りに、普通に会話をして歩くだけとなっていた。
だが、皐月的には変にいろんなことをするよりも、こうしていつも通りに歩いている方が好きなのだ。
もちろん、意識してほしいし、なんだったらもっと甘々な空気になってくれないかな……という気持ちを抱きつつ、柊へのスキンシップを増やす。
未だに腕を組みながら歩いているのだが、さりげな~く胸を柊の腕に押し当てていたりする。
だがしかし、相手は紳士すぎる紳士、そして鈍感朴念仁野郎こと、柊である。
皐月が胸を押し当てても、一切顔に出していないッ……!
ここで変に反応したら、色々と終わる、とかなんとか思っているのだろう、このドアホは。
だが、こと今回に関しては悪手ッ! 圧倒的悪手ッッ……!!
皐月としては、まさに自分を意識してほしいと思っての『あててんのよ』なのだが、柊からすれば、ここで指摘したら絶対に皐月が恥ずかしがる、故に顔に出さず、さも気付いていませんよ、という風を装っているのであるッッ……!
だが、これだけは共通している。
そう、この二人、なんやかんやで両想いなのである!
皐月は意識してほしい。
柊は恥をかかせたくないし嫌われたくない。
相手を意識しての考えであるにもかかわらず、この様であるッッ!
表面上はにこやかに会話しているのに、その裏ではアホみたいなすれ違いが発生しているのがなんともまあ、この二人らしいと言えばらしい。
「そう言えば、柊君」
「はい?」
「君は、恋人を作ろう、とは思わないのかい?」
「と、突然ですね……いやまあ、そりゃあ出来たら嬉しいですが……」
「へぇ~、じゃあ欲しいってことでいいのかい?」
「俺もなんだかんだで男ですからね。欲しいとは思いますよ。まあ、同年代に比べればそこまでがっついてはいないですけどね」
「まあ、君は変に達観してるというか、妙に落ち着いてるからね」
「よく言われますよ」
苦笑い交じりにそう返す。
柊的には恋人は欲しいとは思っているのだが、如何せん好みが好みなので、学生の身では難しいと思っている。
それこそ、大学生になるか、就職しなければ難しいと思うほどに。
そのため、柊は色んな意味で諦めているのだが……こいつの場合は、身近に秒でゴールイン出来る人物がいる上に、思いっきりアプローチをかけて来てるのに、一切気付いていないのが問題だと思う。
だからお前は鈍感朴念仁野郎と言われるのだ。
だが、ここで皐月がぶっこむ……!
「じゃ、じゃあ……わ、私は、柊君から見て、その、恋人の候補に入る、かい……?」
最早実質的な告白である!
誰がどう聞いても、告白まがいのセリフだ!
さすがの鈍感朴念仁野郎もこれに気付――
「え、いや、まあ、入りますけど……でも、さすがにまだ高校生の俺じゃ、釣り合わないですよ……?」
くことなく、圧倒的悪手な返答をしてしまった!
「そ、そう、か……」
ある意味予想できたカウンターにより、皐月のメンタルにダメージが入り、少し気分が落ちる……! これは酷い!
皐月がしゅん……としてしまったことに気付いた柊は、何がダメだったのかわからず、冷や汗を流す。
「あ、あー、えと……ち、ちなみに! 皐月さんも恋人は作らない、んですか?」
「……ぶっちゃけほしいよ。すごく」
「そうなんですね。好みのタイプとかは……」
「……年下で、鈍感朴念仁で、背が高くて、カッコよくて、気配りができて、変に大人びていて、声がよくて、同じ地獄に一緒に落ちてくれて、歳の差を気にせずに一緒にいてくれる人……」
完全に柊である。
柊のことを知ってる者であれば、絶対に柊だとわかる好みのタイプである。
最早言い逃れのしようがないレベルで柊である。
明らか個人を特定している皐月の返答に対し、柊は……
「なんて言うか、かなり幅狭くないですか……?」
一切気付いていない……!
