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結婚直前に婚約破棄されたマネージャーの俺が育てたアイドルに拾われ婚するってマ?   作者: 東音
第八章 結婚式に元婚約者が乱入するってマ?

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おまけ話 ルミナス☆ミ センター桜宮紫優の憂鬱③〜楓川優青との衝突〜

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 勝入裕次郎(楓川優青やなやつ→ポメ太に変換中)「まだ分かんねーのかよ! 俺は、お前の事っ……わあぁっ!!」


ツルッ、ベシャァッ!!


 夢野舞子(桜宮紫優わたし)「っ…!??????」


✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂✂


「カットカットォ! 派手にコケたけど、優真くん大丈夫? 膝擦りむいてない??」

「だ、大丈夫です。すいません……||||||||」



 それから、優真は何度も何度もNGを出し、キスシーンだけ後日撮り直しという事になってしまった。


 前回の撮影では、NGを出しまくった私は、こてんこてんに叱られたけれど、監督は人気急上昇中の「双翼」の楓川優青を叱る事はなかった。


「ま、まぁまぁ、楓川くん切り替えてこ〜! 相手役の桜宮さんは演技初心者だし、引っ張られて調子狂っちゃう事もあるよね〜」


「なっ……!」


 今日は失敗していないのに、私のせいにされて、怒りに拳が震えた。

 

「い、いや、違います。悪いのは、俺で……。紫優、ごめっ……」

「お疲れ様でした。楓川さん。失礼します……」


 流石に、申し訳なさそうな顔で謝って来る優青に事務的に頭を下げて、私は佐々木さんの元へ戻った。


        ✽


 演技は慣れている筈なのに、優青の奴、なんなの?!


 毎日演技の練習して頑張ってたのに、こんなのひどいよ……!


 事務所へ向かう車の中で怒りや悔しさで涙が溢れてくる私に、佐々木さんは「紫優さんのせいじゃないから気にしなくていいです」とか「この業界頑張っていても、上手く行かない事もあります。それでも、前を向いて行きましょう?」とか月並みだけれど、寄り添う言葉をかけてくれた。


 それで、事務所に着く頃には、落ち込みつつも、少し気持ちが落ち着きかけていたところだったのに……。


「紫優。話があるんだ……」

「!!」


 事務所の前に、今一番会いたくない奴・楓川優青がバツの悪そうな顔で立っていて、私の怒りは再び頂点に達した。


「優青、一体あんた、どういうつもりよ! よくも私の前にまた顔を出せたものねっ!!」

「うわっ……!」


「紫優さん、ストップ! ちょっと落ち着いて下さ〜い!!」


 優真に掴みかかる私を佐々木さんは後ろから必死に止めて来た。


「そりゃ、あんたとキスシーンなんて、私も嫌だったけど、初めてのドラマ出演、成功させようって思って……。脚本何度も練習して、もはや、優青がポメ太に変換されるぐらい頑張ったのにぃっ……!」


「ポ……ポメ太? え? 何?」


 目をパチクリさせている優真に、更に詰め寄った。


「人気や演技の事でマウント取って来たクセに、あんなふざけたNGばっかり出してっ……! 前回私がNG出した仕返しとでもいうの? もっと真面目にやってよね!! これなら、まだ下手だってからかわれる方がまだマシだったわ!」


「い、いや、ホントに悪かった、紫優……。別に仕返しとか、わざととちったとかそういう事じゃないんだ。ただ、相手が紫優だと思うとどうしても上手く出来なくてっ……」


「……!! 相手が私だからダメだったの? 私に女の子としての魅力がないからっ……??」


 優青のしどろもどろの言い訳は、逆に私を深く傷付けた。

 涙がツウッと頬を伝う。


「私が相手役だっていうのは分かってた仕事でしょう? 出来ないなら、引き受けなきゃよかったじゃないっっ!!」


 私は優青にそう叫んで、事務所のドアへ駆け込んだ。


「ち、違うって……! 紫優!!」


 ドアの外でまだ奴の声が響いていたけれど、もう何も聞きたくなかった。


「すみません。楓川さん。これ以上はトラブルになってしまいますので、何かありましたら、また日を改めましょう。失礼します」


 佐々木さんが宥めるように奴に声をかけて、すぐに事務所の中へ入って来て、私の肩を抱いてくれたので、気が緩んでその後は大泣きしてしまった。




*あとがき*


 読んで頂きまして、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございますm(_ _)m

 不穏な状況ですが、次回は楓川優青視点になります。今後ともどうかよろしくお願いします。





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