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はじめに  作者: 師走
84/629

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恥じらいながら

そっと俺の手を握ったシマウマは

鼻をフルフルいわせて

ゆっくり歩き始めた

おいおいどこへ行くんだい

俺が笑いながらたずねると

それは決めてないのです

と言う

そんなら歩くことがあるのか?

はい、もちろん

シマウマは至って真剣だった、真面目であった、即答である

こうしておかないと

間が持ちませんから

なるほどそうかと納得したので

私はゆっくりと手を引かれて行く

ぶらぶらしてても良いじゃないか

シマウマからは

ほんのりと草の匂いが漂ってくる

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