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はじめに  作者: 師走
91/629

91

ぼうしを

あげたよ

がっこうの

あかしろぼうを

あかいろとね

しろいろをね

はんぶんはんぶんにして

わあわああそんでたけんちゃんが

それをかぜにふきとばしちゃって

こっちにおちてきたからね

ひろってわたしたの

いいことしたでしょ

そしたらね

けんちゃんはあたまをかいて

いけねぇや

ぼうしだけはやとちりして

うちゅうへとんでいこうとするなんて

といって

わらってたのね

わたしはちゅういしようとおもって

もう

そんなかぶりかたしてるからよ

っていったの

そしたらね

けんちゃんね

ちょっとね

びっくりしたみたいなかおしてね

え

これいけないってのか

っていったの



雑草を凝視すべく河原でしゃがんでいた僕にそう教えてくれた見知らぬ女の子は

チッチッチッチッと人差し指を左右に振らせていた


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