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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第八章 結婚式に元婚約者が乱入するってマ?

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おまけ話 ルミナス☆ミ センター桜宮紫優の憂鬱⑤〜楓川優青 初めてのラブレター作戦(トライアル編)〜

✽あとがき✽


読んで下さりありがとうございます!


とんでも状況からのラブレター作戦どうなることやら見守って下さると有難いです。


今後ともどうか宜しくお願いしますm(__)m

「なるほどなるほど〜。楓川くん、養成学校時代からずっと紫優ちゃんが好きだったんだ〜」


「はい。あいつ、ツンデレキャラなのに、今だに子供はコウノトリさんが運んでくるって信じてて、可愛いかよっ! って余計にハマっちゃって……」


「あ〜、ギャップ萌えって奴ね? 分かる、分かるよ〜。紫優ちゃん、女の私から見ても「抱き締めてぇ!」ってなる時あるもん」


 ルミナス☆ミメンバーの姫島さん北川さんに、近くの個室の喫茶店に連れて来られた俺は、ここまでの 事情や今まで秘めてきた紫優への想いを全て話してしまった。


「いや、「双翼」の楓川くん、クールで落ち着いたイメージだったけど、まさかこんなに甘酸っぱい話を聞かせてもらえるとはね! このミニパフェ、イチゴなしにしてもらえばよかったよ」


「ほんそれ! 私もこのアイス、マンゴーなしにしてもらえばよかった。新たな推しカプ誕生の予感に、ワクワクが止まりませんなぁ!」


 姫島さんと北川さんは向かいの席でパフェとアイスをつつきながら盛り上がっているが、俺のテンションは低かった。


「でも、緊張のあまりキスシーンも失敗して、余計な事も言ってしまって、もう紫優からは顔も見たくないと思われる位、嫌われちゃったと思いますけどね……」


 肩を落とす俺に、姫島さんは諭すように言った。


「でも、まだドラマの撮影もあるんだし、このまま誤解されたじゃダメでしょう。紫優ちゃんに素直な気持ちを伝えなきゃ!」


「でも、いざ紫優を目の前にすると、出て来るのは憎まれ口ばかりで、自分の気持ちを上手く言えないんです。また紫優を傷付けてしまったら……」


「そういう楓川くんにいいものがあるよ?」


 額に手を当てて悩んでいる俺に、北川さんは、可愛いキャラもののレターセットを差し出して来た。


「口で言えないなら、お手紙で気持ちを伝えようよ!」


「!!」


「おおっ。舞弓たん、ナイス! 楓川くん、レッツトライ!」


 彼女達に勧められ、レターセットを受け取るも、まだ俺は躊躇っていた。


「で、でも、俺、字が超ド下手で……。紫優は字が師範級に綺麗なのに、余計に嫌われないでしょうか?」


「そんな、字の上手い下手なんて関係ないよ!」


「そうそう! 楓川くんの気持ちが伝わればそれでいいんだよ!」


「わ、分かりました! 俺、やってみます!」


 二人に勇気づけられ、俺はレターセットに紫優への精一杯の想いを綴り始めた。


『紫優、さっきは、本当にごめん。キスシーンでとちったのは、お前を女の子として見られなかったんじゃない。


 いつもお前にはマウント取っているけど、実は俺、女性経験豊富どころかキスもした事ない童貞野郎で、本番ですげー緊張しちゃったんだ。


 本当はお前の事、誰よりも大切に思って……』



 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

《桜宮紫優視点》


「うっうっ。私にそんなに魅力がないって言うの? 確かに、子供っぽいってよく言われるけど、そこがいいところだってファンの人は言ってくれるのに。優青のバカ野郎!」


「紫優ちゃん、元気出して? ホラ、ペロペロキャンディ食べて?」


「紫優さん、新作のぷっくりシールあげますよ? でかかわ可愛いでしょう?」


「あっ、そうだ。ミ◯オンズのブルーレイあったんだった! 紫優、見るか〜?」


 事務所で落ち込んでいる私に、果林ちゃん、佐々木さん、小松崎さんが次々に声をかけてくれて、大文字社長は若干引いていた。


「いや、お前ら紫優を慰めようとしているのは分かるんだが、そんな幼稚園児にするような対応でいいのか……?」


 チャラリ〜♪ チャラリララ〜♪


「!」


 そんな中、スマホの着信音が鳴る。画面を確認すると、電話をかけて来たのは舞弓ちゃんだった。


 アヤちゃんと舞弓ちゃんとは、1時間後に事務所でユーチューブ配信をする事になっていた。何か連絡事項でもあったのかしら?


「ぐすっ。はい。紫優だけど……」


『あ、紫優ちゃん? 実は今、野生のトップアイドル・楓川優青くんの身柄を確保して来たところなんだけど、事務所の前まで来てもらっていいかな?』


「え、はいぃっ?! ちょっと待って!」


「「「紫優(ちゃん/さん)?!」」」


 電話に出てすぐ、舞弓ちゃんの意味不明の発言に驚いて、私は事務所から飛び出して行った。


 ガチャッ。


「「やほー! 紫優ちゃん!」」

「ムグムグッ!」


「!?? 何これ、一体どういう状況??」


 事務所の前に、笑顔のアヤちゃん舞弓ちゃん、そして、その隣に、猿ぐつわをかまされ、手首を後ろ手に縛られている優青が立っていた……!


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