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苦し紛れに
唾路を吐き捨てると
そのどろっとした液体の中に
何もないことに驚いた
私は色のついたものを食う
キャベツであっても薄い黄緑
だのに、この液体は、純粋な綺麗さがある
どうしてだろう
私の体内において、何がこう変化したのか
私はますます分からなくなって
頭を壁にうちすえる
ごつんと小気味の良い音がして
ただそれだけだ
虚無ではない
それでも豊満であろうはずもない
無口ないじめだ
陰湿だ
そう思うと
どこかからほんのりと
吐瀉物の匂いがした様にも感じられて
私は目を閉じた
む あ
あの きみ
やつは ぼくを
たいへん よんだね
きけんだぞ わかってる
おまえさんは ぜんりょくで
ちかづかないで やらせてもらう
じっとしてなさい それでまんそくだ
そうしていれば ところできみは
あいつだって どんなわけで
むりをして ぼくなんか
きたりは よんだの
しない わから
から ない
な ね