ここまでの鈍感朴念仁っぷりは最早病気と言っていいだろう。
いや、病気というほかないレベルで病気だ。
精神科医でもお手上げになるだろうし、脳外科でも匙をぶん投げるレベルだろう。
何をどうしたら、ここまで好意に鈍い男に育つというのか。
……まあ、初恋が幼馴染の男の娘だったり、色々あって年上趣味になったり、なんかヤバいのモテたりしてたら、そりゃあ歪みそうにもなるのかもしれないが……だとしても、さすがにこれは病気と言えよう。
ここまで来ると、皐月が不憫すぎる。
むしろ、ここで冷めないのがすごい所だと思われる。
「君がそう思うならそうなんだよ。君の中ではね」
「は、はぁ……」
「あぁ、そうだ。柊君、お昼は一緒に食べるだろうけど、夜ご飯はどうするんだい?」
「特に決めてないですが……皐月さんに合わせますよ。皐月さんが外で食べるなら俺も食べますし」
「なるほど……そう言えば、今日は来咲市内の広場でビアガーデンのようなものがやっていてね。どうせなら、そこで適当に食べないかい?」
「ビアガーデンって夏場にやるものじゃありませんでした?」
「ようなもの、だからね。たしか、鍋物とか、焼き物が多かったかな。どうだい?」
「いいですよ。面白そうですし、気になりますしね」
「じゃあ決まりだね。昼食は、去年行った白日でどうだい?」
「去年はチョコレート系しか食べなかったので、普通に料理が気になっていたので全然いいですよ」
「ならそこだね。あぁ、そうそう。私は夜、お酒飲むから」
「あ、はい、わかりま……え、今なんて?」
「さて、もっと歩こうか。お腹を空かせないとね」
「あ、は、はい」
◇
それから昼食は昨年二人が訪れた白日で食事と前回食べた、バレンタインセットを食べた。
店長は二人のことを憶えていたようで、嬉しそうににこにこしていた。
そこからは再び散歩デートに。
長い時間歩いているだけだが、二人の相性はいいし、共通の話題という物があるため、案外話は途切れなかった。
仮に途切れて静かになっても、ただ一緒に歩くだけで楽しかったので問題は無しだ。
そうして、日も沈み、18時を過ぎた辺りで、例のビアガーデンもどきで夕食に。
「んっんっんっ……はぁ~~~~、んぁ~~~! 飲まなきゃやってられるかぁ~~~~!」
「皐月さん!? あの、飲み過ぎでは!?」
「うるしゃ~~~~い! 私はぁ~~……あん……なに! アプローチしれるろに……じぇぇんじぇん! 気付いてくれない……うぅ、ひっく……わらし、魅力がらいろらい……?」
「そんなことないですって! というか、何杯目ですかそれ!? 少なくとも、ビール4のワイン5くらい飲んでますよね!? って、あぁまた追加注文してる!?」
「ほらぁ~、しゅーくんももっと食べて~~」
「いや食べてますから! って、俺のことよりも、皐月さんの方ですって!? っていうか、ほんとに飲み過ぎですから!」
まあ、皐月がバカみたいに酒を飲みまくってるのだが。
もちろん、料理も食べているが、それ以上に酒の進みが早い。
皐月を心配して、柊は止めているのだが、皐月はそれを止めるようとすることなく、カパカパと酒を飲む。
皐月自身、酒には強いのだが、さすがに今の量を飲むのは健康的に悪いんだが……
「もっとのむぅ~~~~!」
「酔っ払いはなぜこうも面倒なのか……」
柊はげんなりした顔でそう呟き、皐月の愚痴(?)に付き合って、ようやく満足したところで、柊が皐月に肩を貸す形で皐月の家へ送っていく。
既にべろんべろんに酔っぱらっており、足取りもおぼつかなくなっているほどである。
誰がこうなるまで飲めと言ったのか。
まあ、原因は乙女心を理解できていなかった柊だが。
「ほら、着きましたよ」
「んぁ~~~……中に入っれ~~……」
「なら鍵はどこですか?」
「お尻のぽけっろ~……」
「訴えないでくださいよ……」
「しゅーくんをうっらえるころはしらいろら~……」
「はいはい。……ほら、中入りますよ。靴脱いでください」
「んん~……」
柊に言われるがまま、皐月は靴を脱いで自宅に入る。
さすがにこのまま放置すると、どうなるかわかったもんじゃないと判断した柊は、溜息を吐きながら寝室に運ぶ。
「とりあえず俺、水持ってきますね」
「あ~~~い」
いつもとは違う、あまりにもゆっるゆるに緩み切った顔の皐月に、少しドキッとしつつも、柊は足早に一階のリビングに移動し、コップに冷水を入れてそれを持って戻る。
「皐月さん、水持ってきましたので、これ飲んでください」
「ありあと~~……んっんっんっ…………ふぅ……少し、スッキリしたかもしれない……」
「まだ顔赤いですけどね」
「アルコールが入ってるからね~……」
(そりゃ、まだ酔ってるよな……)
「それじゃあ、俺はそろそろ家に……」
とりあえず大丈夫そうだと判断して、柊は離脱を図ろうとして……くいっ、と袖を後ろから皐月につままれて立ち止まる。
「さ、皐月さん?」
「……」
「あ、あのー……皐月さん? なぜ、俺の右腕の袖を掴んでるんですか……?」
「…………」
「さ、皐月さ――うわぁ!?」
呼びかけても無言のまま俯く皐月に、何度か声をかける柊だったが、次の瞬間、柊はベッドに押し倒された!
