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はじめに  作者: 師走
27/629

30

赤いトんぼ、あいつでも

きちンと小さく斜めに跳ねて、空を泳ぐ

それデもいずれは細長く伸びた草に着地して、そこへしがみ付き

またミんなの如く、ゆっくりと呼吸を整えるようにして

待っテなどと、どこかの誰かが言おうが言わまいが御構い無しに装い

自分モ勘定に入れない程の、阿呆な頭で

そのツまらない様にしか思えてならない、彼の地へ

焦点マだ、定まらぬうちに

又ふラふら、(それは風船の様に)浮き上がり始めて

目的ナんて、とうに忘れちまっているにも関わらず

全くイつもそうしているんだと言わんばかりに胸を張って、私には体力が尽きるのを楽しんでいる様にさえ見えた


………だろうにね。どうしてだろ、全員がそうなんだ。


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