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赤の森の探索3

 気がつくと私の横からサラマンダーが跳躍して私に食らいつこうとしていた!


だが、目の前で大口を開けているサラマンダーは飛んで火にいるなんとやらだ!


「フリーズ・ブリッド*6!」


ぐぁあああああああああああああああぉおおおおおおおおおおおお


 サラマンダーが激しい咆哮を上げ、落ちていく、かなりの傷だろう。しかし、一人で上空で戦う事は危険な様だ。今の私の探知スキルはLV1。常時魔物を探知する手段がない。突然襲われると危険だ。仕方無く、騎士団の集まる処に向かった。


「クリスさん! 大丈夫でしたか?」


「だから、サラマンダーなんて大して強くないわよ!」


「でも何気に危なかったじゃ?」


「はは、ちょっと油断したかしら」


 私は騎士団にサラマンダーの倒し方を教えた。おそらく魔法が廃れたこの時代、魔法が有効な敵は強敵と認識されているのだろう。魔法さえあれば大した敵じゃない。幸い、私とアンがいる。


「騎士団の皆さん! サラマンダーは氷の魔法に弱いです。氷の魔法が使える人は魔法攻撃で! 剣で戦う方は私が剣に氷の魔法を付与します。中隊長さんと小隊長さんにはもう付与されています。それにエドヴァルドさんも!」


「わかった! 私と小隊長2名は目の前のサラマンダーと対峙、他の二名は輪形陣でもう一匹のサラマンダーに備えろ!」


「はあ!」*23


「俺もサラマンダーに戦いを挑むぜ! 俺の剣にも氷の魔法が?」


「ええ、付与されています」


「よし、わかった! そうとわかれば!」


エドヴァルドさんもサラマンダーに向かっていった。私は更に注意点を伝えた。


「サラマンダーの怖い処は炎のブレスです。ブレスを吐く時、サラマンダーの目が赤く光って、その光が一番輝いた後、消えます。その時がブレスを吐くタイミングです。その時は逃げてください!」


「「「「簡単に言うな?」」」」


「慣れれば、簡単です!」


「アンは引き続き、目の前のサラマンダーに氷魔法の支援を! 他の騎士の皆さんには剣に氷の魔法を付与します。もう一匹のサラマンダーに備えます」


「頼む! 助かる!」


第一小隊長さんが答える。察するに輪形陣の指揮は第一小隊長さんがとるのだろう。


「フリーズ・ブリッド*6!」*3


私は次々と騎士達の剣に魔法を付与した。


「剣に氷の魔法を付与しました。ブレスに気を付ければ、勝てます!」


「わかった! 第三小隊長、第三小隊を連れて、中隊長達に参戦しろ! 他の者は残りのサラマンダーに備えるぞ! もう目の前まで来ている!」


小隊長さんは探知のスキルがあるようだ。私には探知できていないが、既に目の前か?


ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあぉ!


もう一匹のサラマンダーが出た!


「フリーズ・ブリッド*6!」


 私はすかさず氷の魔法を唱えた。そして、第一小隊長と配下の3名が向かった。残りは輪形陣を守り続ける。よし、準備は整った。サラマンダーの相手はしばらく騎士団でなんとかなるだろう。この隙に魔法剣を発動して、一気に!


「アン! あなたは中隊長達のサラマンダーに氷の魔法剣で、一撃を! 首を狙うのよ! あそこが一番弱いから!」


「わかりました! クリスさん!」


 アンは魔法剣の準備する。アンの周りに氷の魔力が渦巻き始めた。続いて私も!


魔力の奔流がほとばしり、魔力が渦巻く、アンより一足早く、私の魔法剣が完成した。


一気に地を蹴り、常人では不可能な跳躍を見せ、そこから、


「飛翔レイブン」


目の前のサラマンダーに一気に飛び! 急進する!


「昇竜剣・碧!」


 氷の魔力がのった剣はたやすくサラマンダーの首を刈る! そして、続いて、アンが、中隊長達を押しのけてサラマンダーの首に迫る!