「ちょっ、えっ、はっ!?」
気が付いたらベッドに押し倒され、皐月が覆いかぶさっているという状態に、柊は混乱する。
そして、倒れたことでベッドから甘くそれでいてどこか花のような香りが鼻腔をくすぐる。
ついでに言えば、ここが女性の、それも好きな相手の部屋であるという状況も相まって、柊の心臓はバックバクしていた。
あと、皐月の吐息がかかっているのもさらにドキドキさせる原因となっている。
「あ、あの……なぜ俺は、押し倒されてるんですかね……?」
「……せぃ」
「え?」
「……の、せい」
「さ、皐月さん……?」
「柊君のせいだからね?」
「何が!?」
「あんなに……あんなにも! 私はアプローチをかけてるのに、君は一行に気付いてくれない……それどころか、スルーする始末……君は鬼! 鬼だよ! 悪魔! 悪魔です!」
「何言ってるんですかマジで!?」
突然わけのわからないことを叫ぶ皐月に、柊は面食らう。
だが、皐月は止まらない!
アルコールという、理性のタガを外すものにより、思ったことが口から出るようになってしまっているのだ!
「最初はさ……あ、いいなぁ、とか、なんかカッコいいなぁ、とか……同族のにおいがするなぁ、とか……その程度だったよ……? でも、でもさ……君、カッコいいから……地獄みたいな状況で瀕死だった私に、優しい言葉をかけてくれたし……一緒に頑張ってくれたし……ツッコミを頑張ってくれたじゃん……?」
「え、あ、ま、まあ、はい……」
「二人で一緒に出掛けたり、デートしたり、手作りのお菓子を振舞ったり、料理も振舞ってさ……でも君、ぜんっっっっっっっっぜん! 私の気持ちに気付かない……だから、らからぁ~~~~……今、ここでぇ……君を食べる」
「ちょぉ!?」
「逃げたければ逃げればいい……私はぁ、君よりも非力だから……力づくであれば、私をどかすことも、投げることもできるはず……さぁ、私に美味しく食べられなくなかったら、私をどかして?」
「いや、あの……」
「あははぁ……大丈夫、大丈夫だとも……わかってるよ……君は優しいからね……これはある種、私という一個人を人質に取った脅し……だから……はぁ、はぁ……柊君、君はもう、逃げられないから……!」
「マジでおかしくなってますって!? っていうか、本当に色々心配になるんで正気に戻ってくれませんかねぇ!?」
――とまあ、これが事の発端である。
ようは、酒という飲み物が、皐月の溜まりに溜まっていた乙女心とか憤りとか、他にもその他諸々のあれこれが大爆発を起こし、気が付けば柊に襲い掛かっていたのである。
「大丈夫……私は正気……君は、天井の染みの数を数えていればいいから……安心してくれ……私は初めてだからね」
「何も安心できないんですが!? 俺も初めてですが、あなたの方の初めての方が色々とヤバいですからね!?」
「あはは! 君はこんな時でも、私を思いやってくれるんだね……嬉しいよ……」
「さ、皐月さん……」
「柊君の好みの体位はどんなのだい?」
「とんでもねぇこと言わんでください!? あと、しれっと俺の性癖を知ろうとしてません!? それ!? って、いや、そうじゃない、そうじゃなくて……さ、皐月さんって、その、俺のことが好き、なんですか……?」
酔っぱらって自棄を起こしている皐月に、柊はツッコミを入れるが、それよりもまず聞かないといけないことを思い出し、その疑問を皐月にぶつけた。
「……そうだよ。私は……私は! 君が好き……一人の男性としてっ! 好き、なんだっ…………」
「――」
ド直球な告白に、柊の思考が停止した。
だが、割とすぐに再起動する。
再起動に胸の内から湧き出る気持ちは……そう、嬉しいという気持であった。
だが同時に、なぜ? とも思ってしまうが……その答え自体は、今日の皐月の行動やら言動に全て出ていた。
柊はようやく……ほんっっっっっっっとうに! ようやく! 皐月の言動の真意に気付いたのだ!
