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はじめに  作者: 師走
85/629

85

弥七ぃ

何さぁ

その籠の中にゃお前、一体どんな代物入れてるんださぁ。馬鹿にデカいじゃないかあ

ああ、これかぁ

それさぁ

これにゃ人が入っとんだわ

人ぅ?

殺してバラしたんだわさ

嘘を言うなぃ

ホントださぁ

血が出てねぇぞ

血抜きくれぇできねっといけなかろうよぅ

そいじゃこれからそれをどこへもって行くのさぁ

まず関門通って、遠くの伊勢の海にでも捨てよかなぁ

見つかるぞぅ

その時はその時だわさぁ

馬鹿言うない。見せてみろやぁ

無理だぁ

おーい、弥七ぃ!

またいつか会うべさぁ、追いかけてくれるなよぅ


きゃつはきっと自殺する

そう分かるにつれ、一人の男はやり切れなかった

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