24話 プロローグの終わり
(´・ω・`)1章の入れ替えが終わりました……
はい、これから2章を書き直します……
――1週間後。
ドラグニールと別れた勇樹は、彼を異世界に呼んだ王都エルクレアで色々ありながらも冒険者を始めて……いた。
勇樹が冒険者協会に訪れた時に受付をやっていた男性、アーノルド・シュヴァッツマンも彼が帰ってきた時には面倒臭そうにしながらも彼の帰還を歓迎した。
彼はアーノルドから聞いた宿を拠点に活動を始め、森に入ってモンスターを狩ったり、素材を採取して帰ってはノーム達から教わった知識を使って色々と製作したりと、充実した異世界生活を送っていた。
そんな彼は現在……。
王都エルクレアは、数百年前は魔王が支配していた領土に隣接する前線基地だった。
だが勇者によって魔王が倒されて以降は、魔王領に生息するモンスターの素材が集まる街として栄え次第に大きくなり、国として独立した。
そんな王都の大通りには年中人が行き交い、その人混みを狙って商人が店を広げ、冒険者が集まり各所で芸を披露する者もいて賑わっている。
そんなエルクレアの大通りから伸びた一本の脇道、冒険者が良く利用する宿へと続く細道に一人の少年が倒れていた。
まるで力尽きたように腕を伸ばした格好で地面に倒れて、まだ息がある事から気絶している事が分かる。
彼は初心者の冒険者なのか安い装備に身を包んでいるが、まるでついさっきまで森の中を遭難でもしていたかのように泥塗れで、着ている服も至る所が傷んでいる。
そんな通りに彼と同じくらいの年のシスターが通りかかった。
少女はお使いの帰りにここを通ったのだが、最初は薄汚れた様子から誰かがゴミでも捨てたかと思って顔を顰めた。
しかし、それがモゾモゾと動いた事で人間だと気付いて慌てて駆け寄った。
「ちょっと君、大丈夫!?」
「うう……」
少女の問いに、目を回して気絶している少年は口ではない部分で返事をした。
即ち……腹の虫であった。
間の抜けた音を聞いて一瞬固まってしまったが、少女は少年が空腹で倒れていると知ると、このままにしては置けないと慌てて少年に肩を回して抱え起こす。
「と、とりあえず教会に行くよ。そこで何か食べさせてあげるから、しっかりして!」
「おはやめに~」
とある事情から絶食状態だった少年はフラフラになりながら少女に担がれて、少女が世話になっている教会へと連れて行かれた。
――こうして少年は少女と出会い、彼の異世界の冒険はここから幕を開けた。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。