(いや、あの好みのタイプって俺のことだったのかよ!? 道理で細かいわけだよ!? いや待て、だとすると今の今まで皐月さんが俺にしていたことは……本当にアプローチだったのか!? な、なんてことだ……)
柊の心に、罪悪感が芽生えた。
今まで気付けなかったことに対する罪悪感だ。
「26歳の女が、男子高校生に惚れてしまった……どう考えても、世間体的にアウトだし、こうして襲おうとしている時点で、法的にもアウトかもしれない……でも、我慢ができなかった……気持ちを抑えることは、出来なかったんだよ……」
「さ、皐月さん……」
「それに……君はすごくモテる……何度、君のモテ波動をキャッチしたことか……!」
「なんかおかしなこと言ってません!?」
「他の女に君を渡すくらいなら……今ここで、君の初めてを貰い、私の初めてを押し付ける……!」
「押し付けるとか言わんでくださいよ!? って、ちょっ!? ズボンはダメ! ズボンはダメですって!? ベルトに手をかけないでくだ……ファスナーもダメですからね!?」
「大丈夫……柊君の柊君が今元気になっているのはわかっているから……」
「思いっきり下ネタなんですが!? って、あぁ! 本当にダメですって!?」
ズボンに手をかける変態と化した皐月に向かって、柊はダメだと叫ぶ。
すると、ぴたり、と皐月の手が止まるが……ぽろぽろ、と皐月の瞳から涙が滴り始めていた。
「………そう、だよね……私のような、女、ダメだよね……わかっている。わかっているんだ……どう考えても、年齢的にアウトだし、君のような未来ある若者が私のような重い女を好きになることはないと………すまない、お酒で、おかしくなっていた……安心してくれ。本気で食べたりしないさ……このまま帰って貰っても大丈夫……」
アルコールが抜けて来たのだろう、次第に先ほどのやや狂気を宿した瞳が徐々に光を取り戻していき、皐月は柊の上から退いて、背を向けて座る。
背を向けたまま、皐月は本気で落ち込んだまま、柊に向かってそう話す。
「……あの、皐月さん」
そんな皐月に、柊はどこか申し訳なさそうな、それでいて覚悟を決めた様な表情を浮かべ、皐月の名を呼んだ。
「……なんだい? 死体蹴りかい?」
「いや、そうじゃなくて……なんて言うか、このまま行くと、皐月さんがすごく面倒な人になるのが目に見えてるんで言わせてもらいますが……」
「…………うん」
「……実は俺も、その……皐月さんのことが好き、なんですが……」
「……………………………………………………にゃ!?」
突然の告白!
予想外過ぎる柊の言葉に、思考が止まっていた皐月は、たっぷりの間を空け、みるみるうちに顔が赤く染まり、そして……ボンッ! という音と共に顔をゆでだこのように赤くさせた!
