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波に飲まれて
さらわれて
どこか深くへ落ち込んでいった
小さなカニが
ハサミを
振り回して
体を
くるくるひらひらさせて
視界から
なくなってしまうのを
じっと見たような
心地になって
ぼんやりと
天井を
見つめてみる
渋柿の
まだ取られぬことを良きとして
鳥たちが
踊るように
むしゃぶりついている
真っ赤なほどに熟れた
それの噛まれ口は
ねっとりしているくらい
光っている
つまり運だ
明日だ
それだけだ
五臓六腑だ
そうなんだ
私はそこにいないけれど
風が通ってよろしくよ