「ファイヤー・スラッシュ!」


 いや、だから、氷だから、アイシクル・スラッシュでしょ? アンはネーミングを変更するつもりはないらしい。


2匹のサラマンダーの首が落ちる。勝利だ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」*24


騎士団が歓声を上げる。よほど嬉しいのだろう。なお、


「ひぃぃ‼ ひぃぃいいいいいい!や、やめて、やだ、やめ――――あぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! か、かんべんぢてくなさい……。あ、あ……だれか、たすけてっ! たすけてくらひゃい!!」


一人、アルだけが安定の絶唱をしていた。ホント、使えないな。やっぱり奴隷として売ろう。


「負傷者はポーションを呑め! 重症者はいるか?」


「アレックスが脇腹の骨をやられました!」


「何? ポーションの予備を出せ!」


「待って下さい。私がヒールをかけます」


「ヒール?」


「はい、私は聖女ですから、ヒールの回復魔法を使えますよ!」


「じゃ、頼む、て? 聖女なんてそんな簡単にいるものじゃ?」


「それとポーションたくさん持ってますから、買い取っていただけ無いですか?」


「お前、便利すぎるな? それと……ちゃっかりしているな……」


 ポーションは20個程売れた。清算は後日だが、中隊長が紙に次第を書いてサインしてくれた。アレックスさんの脇腹の骨折は私のヒールの魔法で、治癒した。私のヒールはポーションより遥かに治癒能力が高い。


「じゃ、解体しますね。サラマンダーのお肉は鶏肉みたいで、美味しいですけど、もう、収納袋がいっぱいで、持ち帰れないですね」


「この革袋に収納魔法を付与する事はできないのか?」


中隊長だった。いや、できるけど……図々しいな!


「できますけど?」


「じゃあ! やってくれ」


「あの、お代を頂いてもいいですか?」


「今日の出来事を街で宣伝するぞ?」


「い、いや、それは……」


 こいつ、私の事、かなり良く分かってるな。私が自分の知識を隠したがっているのを察した様だ。私が目立ちたくないの知ってる。こいつドSだ。私は仕方なく、中隊長の他、小隊長の革袋に収納魔法を付与した。そして、私と騎士の方とみんなで解体した。大人数だから、見張りもたてられて、安心して解体に専念できる。


「あ! 魔石ありました!」


「おお、上出来だ!」


「あと、お肉は流石に全部は持ち帰れないけど、美味しいロースの処と、薬になる心臓だけ持ち帰りましょう。それとサラマンダーの魔石は誰でも炎の魔法が使える様になりますよ」


「全く呆れた女性だ。便利だが、言いふらしていいか?」


「駄目です!」


「訳アリだな? お前?」


こいつドSだな。このままだと言いようにされてしまう。私は反撃する事にした。


「足元見てんじゃねー! このドスケベ中隊長!」


 ドスケベは何の根拠もないが、罵られても何故か嬉しそうな中隊長……ドS撤回、こいつドMだ。私の前世の経験がこいつはドMである事を告げていた。


「お! 急に私への態度が随分変わったな。何かご機嫌取る様な事言ったかな?」


「はぁ!? いい事なんて何も言ってくれてないでしょ? 中隊長がどう思っているのかしらないけど、中隊を無事帰還させたくないの? 私が助言しなかったらどうなってたのかしら?」


「できれば、もうちょっと汚い言葉で罵ってくれないかな?」


 いや、ご機嫌を取る様な事言ってくれたから、ご褒美あげた訳じゃないから。こいつ自覚ありのドMだな。しかも、追加で、ご褒美の要求が来た。でも、ここは,


「先ず、私の事、クリス様とお呼び!」


「おお、たまらん。わかった。その調子で罵ってくれるなら、クリス様と呼ばせてもらう。いや、呼ばせてください、クリス様」


「わかれば、いいの! 今日見た事は誰にも言わない! 了解?」


「承知致しました。クリス様。中隊の配下にも伝えさせて頂きます」


「わかれば、良し!」


 中隊長は私に、はぁはぁとした様なキモい笑顔を向けると、中隊のみんなの方に向かって踵を返した。その時、はらりと一枚の写真が落ちた。


「何? これ?」


ふるふるふるふる


 私の手はフルフル震えた。それは私がファッションショーの時、アルに言われて撮られたビキニの痛い写真だ。アルに乗せられて、痛いポーズを決めさせられた。特に胸を強調していて、自身でも赤面ものの黒歴史……闇に葬りたかったのに……


「このドスケベ! 腐れ外道! 何でこんな物持ってるのよ!」


「おお、早速、ご褒美が!」


ご褒美じゃねぇ! 根拠のないドスケベ疑惑撤回、こいつ間違いなく、ドスケベだ。

連載のモチベーションにつながるので、面白いと思って頂いたら、作品のページの下の方の☆の評価をお願いいたします。ぺこり (__)

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『連載版こうかい』~幼馴染に振られた上、サッカー部を追放されたら、他の幼馴染がドン引きする位グイグイ来た。えっ? 僕がいなくなって困ったから戻って来てくれって? 今更そんなのしりません~
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