「え、は、え!? 嘘だろう!? だ、だって、わ、私、だよ!? 年下の男子高校生を食べようとした、26歳独身女性だよ!? 何をどう間違えたらそんなことに!? ……いや、落ち着け、落ち着くんだ私……これは、夢だ。そう。夢。あらゆる疲れ、ストレス、失恋のあれこれで見せた、理想の夢……あぁ、そうか、これは夢だったのか……となると、目の前にいる私が好きだと言ってくれた柊君は夢ということに……」
「いやなりませんからね? あと、夢じゃないです現実です。なので、受け止めてください」
「マジで!?」
「マジですよ」
「じゃ、じゃ、本当に、私のことが……?」
「そう言ってますよ。実は俺、初めて会った時から一目惚れしてたんですよ」
「……へ!?」
「皐月さんは、すらっとした長身美人ですし、スタイルもいいですし、カッコいいですし……何より八歳も年上じゃないですか? なんて言うか、理想のタイプって言うか……まあ、そんな感じで……あと、性格もいいですし、優しいのも好きですので……」
柊が再び告白をしている!
しかも、ちゃんと好きな所を上げている!
最早、皐月には目の前の柊しか見えてない。
いや、今のこの瞬間だけは、柊だけが世界にいればいい! とか思っちゃうレベルの思考になってしまっている!
では、何が起こるのかと言えば……
「柊君!」
「って、のあぁ!? さ、皐月さん!? なんでまた押したお――んむぅ!?」
皐月が再び覆いかぶさり、そのまま熱いキスをした。
「ん……はぁ……んむ……」
「ちょっ、まっ……」
「……ふはぁ……。うん、夢じゃないね!」
キスをした直後、皐月はさっきのめんどくさい女要素を遥か彼方にぶん投げて、吹っ切れたように笑って言った。
「いや! しれっとキスして確認しないでくださいよ!? もっと他に方法ありましたよね!? っていうか、俺は初めてだったんですが!?」
「大丈夫! 私も初めてだ!」
「尚更ダメじゃないですか!?」
「まあ、好きな人とのファーストキスならいいかなと」
「せめてもっとタイミングを考えた方がいいと思いますが!?」
「ははは! 気にしたら負けだよ! というわけで、キスもしてしまったし……本番と行こうか」
「何言ってんの!?」
「大丈夫だよ、柊君。今の私と君は、相思相愛、恋人同士だ」
「いやあの、まだ恋人になるって言ってませんが!?」
「え、なってくれないのかい!?」
「…………いや、その…………はい、恋人です……」
「ならよし! 大丈夫だよ、柊君。世の中には、教師と生徒でやることやる人もいる……バレなきゃ犯罪じゃないんだ」
「それモデルのあなたが言っていいことじゃないですよね!? あと、それどう考えてもエロゲの方! って、マジでダメですって!? あ、ちょっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
その日、26歳と18歳のカップルが爆誕すると同時に、一人の青年の叫びが辺りに響いたとか、いないとか……。
◇
後日談。
結局あの後無事に美味しく頂かれた柊と、美味しくいただいた皐月は晴れて(?)恋人同士に。
もちろん、最初は公表しなかったが、高校を卒業してからほどなくした頃に、交際を発表。
らいばーほーむ初の炎上となるか? と思われたが、炎上することはなく、むしろお似合いだと言われまくる結果となった。
そして、らいばーほーむメンバーたちからの祝福もすごいことになり、中にはやべぇもんをプレゼントする者もいたが……まあ、そこは良しとする。
尚、基本的に皐月が肉食獣で、柊が草食獣なのは言うまでもないし、柊は美少女の姿の方でも問答無用で皐月に美味しく頂かれたのは言うまでもない……。
とりあえず……お幸せに!
というわけで、メイン二本目は同率一位で得票率が多かった柊×皐月の話しでした!
こいつらの話はマジで大変だった。色んな意味で。データが消えかけたりとかね。
地味に、男女の恋愛ってすんごい久々だったんですよね。私、基本的にTSで百合の話しか書かないから。
小説を書き始めた頃は、普通にラブコメとか異世界転移物とか書いてたんですが……何があったら、こんな倒錯した性癖になるのか。コレガワカラナイ。
とまあ、次で最後! 20時に上がるので、お楽しみに!
尚、最後のコンビはお察しである。




